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公開番号2024027815
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130942
出願日2022-08-19
発明の名称COD低減効果を有する廃水処理剤
出願人ハイモ株式会社
代理人
主分類B01D 21/01 20060101AFI20240222BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】
廃水の凝集処理として使用される廃水処理剤に関するものであり、凝集処理性能だけではなく処理水のCOD低減ができる廃水処理剤及びそれを用いた廃水処理方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
シクロデキストリン存在下、一般式(1)で表されるカチオン性単量体及び/又は一般式(2)で表わされるアニオン性単量体を含有する単量体成分を重合して得られる高分子からなる廃水処理剤を適用することで、処理水のCOD低減を達成することができる。又、シクロデキストリンは、全単量体に対して、2~15質量%存在下、重合して得られる高分子であることが好ましい。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
シクロデキストリン存在下、下記一般式(1)で表されるカチオン性単量体及び/又は下記一般式(2)で表わされるアニオン性単量体を含有する単量体成分を重合して得られる高分子からなる廃水処理剤。
JPEG
2024027815000008.jpg
27
71
一般式(1)


は水素又はメチル基、R

、R

は炭素数1~3のアルキルあるいはアルコキシ基、R

は水素又は炭素数1~3のアルキルあるいはアルコキシ基、7~20のアルキル基あるいはアリール基、Aは酸素またはNH、Bは炭素数2~4のアルキレン基を表わす、X


は陰イオンをそれぞれ表わす。
JPEG
2024027815000009.jpg
26
71
一般式(2)


は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、QはSO


、C



SO


、CONHC(CH



CH

SO


、C



COO

あるいはCOO

、R

は水素またはCOOY

、Y

あるいはY

は水素または陽イオンをそれぞれ表わす。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記シクロデキストリンが、全単量体に対して、2~15質量%存在することを特徴とする請求項1に記載の廃水処理剤。
【請求項3】
請求項1あるいは2に記載の廃水処理剤をCOD含有廃水に添加することを特徴とする廃水の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃水処理剤及び廃水処理方法に関するものであり、詳しくは、凝集処理による懸濁物質除去だけでなく、COD低減できる廃水処理剤及び廃水処理方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
廃水処理として、凝結剤や凝集剤により水中の懸濁物質の凝結、凝集作用により水を浄化する方法が適用されている。その中でも、特にポリアクリルアミド系(PAM系)凝集剤が汎用されており、有効な組成、物性の提案や凝結剤と組み合わせた処方が提案されている。
例えば、特許文献1には、高塩類濃度の廃水にアニオン基比率が55モル%以上85モル%以下であるポリアクリルアミド系アニオン性高分子凝集剤を添加する処理方法が開示されている。
しかし、これらの多くは懸濁物質の凝集処理を主目的としており、処理水質の良化、特にCOD(化学的酸素要求量)成分の除去については述べられていない。CODは、廃水中の有機物の指標となり、特定施設を有する事業場から海域および湖沼等に排出するには、COD濃度を基準値以下に低減する必要があり、凝集処理によりできるだけCODを低減させることが要望されている。
特許文献2には、廃水にPAM系有機凝結剤を添加後、高分子凝集剤を添加する廃水処理方法、特許文献3には、廃水に無機凝集剤を添加した後、PAM系有機凝結剤を添加、更に高分子凝集剤を添加する廃水の凝集処理方法が開示されており、それぞれCOD低減効果が得られることが記載されている。
しかし、これら処方は二液以上を用いる必要があり、懸濁物質に由来するCODの低減には一定の効果が認められるものの溶解性CODについては満足な効果が得られていないのが実情である。
そのため懸濁物質の凝集処理のみではなく、COD低減、特に溶解性COD低減効果に優れる廃水処理剤が要望されている。
【0003】
特開2017-119240号公報
特開2005-213343号公報
特開2011-131166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、廃水を凝集処理するための廃水処理剤及びそれを用いた廃水処理方法に関するものであり、懸濁物質の凝集処理のみならず処理水のCOD低減、特に溶解性COD成分が低減できる廃水処理剤及び廃水処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため鋭意検討を行なった結果、シクロデキストリン存在下、特定の単量体組成を有する単量体混合物を重合して得られる高分子からなる廃水処理剤を使用することで懸濁物質の凝集処理のみならずCOD低減効果の向上を達成することができることを見出し、本発明に至った。
【発明の効果】
【0006】
本発明における廃水処理剤及び廃水処理方法を使用することで、懸濁物質の凝集処理及び処理水のCOD低減を達成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明における廃水処理剤は、シクロデキストリン存在下、下記一般式(1)で表されるカチオン性単量体及び/又は下記一般式(2)で表わされるアニオン性単量体を含有する単量体成分を重合して得た高分子からなる。
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2024027815000001.jpg
27
71
一般式(1)


は水素又はメチル基、R

、R

は炭素数1~3のアルキルあるいはアルコキシ基、R

は水素又は炭素数1~3のアルキルあるいはアルコキシ基、7~20のアルキル基あるいはアリール基、Aは酸素またはNH、Bは炭素数2~4のアルキレン基を表わす、X


は陰イオンをそれぞれ表わす
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2024027815000002.jpg
26
71
一般式(2)


は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、QはSO


、C



SO


、CONHC(CH



CH

SO


、C



COO

あるいはCOO

、R

は水素またはCOOY

、Y

あるいはY

は水素または陽イオンをそれぞれ表わす。
【0008】
一般式(1)で表わされるカチオン性単量体のうち三級アミノ基含有カチオン性単量体の例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ-ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ-ト、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、及びこれらの塩等が挙げられる。
又、四級アンモニウム塩基含有カチオン性単量体の例としては、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩化物等が挙げられる。これらを二種以上組み合わせることも可能である。
【0009】
一般式(2)で表わされるアニオン性単量体として、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、及びこれらの塩等が挙げられる。これらを二種以上組み合わせることも可能である。アニオン性単量体は水酸化ナトリウム等で適宜、中和して使用することができる。
【0010】
本発明における高分子は単量体成分として更に、非イオン性単量体を含むことができる。非イオン性単量体としては、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、ビニルピロリドン、ビニルホルムアミド、グリセロール(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等がある。これらを二種以上組み合わせることも可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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