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公開番号2024004463
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-16
出願番号2023093190
出願日2023-06-06
発明の名称加飾用転写フィルム
出願人東京インキ株式会社
代理人
主分類B05D 1/26 20060101AFI20240109BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】本発明は、ハードコートとなる層と加飾層とを含む加飾用転写フィルムであって、どちらの層も活性エネルギー線硬化性の、耐候性に優れた加飾積層体を与えることができる加飾用転写フィルムを、提供することを目的とする。
【解決手段】剥離フィルムと、光カチオン硬化性組成物からなる層(A層)と、中心波長365-405nmのLED-UVラジカル硬化性インクジェットインク印刷層(B層)と、をこの順に含む、加飾用転写フィルム。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
剥離フィルムと、
光カチオン硬化性組成物からなる層(A層)と、
中心波長365-405nmのLED-UVラジカル硬化性インクジェットインク印刷層(B層)と、
をこの順に含む、加飾用転写フィルム。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記光カチオン硬化性組成物が酸化防止剤および紫外線吸収剤から選ばれた少なくとも一つを含む、請求項1に記載の加飾用転写フィルム。
【請求項3】
前記A層と前記B層との間にプライマー層を有する、請求項1または2に記載の加飾用転写フィルム。
【請求項4】
前記B層の次に接着層を有する、請求項1または2に記載の加飾用転写フィルム。
【請求項5】
前記B層の次に接着層を有する、請求項3に記載の加飾用転写フィルム。
【請求項6】
剥離フィルムを準備する工程(工程1)と、
この剥離フィルムに光カチオン硬化性組成物を印刷する工程(工程2)と、
この光カチオン硬化性組成物の塗布表面に、インクジェット印刷装置を用いて中心波長365-405nmのLED-UVラジカル硬化性インクジェットインク組成物をノズルから吐出する工程(工程3)と、
得られた吐出面に中心波長365-405nmのLED-UVを照射する工程(工程4)と、
を含む、加飾用転写フィルムの製造方法。
【請求項7】
前記光カチオン硬化性組成物が酸化防止剤および紫外線吸収剤から選ばれた少なくとも一つを含む、請求項6に記載の加飾用転写フィルムの製造方法。
【請求項8】
前記工程2と前記工程3の間にプライマー層を形成する工程を含む、請求項6または7に記載の加飾用転写フィルムの製造方法。
【請求項9】
前記工程4の次に接着層を形成する工程を含む、請求項6または7に記載の加飾用転写フィルムの製造方法。
【請求項10】
前記工程4の次に接着層を形成する工程を含む、請求項8に記載の加飾用転写フィルムの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属表面、金属塗装面、樹脂表面、樹脂塗装面等の加飾に用いる転写フィルムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂、金属等の基材表面、それらの塗装面の加飾方法として、転写フィルムを用いた転写法が利用されている。この転写法とは、紙、樹脂製フィルム等からなる剥離フィルム上に、ハードコート層、加飾層、接着層等からなる転写層を設けた転写フィルムを作製し、この転写フィルムの転写層面を基材の表面に接着させた後、剥離フィルムを除去することにより、基材上に転写層が形成された加飾品を製造する方法である。
【0003】
例えば、特許文献1には、「離型性基体シート上に転写層として少なくとも、電離放射線硬化型樹脂保護層を有する転写シートに於いて、該電離放射線硬化型樹脂保護層が、平均分子量50000~600000、硝子転移温度50~130℃である非架橋型熱可塑性アクリル樹脂と、1分子中に2個以上のアクリロイル基又はメタクリロイル基を有するプレポリマーを含有することを特徴とする転写シート。」が提案されている。
【0004】
ここでは、電離放射線硬化型樹脂保護層を硬化させる時期は、被転写体に転写させる前でも後でもよく、この保護層に加えて、装飾層、帯電防止層、接着剤層等を積層することができるとされている。これらの層の中で、装飾層については、「装飾層としては、絵柄層、金属薄膜層等である。絵柄層は、インキ(或いは塗料)を印刷や塗装によって形成する。インキ或いは塗料としては、ベヒクルに必要に応じて、顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤等を適宜混合したものを用いることができる。ベヒクルとしては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化型樹脂等の中から用途、必要な物性、印刷適性等に応じて適宜選択する。」と記載されている。
【0005】
前記電離放射線硬化型樹脂保護層は本発明でいう電離放射線硬化型ハードコート層と言い換えることができるが、ハードコート層を形成する方法として光カチオン硬化を用いた方法が知られている。
例えば、転写フィルムではないが、特許文献2には、「無機酸化物粒子と、オルガノシラン部位及びエポキシ基を有するシランカップリング剤と、3以上のエポキシ基を有するポリグリセロールポリグリシジルエーテルと、光カチオン重合開始剤と、を含有する、コーティング組成物」が、特許文献3には、「脂環式エポキシ基を有するシロキサン化合物を含む、ポリイミドフィルム用ハードコート組成物」が、開示されている。
【0006】
また、活性エネルギー線によるラジカル硬化を用いて、転写フィルム(シート)のハードコート層、接着層、加飾層といった転写層の少なくとも一つを形成する方法も知られている。
例えば、特許文献4には、「機能層及び活性エネルギー線硬化型粘接着層を含む機能層転写シートであって、粘接着層が活性エネルギー線硬化型粘接着剤組成物の被膜で形成されてなる機能層転写シート」が開示されている。
特許文献5には、「離型層を有するベースフィルムの片面に、該ベースフィルムより剥離可能な転写層として、アクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を有する活性エネルギー線硬化性アクリルアクリレート樹脂を有する樹脂組成物から形成されたウレタン結合構造を有しないハードコート層、該ハードコート層に接する様に、アクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を有する活性エネルギー線硬化性アクリルアクリレート樹脂及びイソシアネート化合物を有する樹脂組成物から形成されるプライマー層、該プライマー層に接する様に、印刷インキ層、接着剤層を順次積層したことを特徴とする活性エネルギー線硬化性転写シート。」が開示されている。
【0007】
さらに、インクジェット印刷の分野では、活性エネルギー線硬化型のインクジェット印刷が広く用いられてきたが、最近では、装置の小型化が容易で省エネも期待できるとして、LED光源を用いる方式が普及してきた(特許文献6、7、8等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平07-314995号公報
再表2019/189823号公報
再表2020/040209号公報
特開2015-077729号公報
特開2010-194796号公報
特開2018-095696号公報
特開2018-154753号公報
特開2019-099760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の転写シートは、保護層(本発明では、ハードコート層に相当する。)に加えて絵柄層(本発明の加飾層に相当する。)を積層でき、その絵柄層のベヒクルとして、電離放射線硬化型樹脂が例示されているが、この電離放射線硬化型樹脂は、特許文献1の記載からは光ラジカル硬化型であると理解される。すなわち、特許文献1の転写シートでは、保護層および絵柄層が共に電離放射線硬化型とすると、これらは光カチオン硬化型ではなく光ラジカル硬化型であるといえる。
なお、本発明において、「光ラジカル硬化」または「光カチオン硬化」といった用語における「光」は、活性エネルギー線または電離放射線と同等の意味を有する。
【0010】
特許文献2および3は光カチオン硬化を用いてハードコート層を形成しているが、転写フィルムを用いるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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