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公開番号2024005575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022105810
出願日2022-06-30
発明の名称印刷配線板
出願人京セラ株式会社
代理人個人,個人
主分類H05K 1/02 20060101AFI20240110BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】遠端クロストークを効果的に低減することができる印刷配線板を提供する。
【解決手段】印刷配線板は、絶縁体と、第1配線と、第2配線と、第3配線とを備える。第1配線は、絶縁体の第1面において第1方向に延在する。第2配線は、絶縁体の第1面において第1配線と並行するように第1方向に延在する。第3配線は、絶縁体の第1面において第1配線と第2配線との間に位置し、第1方向に延在する。また、第3配線は、周期的に蛇行するミアンダ状を成す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁体と、
前記絶縁体の第1面において第1方向に延在する第1配線と、
前記絶縁体の前記第1面において前記第1配線と並行するように前記第1方向に延在する第2配線と、
前記絶縁体の前記第1面において前記第1配線と前記第2配線との間に位置し、前記第1方向に延在する第3配線と、
を備え、
前記第3配線は、周期的に蛇行するミアンダ状を成す、
印刷配線板。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第3配線は、前記第1方向に垂直な第2方向についての前記第1配線との距離が前記第2配線との距離よりも近い第1部分と、前記第2方向についての前記第2配線との距離が前記第1配線との距離よりも近い第2部分とが、前記第1方向に沿って周期的に交互に並ぶように接続された形状を成し、前記第1部分と前記第2部分とを繋ぐ、前記第2方向に延在する第3部分を有しており、
前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分は、前記第1方向についての幅が互いに等しい、
請求項1に記載の印刷配線板。
【請求項3】
前記第1配線および前記第2配線は、前記第2方向について所定の配線幅を有し、
前記第2方向についての前記第1配線と前記第2配線との間隔は、前記配線幅の略3倍であり、
前記第2方向についての前記第3部分の幅は、前記配線幅の略2倍であり、
前記第2方向についての前記第1部分の幅および前記第2部分の幅は、前記配線幅の1/3よりも大きく、かつ前記配線幅未満である、
請求項2に記載の印刷配線板。
【請求項4】
前記第1配線および前記第2配線は、前記第2方向について所定の配線幅を有し、
前記第2方向についての前記第1配線と前記第2配線との間隔は、前記配線幅の略3倍であり、
前記第2方向についての前記第3部分の幅は、前記配線幅の略2.2倍であり、
前記第2方向についての前記第1部分の幅および前記第2部分の幅は、前記配線幅の1.2倍よりも大きく、かつ前記配線幅の1.6倍未満である、
請求項2に記載の印刷配線板。
【請求項5】
接地電位とされる接地導電体を備え、
前記第3配線は、前記接地導電体に電気的に接続されていない、
請求項1~4のいずれか一項に記載の印刷配線板。
【請求項6】
接地電位とされる接地導電体を備え、
前記第3配線の一方の端部が前記接地導電体に対して抵抗素子を介さずに電気的に接続されており、前記第3配線の他方の端部が、前記接地導電体に対して20Ω以上かつ300Ω以下の抵抗素子を介して電気的に接続されている、
請求項1~4のいずれか一項に記載の印刷配線板。
【請求項7】
接地電位とされる接地導電体を備え、
前記第3配線の一方の端部および他方の端部がそれぞれ、前記接地導電体に対して10Ω以上かつ300Ω以下の抵抗素子を介して電気的に接続されている、
請求項1~4のいずれか一項に記載の印刷配線板。
【請求項8】
接地電位とされる接地導電体を備え、
前記第3配線の一方の端部が前記接地導電体に電気的に接続されておらず、前記第3配線の他方の端部が、前記接地導電体に対して10Ω以上かつ300Ω以下の抵抗素子を介して電気的に接続されている、
請求項1~4のいずれか一項に記載の印刷配線板。
【請求項9】
接地電位とされる接地導電体を備え、
前記第3配線の一方の端部および他方の端部がそれぞれ、前記接地導電体に対して、前記第3配線の特性インピーダンス以上かつ100Ω以下の抵抗素子を介して電気的に接続されている、
請求項1~4のいずれか一項に記載の印刷配線板。
【請求項10】
接地電位とされる接地導電体を備え、
前記第3配線の一方の端部が前記接地導電体に対して抵抗素子を介さずに電気的に接続されており、前記第3配線の他方の端部が、前記接地導電体に対して、前記第3配線の特性インピーダンス以上かつ200Ω以下の抵抗素子を介して電気的に接続されている、
請求項1~4のいずれか一項に記載の印刷配線板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷配線板に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
絶縁体の表面に設けられたマイクロストリップ配線を用いて信号伝送を行う技術がある(例えば、特許文献1)。従来、この技術においては、並行する複数の配線を用いて信号伝送を行う場合において、2本の配線の間隔を大きくしたり、2本の配線の間に接地電位のガード配線を設けたりすることで、2本の配線間に生じる近端クロストークおよび遠端クロストークの低減が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-71971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、マイクロストリップ配線が設けられた印刷配線板は、数十GHzといった高周波帯域での信号伝送に用いられるようになっている。このような高周波帯域では、上記従来のクロストークの低減方法を適用しても、遠端クロストークを十分に低減することができないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る印刷配線板は、絶縁体と、前記絶縁体の第1面において第1方向に延在する第1配線と、前記絶縁体の前記第1面において前記第1配線と並行するように前記第1方向に延在する第2配線と、前記絶縁体の前記第1面において前記第1配線と前記第2配線との間に位置し、前記第1方向に延在する第3配線と、を備える。前記第3配線は、周期的に蛇行するミアンダ状を成す。
【発明の効果】
【0006】
本開示の内容によれば、遠端クロストークを効果的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
印刷配線板の構成を示す図である。
図1のA-A線における断面を示す図である。
ガード配線の構成を示す図である。
比較例1に係る印刷配線板の構成を示す図である。
比較例2に係る印刷配線板の構成を示す図である。
コモンモードにおいて生じる電気力線を示す図である。
ディファレンシャルモードにおいて生じる電気力線を示す図である。
ガード配線の周期構造に応じた比誘電率ε
re
、ε
ro
の例を示す図である。
シミュレーションで用いたパラメータを示す図である。
シミュレーションで用いたパラメータおよび構成を示す図である。
幅Wwを0.7mm、間隔G1を0.13mmとした場合の遠端クロストークのシミュレーション結果を示す図である。
幅Wwを0.65mm、間隔G1を0.155mmとした場合の遠端クロストークのシミュレーション結果を示す図である。
幅Wwを0.6mm、間隔G1を0.18mmとした場合の遠端クロストークのシミュレーション結果を示す図である。
幅Wwを0.55mm、間隔G1を0.205mmとした場合の遠端クロストークのシミュレーション結果を示す図である。
幅Wwを0.5mm、間隔G1を0.23mmとした場合の遠端クロストークのシミュレーション結果を示す図である。
幅Wwを0.45mm、間隔G1を0.255mmとした場合の遠端クロストークのシミュレーション結果を示す図である。
図11~16のシミュレーションにおける各周期構造を採用した場合の遠端クロストークの低減効果を示す図である。
ガード配線を用いた場合の遠端クロストークの低減効果を、比較例1および比較例2と対比して示す図である。
ガード配線を用いた場合の比誘電率ε
re
、ε
ro
を、比較例1、比較例2と対比して示す図である。
ガード配線の両端における終端抵抗の接続態様が、遠端クロストークに与える影響を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本開示の印刷配線板1は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および寸法比率などを忠実に表したものではない。
【0009】
〔印刷配線板の構成〕
図1および図2を参照して、本実施形態に係る印刷配線板1の構成を説明する。
以下では、印刷配線板1の厚み方向をZ方向とするXYZ直交座標系により印刷配線板1の各部の向きを説明する。また、印刷配線板1に設けられた後述の第1配線10および第2配線20の延在方向をX方向とし、X方向およびZ方向に垂直な方向をY方向とする。図1は、+Z方向から平面視した印刷配線板1の一部を示す。また、図2は、図1の印刷配線板1の、A-A線の位置でのY方向に垂直な断面の一部を示す。以下では、印刷配線板1を構成する各層の+Z方向を向く面を「上面」とも記し、-Z方向を向く面を「下面」とも記す。また、Z方向を「厚み方向」とも記す。また、印刷配線板1を、Z方向から、一部の構成要素を透過させて見ることを「平面透視」と記す。
【0010】
図1および図2に示すように、印刷配線板1は、絶縁体40と、絶縁体40の第1面41(上面)に設けられた配線L1、配線L2、ガード配線30(第3配線)およびパッド電極60と、絶縁体40の第1面41とは反対側の第2面42(下面)に設けられたGND層50(接地導電体)と、第1面41上に実装された抵抗素子80などを備える。配線L1、配線L2およびGND層50は、マイクロストリップ線路型の信号伝送路を構成する。配線L1の配線端p1、p2、および配線L2の配線端p3、p4には、信号伝送のための他の配線または回路素子等が接続される。また、印刷配線板1は、図2における絶縁体40の-Z方向側に、他の絶縁体や導体層をさらに有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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