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公開番号2023087338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-23
出願番号2021201660
出願日2021-12-13
発明の名称防災用車両
出願人帝国繊維株式会社
代理人個人
主分類A62C 27/00 20060101AFI20230616BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】省スペースで部品点数を少なくすることが可能な油圧ポンプの取付構造を備えた防災用車両を提供する。
【解決手段】走行用エンジン6の後端に連設されるクラッチ・トランスミッション部7と、クラッチ・トランスミッション部7の上部に設けられる動力取出軸11aを有するとともに走行用エンジン6の動力を取り出す第1動力取出装置11と、クラッチ・トランスミッション部7の後方に位置するようにシャシフレーム2上に設けられるクレーン4と、第1動力取出装置11から取り出された動力により駆動されるとともに水中ポンプ9に作動油を供給する第1油圧ポンプ12と、クレーン4のクレーンベース41とシャシフレーム2との上下間に介設される架装ベースフレーム8と、を備える。架装ベースフレーム8は、動力取出軸11aよりも上方に配置され、第1油圧ポンプ12は、取付ブラケット17を介して架装ベースフレーム8に取り付けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シャシフレームと、前記シャシフレームに設けられる走行用エンジンと、前記走行用エンジンの後端に連設されるクラッチ・トランスミッション部と、前記クラッチ・トランスミッション部の上部に設けられる動力取出軸を有するとともに前記走行用エンジンの動力を取り出す第1動力取出装置と、前記クラッチ・トランスミッション部の後方に位置するように前記シャシフレーム上に設けられるクレーンと、前記クレーンの後方に搭載される油圧駆動の水中ポンプと、前記第1動力取出装置から取り出された動力により駆動されるとともに前記水中ポンプに作動油を供給する第1油圧ポンプと、前記クレーンのクレーンベースと前記シャシフレームとの上下間に介設される架装ベースフレームと、を備え、
前記架装ベースフレームは、前記動力取出軸よりも上方に配置され、
前記第1油圧ポンプは、取付ブラケットを介して前記架装ベースフレームに取り付けられている、ことを特徴とする防災用車両。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記シャシフレームは、前後方向に延びるとともに左右一対設けられ、
前記架装ベースフレームは、左右一対の前記シャシフレームの各々の上面に沿うように左右一対設けられ、
前記取付ブラケットは、左右一対の前記架装ベースフレームの左右内側にそれぞれ取り付けられる支持部材と、左右一対の前記支持部材に左右両端部が支持される天井部材と、前記天井部材の前端部に前記天井部材から下方へ延びるように設けられる前壁部材と、を有し、
前記第1油圧ポンプは、前記前壁部材に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の防災用車両。
【請求項3】
前記シャシフレームは、前記走行用エンジンが取り付けられるメインフレームと、前記メインフレームの上面に沿って取り付けられるサブフレームと、を有し、
前記支持部材は、前記架装ベースフレームと前記サブフレームとに跨って取り付けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の防災用車両。
【請求項4】
前記第1動力取出装置の前記動力取出軸と前記第1油圧ポンプの駆動軸とはそれぞれ車両後方に向かって下がるように傾斜しており、前記動力取出軸と前記駆動軸とは、一本のドライブシャフトの両端部にそれぞれ接続されることによって互いに連結されている、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の防災用車両。
【請求項5】
前記第1動力取出装置の前記動力取出軸よりも下方位置で前記クラッチ・トランスミッション部に設けられて前記走行用エンジンの動力を取り出す第2動力取出装置と、前記第2動力取出装置から取り出された動力により駆動されるとともに前記クレーンのアクチュエータに作動油を供給する第2油圧ポンプと、を更に備え、
前記第1油圧ポンプと前記第2油圧ポンプは、鉛直方向に並んで配設されている、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の防災用車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海や河川等の大量に揚水やまた逆の排水可能な取水源に投入されて揚水や排水を行う水中ポンプと、クレーンとを搭載した防災用車両に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、大規模な火災が発生した場合に、火災現場から離れた場所にある取水源から当該火災現場まで送水するための水中ポンプを搭載した防災用車両が使用されている(例えば、特許文献1参照)。このような防災用車両の水中ポンプは、油圧駆動式であり、海や河川等の取水源に投入されて大量に揚水やまた逆の排水可能となっている。また、防災用車両は、クレーンも搭載しており、当該クレーンを使用することにより、水中ポンプを取水源に投入したり引き上げたりする作業を容易に行えるようになっている。
【0003】
特許文献1のような防災用車両において、水中ポンプは、取水ポンプとその取水ポンプを回転駆動させる油圧モータとを有している。油圧モータに作動油を供給する油圧ポンプは、防災用車両の走行用エンジンから動力取出装置(PTO)により動力を取り出して駆動される。この油圧ポンプは、水中ポンプを動作させるときに大きな動力を必要とするため、いわゆるフルパワーPTOが採用されている。フルパワーPTOは、クラッチとトランスミッションとの間に設けられるものである。
【0004】
図6は、クレーンと水中ポンプとを備えた従来の防災用車両の油圧ポンプの取付レイアウトおよびその周辺を示す要部側面図である。この従来の防災用車両は、左右一対で前後方向に延びるシャシフレーム102,102と、シャシフレーム102,102に設けられる走行用エンジン106と、走行用エンジン106の後端に連設されるクラッチ・トランスミッション部107と、クラッチ・トランスミッション部107の上部に設けられる動力取出軸111aを有するとともに走行用エンジン106の動力を取り出す第1動力取出装置111と、第1動力取出装置111の後方に位置するようにシャシフレーム102上に設けられるクレーン104と、第1動力取出装置111から取り出された動力により駆動されるとともに図示省略の水中ポンプに作動油を供給する第1油圧ポンプ112と、クレーン104のクレーンベース141とシャシフレーム102,102との上下間に介設される左右一対の架装ベースフレーム108,108と、を備えている。
【0005】
各シャシフレーム102は、走行用エンジン106が取り付けられるメインフレーム102aと、メインフレーム102aの上面に沿って取り付けられるサブフレーム102bと、を有している。各架装ベースフレーム108は、各サブフレーム102bの上面に沿って取り付けられている。サブフレーム102bにおける架装ベースフレーム108よりも後方の位置には、前後一対のピローブロック116,116が取り付けられており、これらのピローブロック116,116は、スプラインシャフト117を回転自在に支持している。スプラインシャフト117の車両前方側の端部には、第1ドライブシャフト113の一端が接続されている。スプラインシャフト117の車両後方側の端部には、クッションカップリング118を介して第1油圧ポンプ112が接続されている。第1ドライブシャフト113の他端は第1動力取出装置111の動力取出軸111aに接続されている。
【0006】
また、従来の防災用車両は、第1動力取出装置111の動力取出軸111aよりも下方位置でクラッチ・トランスミッション部107に設けられて走行用エンジン106の動力を取り出す第2動力取出装置121と、第2動力取出装置121から取り出された動力により駆動されるとともにクレーン104のアクチュエータに作動油を供給する第2油圧ポンプ122と、を備えている。第2動力取出装置121と第2油圧ポンプ122とは、第2ドライブシャフト123によって互いに接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-291289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図6の従来の防災用車両では、第2油圧ポンプ122が架装ベースフレーム108の真下に設けられており、その周囲には、第2油圧ポンプ122から延びる油圧配管やシャシの補器類が配設されて、左右一対のシャシフレーム102,102に挟まれた空間の余剰部分が少なくなっていた。そのため、第1油圧ポンプ112は、架装ベースフレーム108の真下を避けて、架装ベースフレーム108よりも後方に取り付けるようにしていた。
【0009】
しかしながら、第1油圧ポンプ112を架装ベースフレーム108よりも後方に取り付けたため、第1動力取出装置111の動力取出軸111aと第1油圧ポンプ112の駆動軸112aとの距離が長くなり、動力取出軸111aと駆動軸112aとを単純に一本の第1ドライブシャフト113で連結することができないという問題があった。なぜなら、動力取出軸111aと駆動軸112aとの距離が長くなると、第1ドライブシャフト113の長さも長くなり、第1ドライブシャフト113の回転に伴う軸心周りの変動が大きくなるので、動力取出軸111aと駆動軸112aとを一本の第1ドライブシャフト113で連結すると、第1油圧ポンプ112にダメージを与えやすいという問題があったからである。また、動力取出軸111aと第1ドライブシャフト113との交差角θ1が大きい(約6°)ことも、第1ドライブシャフト113の回転に伴う軸心周りの変動が大きくなる要因となっていた。したがって、従来の防災用車両では、第1ドライブシャフト113の軸心周りの変動が第1油圧ポンプ112に与える影響を抑制するために、第1ドライブシャフト113と第1油圧ポンプ112の駆動軸112aとの間に、ピローブロック116,116に支持されたスプラインシャフト117と、クッションカップリング118とを設ける必要があった。
【0010】
従来の防災用車両は、上記構成となっていたため、架装ベースフレーム108の後方に、ピローブロック116,116、スプラインシャフト117、クッションカップリング118および第1油圧ポンプ112を取り付けるスペースを必要とし、クレーン104の後方に設ける荷箱等の架装物の取り付けスペースが制限されるという問題点があった。また、ピローブロック116,116、スプラインシャフト117、クッションカップリング118を必要として部品点数が多いという問題点があった。
(【0011】以降は省略されています)

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