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公開番号2023183033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-27
出願番号2022096400
出願日2022-06-15
発明の名称被膜形成方法
出願人ベック株式会社
代理人
主分類B05D 1/28 20060101AFI20231220BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】建築現場等における既設の壁面に対し、ローラー塗装によって、均質な斑点模様を付する被膜形成方法を提供する。
【解決手段】本発明は、壁面に対し、被覆材(A)を塗装した後、被覆材(B)をローラー塗装する被膜形成方法であって、上記被覆材(A)として、赤外線反射性を有する被覆材を使用し、上記被覆材(B)として、合成樹脂エマルション(m)、及びかさ密度が1.0g/ml以下、平均粒子径が0.01~1mmである軽量着色粒子(n)を必須成分とし、上記合成樹脂エマルション(m)の固形分100重量部に対し、上記軽量着色粒子(n)を0.1~50重量部含有する被覆材を使用し、上記ローラーとして、毛丈10mm以上の繊維質ローラーを使用することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
壁面に対し、被覆材(A)を塗装した後、被覆材(B)をローラー塗装する被膜形成方法であって、
上記被覆材(A)として、赤外線反射性を有する被覆材を使用し、
上記被覆材(B)として、合成樹脂エマルション(m)、及びかさ密度が1.0g/ml以下、平均粒子径が0.01~1mmである軽量着色粒子(n)を必須成分とし、上記合成樹脂エマルション(m)の固形分100重量部に対し、上記軽量着色粒子(n)を0.1~50重量部含有する被覆材を使用し、
上記ローラーとして、毛丈10mm以上の繊維質ローラーを使用する
ことを特徴とする被膜形成方法。
続きを表示(約 55 文字)【請求項2】
上記軽量着色粒子(n)は粒状であることを特徴とする請求項1記載の被膜形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な被膜形成方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建築物の壁面を構成する材料として、サイディングボード、ALC板等の無機質建材が汎用的に使用されている。このような無機質建材の塗装においては、その意匠性を高めるため、表面に斑点模様を付する手法等が採用されている。例えば特許文献1には、特定粘度に調製した着色塗材を用い、塗装時のパターンや吐出量等を制御しながらスプレー塗装して斑点模様を形成する方法が記載されている。また特許文献2には、ベース塗材を塗装した後、ベース塗材とは異色の着色塗材を不均一に塗装する方法が記載されている。
【0003】
しかし、これらの手法は、いずれも工場内での塗装方法に関するものであり、着色塗材を機械的に制御しながらスパッタ塗装することにより斑点模様を付しているものである。建築現場で壁材として設置された無機質建材については、経時的に劣化が進行するため塗り替えの必要が生じるが、このような建築現場での塗装において上記特許文献の手法を適用しようとしても、所望の大きさの斑点模様を安定して得ることは難しく、実用性に欠くのが現状である。
【0004】
一方、無機質建材に対し、珪砂、雲母等の骨材を樹脂液に分散させた上塗材を塗装することによって、斑点模様を付する方法も知られている。このような方法によれば、使用する骨材の粒度を設定することで、所望の大きさの斑点模様を得ることができる。例えば、特許文献3には、積層多彩模様塗膜上に、雲母等の扁平状着色物を含むクリヤー塗材を塗装する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平3-186381号公報
実開平4-77440号公報
特許第6180678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のような、珪砂、雲母等の骨材を含む上塗材の塗装において、塗装器具としてローラーを用いると、被塗面において骨材どうしが寄り集まった状態となりやすく、斑点模様に偏りが生じるおそれがあり、均質な斑点模様は得られ難い。また、骨材を含むクリヤー塗材の塗り継ぎ部分では、骨材の密度が高くなる場合があり、塗り継ぎ部分が目立ってしまい、仕上り性が損なわれるおそれがある。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みなされたものであり、建築現場等における既設の壁面に対し、ローラー塗装によって、均質な斑点模様を付する被膜形成方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、壁面に対し、赤外線反射性を有する被覆材(A)を塗装した後、特定のかさ密度、粒子径を有する軽量着色粒子を必須成分とする特定の被覆材(B)を、特定のローラーを用いて塗装する方法に想到し、本発明を完成させるに到った。
【0009】
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.壁面に対し、被覆材(A)を塗装した後、被覆材(B)をローラー塗装する被膜形成方法であって、
上記被覆材(A)として、赤外線反射性を有する被覆材を使用し、
上記被覆材(B)として、合成樹脂エマルション(m)、及びかさ密度が1.0g/ml以下、平均粒子径が0.01~1mmである軽量着色粒子(n)を必須成分とし、上記合成樹脂エマルション(m)の固形分100重量部に対し、上記軽量着色粒子(n)を0.1~50重量部含有する被覆材を使用し、
上記ローラーとして、毛丈10mm以上の繊維質ローラーを使用する
ことを特徴とする被膜形成方法。
2.上記軽量着色粒子(n)は粒状であることを特徴とする1.記載の被膜形成方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、建築現場等における既設の壁面に対し、ローラー塗装によって、均質な斑点模様を形成することができ、美観性の高い仕上りを簡便に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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