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公開番号2024056437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163304
出願日2022-10-11
発明の名称コーティング装置、およびコーティング方法
出願人旭サナック株式会社,国立大学法人九州大学
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B05B 1/34 20060101AFI20240416BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】塗膜の膜厚のバラつきを抑制できる。
【解決手段】所定の搬送方向に搬送される作業対象物50の主面50Aにコーティングを施すコーティング装置10であって、搬送方向に交わる幅方向に沿って設けられ、主面50Aに塗布液を噴霧する複数のノズル30を備え、複数のノズル30の各々は、塗布液が主面50Aと交わる軸周りに旋回する旋回流を含んで噴霧されるように構成されており、複数のノズル30は、第1回転方向に旋回する旋回流を噴霧する複数の第1ノズル30Aと、第1回転方向と反対向きの第2回転方向に旋回する旋回流を噴霧する複数の第2ノズル30Bと、を含んでいる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
所定の搬送方向に搬送される作業対象物の主面にコーティングを施すコーティング装置であって、
前記搬送方向に交わる幅方向に沿って設けられ、前記主面に塗布液を噴霧する複数のノズルを備え、
前記複数のノズルの各々は、前記塗布液が前記主面と交わる軸周りに旋回する旋回流を含んで噴霧されるように構成されており、
前記複数のノズルは、第1回転方向に旋回する前記旋回流を噴霧する複数の第1ノズルと、前記第1回転方向と反対向きの第2回転方向に旋回する前記旋回流を噴霧する複数の第2ノズルと、を含んでいるコーティング装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記複数の第1ノズル及び前記複数の第2ノズルは、前記幅方向について交互に配置されている請求項1に記載のコーティング装置。
【請求項3】
前記複数の第1ノズル及び前記複数の第2ノズルは、前記幅方向について交互に千鳥配列で配置されている請求項1に記載のコーティング装置。
【請求項4】
前記複数の第1ノズル及び前記複数の第2ノズルは、各々が第1間隔を空けて配置されており、前記複数の第1ノズルは、前記複数の第2ノズルから前記搬送方向について第2間隔を空けて配置されており、前記第2間隔は、前記第1間隔に0.25を乗じた値以上である請求項3に記載のコーティング装置。
【請求項5】
前記複数のノズルの各々と接続され、これらに前記塗布液を供給する液供給路と、
前記複数のノズルの各々と接続され、これらに圧縮ガスを供給するガス供給路と、を備え、
前記複数のノズルの各々は、
前記液供給路からの前記塗布液を噴出する液噴出口と、
前記ガス供給路からの前記圧縮ガスを噴出する複数のガス噴出口と、
前記圧縮ガスの流通方向について前記ガス噴出口の上流側に設けられ、前記ガス噴出口と連通する複数のガス中継口であって、その数が前記ガス噴出口の数よりも多いガス中継口と、を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコーティング装置。
【請求項6】
長尺状の前記作業対象物を前記複数のノズルに向かって送り出す第1ロールと、
前記複数のノズルによってコーティングが施された前記作業対象物を巻き取る第2ロールと、を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコーティング装置。
【請求項7】
作業対象物を所定の搬送方向に搬送し、
搬送される前記作業対象物の主面に対して、前記主面と交わる軸周りに旋回する旋回流に沿って塗布液を噴霧し、
前記旋回流は、前記搬送方向に交わる幅方向に沿って複数形成されており、
前記複数の旋回流は、第1回転方向に旋回する第1旋回流と、前記第1回転方向と反対向きの第2回転方向に旋回する第2旋回流と、を含むように形成されているコーティング方法。
【請求項8】
前記第1旋回流及び前記第2旋回流は、前記幅方向について交互に並んで形成されている請求項7に記載のコーティング方法。
【請求項9】
前記第1旋回流及び前記第2旋回流は、前記幅方向について交互に千鳥配列で並んで形成されている請求項7に記載のコーティング方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、コーティング装置、およびコーティング方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、連続的に搬送されるフィルム状等の作業対象物(ワーク)に対して塗布液を噴霧することで、撥水膜、絶縁膜、光学膜等の薄膜を成膜するコーティング技術が知られている。このようなスプレー法によるコーティングは、ワークの表面に微細な凹凸加工が施されている場合であっても、凹凸に追従した緻密な成膜が可能であり、生産性にも優れている利点がある。
【0003】
特許文献1には、その一例として、フレキシブルプリント配線板用基板をロールtoロール方式で水平方向に沿って搬送しつつ、当該基板に各薬液(現像液、エッチング液、剥離液)を噴霧するスプレー式水平搬送処理装置が開示されている。特許文献1に記載の処理装置は、基板に噴霧される各薬液の接触時間を調整するために、薬液を遮蔽する可動性の遮蔽板を備える。遮蔽板によれば、各工程の処理時間を容易に調整できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-283101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでスプレー法によるコーティングにおいて、ワークに塗布液を噴霧するノズルは、一つだけではなく、複数設けられる。塗布液は、各ノズルから噴霧されるため、複数のノズルからの微粒化された塗布液の流れが互いに干渉すると、塗りムラが生じてしまうことがある。その結果、ワークに成膜された薄膜(塗膜)は、膜厚にバラつきが生じ、機能低下や欠陥の原因となってしまう。
【0006】
本願明細書に記載の技術は上記のような実情に基づいて完成されたものであって、塗膜の膜厚のバラつきを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願明細書に記載の技術に関わるコーティング装置は、所定の搬送方向に搬送される作業対象物の主面にコーティングを施すコーティング装置であって、前記搬送方向に交わる幅方向に沿って設けられ、前記主面に塗布液を噴霧する複数のノズルを備え、前記複数のノズルの各々は、前記塗布液が前記主面と交わる軸周りに旋回する旋回流を含んで噴霧されるように構成されており、前記複数のノズルは、第1回転方向に旋回する前記旋回流を噴霧する複数の第1ノズルと、前記第1回転方向と反対向きの第2回転方向に旋回する前記旋回流を噴霧する複数の第2ノズルと、を含んでいる。
【0008】
また、本願明細書に記載の技術に関わるコーティング方法は、作業対象物を所定の搬送方向に搬送し、搬送される前記作業対象物の主面に対して、前記主面と交わる軸周りに旋回する旋回流に沿って塗布液を噴霧し、前記旋回流は、前記搬送方向に交わる幅方向に沿って複数形成されており、前記複数の旋回流は、第1回転方向に旋回する第1旋回流と、前記第1回転方向と反対向きの第2回転方向に旋回する第2旋回流と、を含むように形成されている。
【発明の効果】
【0009】
本技術によれば、塗膜の膜厚のバラつきを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1に係るコーティング装置の模式図
スプレーユニットの斜視図
スプレーユニットの底面図
スプレーユニットの供給部の分解斜視図
図2のA-A線断面図(液供給路を示す断面図)
図2のB-B線断面図(ガス供給路を示す断面図)
ノズル接続部の上面図
ノズル本体部の上面図
ノズル本体部の下面図
第1ノズルのノズル本体を図2のC-C線位置で切断した断面図
第2ノズルのノズル本体を図2のC-C線位置で切断した断面図
実施例1によって形成される旋回流の説明図
実施例2によって形成される旋回流の説明図
実施例3によって形成される旋回流の説明図
比較例1によって形成される旋回流の説明図
比較例2によって形成される旋回流の説明図
比較例3によって形成される旋回流の説明図
実施例1によって噴霧された塗布液の写真
実施例2によって噴霧された塗布液の写真
比較例1によって噴霧された塗布液の写真
比較例2によって噴霧された塗布液の写真
実施例1によって塗布された塗膜の膜厚のバラつきを示すグラフ
実施例2によって塗布された塗膜の膜厚のバラつきを示すグラフ
比較例1によって塗布された塗膜の膜厚のバラつきを示すグラフ
比較例2によって塗布された塗膜の膜厚のバラつきを示すグラフ
実施例3によって塗布された塗膜の膜厚のバラつきを示すグラフ
比較例3によって塗布された塗膜の膜厚のバラつきを示すグラフ
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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