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公開番号2023182343
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-26
出願番号2022095882
出願日2022-06-14
発明の名称水性分散体
出願人ユニチカ株式会社
代理人
主分類C08L 23/26 20060101AFI20231219BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】バイオマス由来の成分を原料とした酸変性ポリオレフィン樹脂を使用したものであるにもかかわらず、石油系原料由来の酸変性ポリオレフィン樹脂を用いた水性分散体と同等な物性を安定して保持する水性分散体を提供する。
【解決手段】酸成分、およびオレフィン成分としてバイオマス由来のエチレンを含む酸変性ポリオレフィン樹脂と、水性媒体とを含む、水性分散体である。酸変性ポリオレフィン樹脂が、酸成分として、不飽和カルボン酸成分0.1~40質量%を含むことが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
酸成分、およびオレフィン成分としてバイオマス由来のエチレンを含む酸変性ポリオレフィン樹脂と、水性媒体とを含む、水性分散体。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
酸変性ポリオレフィン樹脂が、酸成分として、不飽和カルボン酸成分0.1~40質量%を含む、請求項1に記載の水性分散体。
【請求項3】
酸変性ポリオレフィン樹脂が、(メタ)アクリル酸エステル成分0.5~40質量%を含む、請求項1または2に記載の水性分散体。
【請求項4】
石油系原料由来の酸変性ポリオレフィン樹脂をさらに含む、請求項1または2に記載の水性分散体。
【請求項5】
請求項1または2に記載の水性分散体から得られる、塗膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマス由来の酸変性ポリオレフィン樹脂を含む水性分散体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレン樹脂に代表されるポリオレフィン樹脂は、従来、石油から得られるナフサを熱分解して得られるエチレン等を原料とし、これを重合して製造されるものであり、限りある貴重な化石資源である石油を消費する。さらに、廃棄の過程で化石資源中に封じ込められていた炭素が二酸化炭素となって空気中に放出され、地球温暖化の一因となっている。
【0003】
これに対し、バイオマスの起源である植物は、太陽エネルギーと二酸化炭素および水から、光合成により澱粉、セルロースやリグニンなどの植物バイオマスを作ることができる。したがって、こういったバイオマス由来の成分を原料として用いれば、化石資源の使用量を抑制することができ、使用後に焼却処理して二酸化炭素と水に分解されても、これらは再び光合成によって植物に取り込まれる。すなわち、これを構成する炭素源については循環系のライフサイクルを構築するものであり、究極のリサイクル素材とすることができる。よって、バイオマス由来成分を原料として用いた分、温室効果ガスとなる二酸化炭素の新たな発生を削減できることになる。
【0004】
従来から、ポリエチレンを含むポリオレフィン樹脂を水性分散化して得られた水性分散体について様々に検討されている(例えば、特許文献1)。こうした水性分散体において、バイオマス由来成分を含むポリオレフィン樹脂を用い、環境負荷を低減させた場合であっても、優れた物性はそのまま維持されることが期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3699935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、バイオマス由来の成分を原料とした酸変性ポリオレフィン樹脂を使用しながら、石油系原料由来のポリオレフィン樹脂を用いた水性分散体と同等の物性を安定して保持する水性分散体を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、オレフィン成分としてバイオマス由来のエチレンを含み、かつ酸成分で変性されたポリオレフィン樹脂を用いることにより、この目的が達成されることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明の要旨は下記の通りである。
【0008】
(1)酸成分、およびポリオレフィン成分としてバイオマス由来のエチレンを含む酸変性ポリオレフィン樹脂と、水性媒体とを含む、水性分散体。
(2)酸変性ポリオレフィン樹脂が、酸成分として、不飽和カルボン酸成分0.1~40質量%を含む、(1)の水性分散体。
(3)酸変性ポリオレフィン樹脂が、(メタ)アクリル酸エステル成分0.5~40質量%を含む、(1)または(2)の水性分散体。
(4)石油系原料由来の酸変性ポリオレフィン樹脂をさらに含む、(1)~(3)の何れかの水性分散体。
(5)(1)~(4)の何れかの水性分散体から得られる、塗膜。
【発明の効果】
【0009】
本発明の水性分散体は、酸変性ポリオレフィン樹脂として、バイオマス由来の成分を原料としたポリオレフィン樹脂を使用しているため、石油資源の枯渇の抑制に寄与することが大きく、また、焼却廃棄に際しても、地球温暖化の原因物質である二酸化炭素の大気中での増加を抑制することができる。
【0010】
また、バイオマス由来の成分を原料とした酸変性ポリオレフィン樹脂を使用したものであるにもかかわらず、石油系原料由来の酸変性ポリオレフィン樹脂を用いた水性分散体と同等な物性を安定して保持するものとなる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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