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公開番号2024017799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022120694
出願日2022-07-28
発明の名称送液カテーテル
出願人ニプロ株式会社,国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類A61M 25/00 20060101AFI20240201BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】小径の脈管への適用が良好とされた、新たな構造の送液カテーテルを提供すること。
【解決手段】脈管に挿入されるカテーテル本体12の遠位端部分が金属チューブ20で構成されており、該カテーテル本体12の遠位端には送液用ルーメン22を外部に連通させる送液用孔16が設けられている一方、該金属チューブ20には周方向に延びるスリット24が形成されて曲げ剛性が調節されていると共に、該スリット24が該金属チューブ20より軟質の封止材26で封止されている送液カテーテル。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
送液用ルーメンを有するカテーテル本体が遠位端側から脈管に挿し入れられる送液カテーテルであって、
前記カテーテル本体において脈管へ挿入される遠位側部分が金属チューブで構成されており、該カテーテル本体の遠位端には前記送液用ルーメンを外部に連通させる送液用孔が設けられている一方、
該金属チューブには周方向に延びるスリットが形成されて曲げ剛性が調節されていると共に、該スリットが該金属チューブより軟質の封止材で封止されている
送液カテーテル。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記金属チューブにおける前記スリットが、該金属チューブの長さ方向で形態を異ならされている請求項1に記載の送液カテーテル。
【請求項3】
前記金属チューブにおける前記スリットが、螺旋状をもって該金属チューブの長さ方向に連続して延びている請求項1又は2に記載の送液カテーテル。
【請求項4】
前記封止材として、前記金属チューブに外挿固着された樹脂チューブが用いられている請求項1又は2に記載の送液カテーテル。
【請求項5】
前記金属チューブの遠位端には、放射線不透過性のマーカーが挿入固着されている請求項1又は2に記載の送液カテーテル。
【請求項6】
前記マーカーが中空であり、前記送液用孔が該マーカーの中空を利用して形成されている請求項5に記載の送液カテーテル。
【請求項7】
前記マーカーが中実であり、前記送液用孔が前記金属チューブの遠位端側の筒壁を貫通して形成されている請求項5に記載の送液カテーテル。
【請求項8】
前記金属チューブの遠位端には、前記マーカーの先端側が突出していると共に、該マーカーの先端には滑らかな表面形状の最先端部が固着されている請求項5に記載の送液カテーテル。
【請求項9】
前記金属チューブの外径寸法が0.5mm以下である請求項1又は2に記載の送液カテーテル。
【請求項10】
前記金属チューブが前記カテーテル本体の遠位端から近位端まで連続して延びており、該金属チューブの基端にはコネクタが設けられている請求項1又は2に記載の送液カテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、体内に挿し入れられて薬液や造影剤などの液体の体内への注入や体内からの吸引などに用いることのできる送液カテーテルに係り、例えば小径の脈管へ挿入されての使用にも適する、新規な構造の送液カテーテルに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、医療器具の一種として送液カテーテルが知られており、例えば体内の所定部位に対して薬液や造影剤などの液体を注入したり又は吸引するのに用いられている。従来の送液カテーテルでは、血管等の湾曲部位への挿入等を考慮して合成樹脂製のチューブからなるカテーテル本体が採用されている。また、かかる合成樹脂製のカテーテル本体では、液体の注入や吸引に際しての耐圧性能を確保するために、編組層を備えたブレードチューブが好適に用いられている(特許文献1等参照)。
【0003】
ところが、このような従来の送液カテーテルでは、血管等への挿入に際しての湾曲柔軟性とプッシャビリティ等の操作性や、注入や吸引に際しての液圧に対する耐圧性などを確保しつつ、充分に小径化することが難しかった。蓋し、カテーテル本体を構成する合成樹脂層だけでは耐圧性等の確保が難しく、そこで編組層を採用する必要があることから厚肉化が避けられないという理由があり、液体の流通に必要とされる有効内径のもとで、要求される耐圧性を確保しつつ充分な小径化を達成することが難しいからである。
【0004】
それ故、従来では例えば微細な血管やリンパ管などの小径の脈管へ挿し入れて用いるのに適した送液カテーテルの提供が困難であるなどといった問題を内在していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5890979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、良好な湾曲柔軟性やプッシャビリティ等の操作性と共に要求される有効内径や耐圧性などを確保しつつ外径寸法を小さく抑えることが可能とされ得、例えば微細な血管やリンパ管などの小径の脈管へ挿し入れて用いるのに適したカテーテルなども実現可能とされる、新規な送液カテーテルを提供することを、解決課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0008】
本発明の第一の態様は、以下のとおりである。
送液用ルーメンを有するカテーテル本体が遠位端側から脈管に挿し入れられる送液カテーテルであって、
前記カテーテル本体において脈管へ挿入される遠位側部分が金属チューブで構成されており、該カテーテル本体の遠位端には前記送液用ルーメンを外部に連通させる送液用孔が設けられている一方、
該金属チューブには周方向に延びるスリットが形成されて曲げ剛性が調節されていると共に、該スリットが該金属チューブより軟質の封止材で封止されている
送液カテーテル。
【0009】
本態様の送液カテーテルでは、脈管へ挿入されるカテーテル本体が金属チューブで構成されることから、特許文献1に記載の如き編組層を有する合成樹脂製チューブからなる従来の送液カテーテルに比して、血管等への挿入に際してのプッシャビリティ等の操作性や、有効内径,耐圧性などを確保しつつ、充分に小径化することが可能となる。
【0010】
しかも、金属チューブは、スリットによって湾曲柔軟性が向上されていることから、例えば脈管の湾曲部位への挿入などにも容易に対応することが可能である。また、かかるスリットは軟質の封止剤で封止されていることから、金属チューブの筒壁部における液密性を確保しつつ、金属チューブを肉厚方向に貫通させてることで柔軟性を効率的に向上させることも可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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