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公開番号2024028998
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-05
出願番号2023211946,2019149495
出願日2023-12-15,2019-08-16
発明の名称器具の洗浄方法、原液処理装置および原液処理装置の操作方法
出願人国立大学法人徳島大学,株式会社タカトリ
代理人個人,個人
主分類A61M 1/00 20060101AFI20240227BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】濾過器や濃縮器を適切に洗浄することができる器具の洗浄方法、原液処理装置の操作方法および原液処理装置を提供する。
【解決手段】中空な空間を内部に有する本体部11と、本体部11の中空な空間内に設けられた中空糸膜16と、を有する器具であって、器具における中空糸膜16を洗浄する際に、中空糸膜16において洗浄を行う領域まで本体部11の中空な空間12h内および/または中空糸膜16内を洗浄液によって満たした状態で、中空糸膜16を透過するように洗浄液を流す。中空糸膜16の詰りの解消や、中空糸膜16や本体部11の内部に堆積した物質を除去する効果を高くできる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
原液を濃縮して濃縮液を形成する装置の操作方法であって、
装置が、
前記原液を濾過する濾過部材を有する濾過器と、
該濾過器によって濾過された濾過液が供給され、該濾過液を濃縮して前記濃縮液を形成する濃縮器と、
前記濾過器に前記原液を供給する原液供給部と、
該原液供給部と前記濾過器の原液供給口とを連通する給液流路と、
前記濾過器の濾過液排出口と前記濃縮器の濾過液供給口とを連通する濾過液供給流路と、
前記濃縮器の濃縮液排出口に接続された濃縮液流路と、
前記濃縮器において前記濃縮液と分離された廃液を排出する廃液排出口に接続された廃液流路と、
各流路の送液を行う送液部と、
該送液部の作動を制御する制御部と、を備えており、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧に基づいて前記濾過器から前記濃縮器への送液量および/または濃縮液の濃縮倍率を調整し、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧よりも小さい場合には、前記濾過器から前記濃縮器への送液量を増加させ、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧の範囲内にある場合には、前記濾過器から前記濃縮器への送液量を維持し、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧より大きい場合には、前記濾過器から前記濃縮器への送液量を減少させる
ことを特徴とする原液処理装置の操作方法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
原液を濃縮して濃縮液を形成する装置の操作方法であって、
装置が、
前記原液を濾過する濾過部材を有する濾過器と、
該濾過器によって濾過された濾過液が供給され、該濾過液を濃縮して前記濃縮液を形成する濃縮器と、
前記濾過器に前記原液を供給する原液供給部と、
該原液供給部と前記濾過器の原液供給口とを連通する給液流路と、
前記濾過器の濾過液排出口と前記濃縮器の濾過液供給口とを連通する濾過液供給流路と、
前記濃縮器の濃縮液排出口に接続された濃縮液流路と、
前記濃縮器において前記濃縮液と分離された廃液を排出する廃液排出口に接続された廃液流路と、
各流路の送液を行う送液部と、
該送液部の作動を制御する制御部と、を備えており、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧に基づいて前記濾過器から前記濃縮器への送液量および/または濃縮液の濃縮倍率を調整し、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧より小さい場合には、前記濃縮液流路の流量を減少させ、および/または、前記廃液流路の流量を増加させ、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧の範囲内にある場合には、前記濃縮液流路および前記廃液流路の流量を維持し、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧よりも大きい場合には、前記濃縮液流路の流量を増加させ、および/または、前記廃液流路の流量を減少させる
ことを特徴とする原液処理装置の操作方法。
【請求項3】
原液を濃縮して濃縮液を形成する装置であって、
装置が、
前記原液を濾過する濾過部材を有する濾過器と、
該濾過器によって濾過された濾過液が供給され、該濾過液を濃縮して前記濃縮液を形成する濃縮器と、
前記濾過器に前記原液を供給する原液供給部と、
該原液供給部と前記濾過器の原液供給口とを連通する給液流路と、
前記濾過器の濾過液排出口と前記濃縮器の濾過液供給口とを連通する濾過液供給流路と、
前記濃縮器の濃縮液排出口に接続された濃縮液流路と、
前記濃縮器において前記濃縮液と分離された廃液を排出する廃液排出口に接続された廃液流路と、
各流路の送液を行う送液部と、
該送液部の作動を制御する制御部と、を備えており、
該制御部が、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧に基づいて前記送液部の作動を制御して前記濾過器から前記濃縮器への送液量および/または濃縮液の濃縮倍率を調整し、
前記制御部は、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧よりも小さい場合には、前記濾過器から前記濃縮器への送液量を増加させ、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧の範囲内にある場合には、前記濾過器から前記濃縮器への送液量を維持し、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧より大きい場合には、前記濾過器から前記濃縮器への送液量を減少させるように、前記送液部の作動を制御する
ことを特徴とする原液処理装置。
【請求項4】
原液を濃縮して濃縮液を形成する装置であって、
装置が、
前記原液を濾過する濾過部材を有する濾過器と、
該濾過器によって濾過された濾過液が供給され、該濾過液を濃縮して前記濃縮液を形成する濃縮器と、
前記濾過器に前記原液を供給する原液供給部と、
該原液供給部と前記濾過器の原液供給口とを連通する給液流路と、
前記濾過器の濾過液排出口と前記濃縮器の濾過液供給口とを連通する濾過液供給流路と、
前記濃縮器の濃縮液排出口に接続された濃縮液流路と、
前記濃縮器において前記濃縮液と分離された廃液を排出する廃液排出口に接続された廃液流路と、
各流路の送液を行う送液部と、
該送液部の作動を制御する制御部と、を備えており、
該制御部が、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧に基づいて前記送液部の作動を制御して前記濾過器から前記濃縮器への送液量および/または濃縮液の濃縮倍率を調整し、
前記制御部は、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧より小さい場合には、前記濃縮液流路の流量を減少させ、および/または、前記廃液流路の流量を増加させ、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧の範囲内にある場合には、前記濃縮液流路および前記廃液流路の流量を維持し、
前記濃縮器の濃縮器膜間差圧が設定差圧よりも大きい場合には、前記濃縮液流路の流量を増加させ、および/または、前記廃液流路の流量を減少させる
ことを特徴とする原液処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、器具の洗浄方法、原液処理装置および原液処理装置の操作方法に関する。さらに詳しくは、癌性胸腹膜炎、肝硬変などにおいて胸部や腹部に溜まる胸腹水や血漿交換療法の廃液血漿などの原液を濾過したり濃縮したりして点滴静注する処理液を得る原液処理装置および原液処理装置の操作方法、また、かかる原液処理装置および原液処理装置に使用される器具の洗浄方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
癌性胸腹膜炎、肝硬変などでは、胸腔や腹腔に胸水や腹水が溜まる場合があり、このような胸腹水が溜まった状態では、胸腹水が周囲の臓器を圧迫するなどの問題が生じる。かかる問題を改善するために、穿刺により胸腹水を抜く処理が行われる場合がある。
【0003】
一方、胸腹水には、血液から漏出した血漿成分の一部または全てが含まれており、この血漿中には主要な蛋白質(例えば、アルブミンやグロブリンなど)が含まれている。胸腹水を抜くことによって上記症状は改善されるものの、水分とともに蛋白質などの人体に有用な成分などが失われてしまう。このため、アルブミン製剤やグロブリン製剤などを静脈から投与するなどして失われた成分を補給することが必要になる。
【0004】
しかし、アルブミン製剤やグロブリン製剤などを静脈から投与することによって、特定の成分を補給することはできるものの、製剤が高価であり、治療費が高くなる。
しかも、失われた成分のうち特定の成分を限られた量しか供給できないので、低栄養や易感染性などの問題が生じる可能性もある。
【0005】
そこで、胸腔や腹腔から抜いた胸水または腹水(以下原液という場合がある)を処理した処理液を静脈内へ投与する治療方法、いわゆる胸腹水濾過濃縮再静注法(Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy;CART)が開発されている。かかるCARTの場合、胸水や腹水に含まれる細胞成分以外の有効な成分の大部分を患者の体内に戻すことができるので、特定の成分に限定することなく、血液から失われた成分を効果的に患者に供給できる。しかも、濃縮液を投与しても不足する成分を不足する量だけ製剤によって補えばよいので、アルブミン製剤などの使用量を極力少なくすることができ、治療費を抑えることができる。
【0006】
CARTにおいて、患者の体内に戻す処理液は胸水や腹水を濾過濃縮することによって生成される。このような処理液を生成する処理装置では、胸水や腹水等の原液を中空糸膜や板状の透過膜などの濾過部材を有する濾過器に供給して液体成分(以下濾過液という場合がある)を分離する。分離された濾過液を濃縮器に通すことによって濾過液から水分を除去すれば濾過液を濃縮した濃縮液、つまり、上述した処理液を得ることができる(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許5062631号公報
特開2015-126763号公報
特開2019-13487号公報
特開2019-13488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、CARTでは、患者の体内から抜いた原液を処理した処理液を患者の体内に戻しているが、濾過器や濃縮器に詰りが発生すれば原液の処理が適切に行えなくなる。したがって、濾過器や濃縮器の詰りを除くために、濾過器や濃縮器を適切に洗浄することが求められる。
【0009】
また、濾過濃縮の途中で濾過器や濃縮器の洗浄が行われるが、洗浄の際に回路内の濾過液や濃縮液のロスが生じないように、洗浄の前に濾過液や濃縮液が回収される場合がある(例えば、特許文献3、4参照)。この場合、濃縮器を通過させて濾過液や濃縮液が回収されるが、濃縮器の詰りが生じているような場合には、濾過液や濃縮液を適切に回収できない可能性がある。
【0010】
本発明はかかる事情に鑑み、濾過器や濃縮器を適切に洗浄することができる器具の洗浄方法、原液処理装置の操作方法および原液処理装置を提供することを目的とする。
また、濾過液や濃縮液を適切に回収できる原液処理装置の操作方法および原液処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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