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公開番号2023079108
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192563
出願日2021-11-26
発明の名称シート搬送装置および画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類B65H 5/06 20060101AFI20230531BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】駆動力伝達手段に複雑な機構を設けることなく円滑なジャム処理を行うことが可能なシート搬送装置を提供する。
【解決手段】シート搬送装置Tは、モータ4と、加圧ローラ62と、1方向クラッチ90とを備え、1方向クラッチ90は、固定軸91と、モータ4の駆動力により回転可能な入力ギア92と、加圧ローラ62と連結され、駆動力を加圧ローラ62に伝達可能な出力ギア94と、出力ギア94と離間する第1位置と出力ギア94と連結する第2位置との間で移動可能な伝達ギア93とを有し、入力ギア92は第1方向W1に回転することで伝達ギア93を第1位置から第2位置へ移動させて出力ギア94に第1方向への駆動力を伝達し、第2方向W2に回転することで伝達ギア93を第2位置から第1位置へ移動させ、出力ギア94への駆動力の伝達を解除し、第1位置にある伝達ギア93は、出力ギア94が回転したときに出力ギア94と連結しない。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
駆動源と、
シートを搬送するローラと、
前記ローラに前記駆動源からの駆動力を伝達可能な1方向クラッチと、
を備え、
前記1方向クラッチは、
固定軸と、
前記固定軸に回転可能に支持され、前記駆動源からの駆動力を受けて回転可能な入力ギアと、
前記固定軸に回転可能に支持される出力ギアであって、前記ローラと連結され、前記駆動力を前記ローラに伝達可能な出力ギアと、
前記固定軸に支持される伝達ギアであって、前記入力ギアに係合した状態で、前記出力ギアと離間する第1位置と前記出力ギアと連結する第2位置との間で前記固定軸の軸方向に移動可能な伝達ギアと、
を有し、
前記入力ギアは、前記駆動源からの駆動力を受けて第1方向に回転することで、前記伝達ギアを前記第1位置から前記第2位置へ移動させ、前記伝達ギアを介して前記出力ギアに前記第1方向への前記駆動力を伝達し、前記駆動源からの駆動力を受けて前記第1方向と逆の第2方向に回転することで、前記伝達ギアを前記第2位置から前記第1位置へ移動させ、前記出力ギアへの前記駆動力の伝達を解除し、
前記伝達ギアは、前記第1位置に位置した状態で前記出力ギアが回転したときに、前記出力ギアと連結しないことを特徴とするシート搬送装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記伝達ギアが前記第1位置に位置した状態で前記ローラが回転したときに、前記ローラは前記駆動源と連結しない請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記固定軸は、前記第1位置に位置する前記伝達ギアを、前記固定軸と前記伝達ギアとの間に所定の大きさの第1摺動抵抗を有した状態で支持し、前記第2位置に位置する前記伝達ギアを、前記固定軸と前記伝達ギアとの間に前記第1摺動抵抗よりも小さい第2摺動抵抗を有した状態で支持し、
前記第1位置に位置する前記伝達ギアは、前記入力ギアが前記第1方向へ回転したときに、前記第1摺動抵抗により前記固定軸に対する回転が抑制された状態を保持することで、前記入力ギアにより前記第1位置から前記第2位置へ移動され、
前記第2位置に位置する前記伝達ギアは、前記入力ギアが前記第1方向へ回転したときに、前記第2摺動抵抗に抗して前記入力ギアとともに前記固定軸に対して回転する請求項1または請求項2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記固定軸は、第1の外径を有する第1軸部と、前記第1の外径よりも小さい第2の外径を有する第2軸部とを備え、
前記第1軸部は、前記第1位置に位置する前記伝達ギアを、前記第1摺動抵抗を有した状態で支持し、
前記第2軸部は、前記第2位置に位置する前記伝達ギアを、前記第2摺動抵抗を有した状態で支持する請求項3に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記伝達ギアは、前記軸方向において前記入力ギアと前記出力ギアとの間に位置し、
前記入力ギアは、
前記駆動力が入力される入力歯と、
前記伝達ギアと係合可能な伝達部と、
前記軸方向における前記出力ギア側に面する傾斜カム面であって、周方向に沿って延び、前記第1方向における上流側が下流側よりも、前記軸方向における前記出力ギアの近くに位置する傾斜カム面とを有し、
前記伝達ギアは、
前記入力ギアが前記第1方向へ回転したときに前記伝達部と係合可能な被伝達部と、
前記入力ギアが前記第1方向へ回転したときに前記傾斜カム面と当接する当接面と、
前記軸方向における前記出力ギア側へ向けて突出するラチェット爪とを有し、
前記出力ギアは、
前記伝達ギアが前記第1方向へ回転したときに前記ラチェット爪と係合し、前記伝達ギアが前記第2方向へ回転したときに前記ラチェット爪と係合しないラチェット凹部と、
前記ローラと連結される出力歯とを有する請求項1~請求項4の何れか一項に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記入力ギアは、前記軸方向における前記出力ギア側とは反対側に面する傾斜係合面であって、周方向に沿って延び、前記第2方向における下流側が上流側よりも、前記軸方向における前記出力ギアの近くに位置する傾斜係合面を有し、
前記伝達ギアは、前記入力ギアが前記第2方向へ回転したときに、前記傾斜係合面と係合する係合爪を有する請求項5に記載のシート搬送装置。
【請求項7】
制御部を備え、
前記制御部は、シートのジャムが発生したと判定したときに、前記駆動源を、前記入力ギアが前記第2方向へ回転する方向へ駆動する請求項1~請求項6の何れか一項に記載のシート搬送装置。
【請求項8】
請求項1~7の何れか一項に記載のシート搬送装置と、
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部から送られたシートを搬送および加熱する定着器と、を備え、
前記ローラは、前記定着器に設けられる画像形成装置。
【請求項9】
前記定着器は平板状のヒータを有し、
前記ローラは、前記ヒータとともにシートを加熱および加圧する加圧ローラである請求項8に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート搬送装置および画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されるような1方向にのみ回転力を伝達する1方向クラッチが知られている。このような1方向クラッチは、例えばレーザプリンタのような画像形成装置が備えるシート搬送装置においては、シートを搬送するとともにシートに画像を定着させる定着器へモータからの駆動力を伝達する駆動列に組み込まれている。
【0003】
ところで、このような定着器においては、定着ローラ間にシートが詰まるジャムが生じることがあり、ジャムが生じたときには詰まったシートを手で引き出すジャム処理を行う必要がある。このとき、ジャム処理時に定着ローラとモータとが連結した状態であると、定着ローラの回転にモータおよび駆動列の負荷がかかるため、円滑なジャム処理が妨げられてしまうことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-87611号公報
特開平3-148684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の問題に対応するため、特許文献2には、駆動源からの駆動力を定着ローラに伝達する駆動力伝達手段中に、1方向クラッチに加えて、定着ローラと駆動源との間の駆動力の伝達および解除を行う駆動力伝達解除機構を設けることで、ジャム処理時に定着ローラと駆動源との連結を解除することが可能な構成が開示されている。しかし、このような駆動力伝達解除手段を設けた場合、駆動力伝達手段の構成が複雑になってしまうおそれがある。
【0006】
そこで、本発明においては、駆動力伝達手段中に複雑な機構を設けることなく、円滑なジャム処理を行うことが可能なシート搬送装置および画像形成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するシート搬送装置および画像形成装置は、以下の特徴を有する。
【0008】
即ち、シート搬送装置は、駆動源と、シートを搬送するローラと、前記ローラに前記駆動源からの駆動力を伝達可能な1方向クラッチと、を備え、前記1方向クラッチは、固定軸と、前記固定軸に回転可能に支持され、前記駆動源からの駆動力を受けて回転可能な入力ギアと、前記固定軸に回転可能に支持される出力ギアであって、前記ローラと連結され、前記駆動力を前記ローラに伝達可能な出力ギアと、前記固定軸に支持される伝達ギアであって、前記入力ギアに係合した状態で、前記出力ギアと離間する第1位置と前記出力ギアと連結する第2位置との間で前記固定軸の軸方向に移動可能な伝達ギアと、を有し、前記入力ギアは、前記駆動源からの駆動力を受けて第1方向に回転することで、前記伝達ギアを前記第1位置から前記第2位置へ移動させ、前記伝達ギアを介して前記出力ギアに前記第1方向への前記駆動力を伝達し、前記駆動源からの駆動力を受けて前記第1方向と逆の第2方向に回転することで、前記伝達ギアを前記第2位置から前記第1位置へ移動させ、前記出力ギアへの前記駆動力の伝達を解除し、前記伝達ギアは、前記第1位置に位置した状態で前記出力ギアが回転したときに、前記出力ギアと連結しない。
【0009】
このような構成により、伝達ギアが第1位置にあるときには、伝達ギアと出力ギアとが連結せずに離間していることで、出力ギアを回転させたとしても伝達ギアは連れ回りせず、出力ギアは空転することになる。従って、ローラに連結される出力ギアに、駆動源および駆動源と入力ギアとの間の駆動力伝達手段の負荷がかかることがない。これにより、駆動源からの駆動力をローラに伝達する駆動力伝達手段中に、1方向クラッチに加えて駆動力伝達解除機構等の複雑な機構を設けることなく、シートのジャム処理を行う際にローラを容易に回転させることができ、シートのジャム処理を円滑に行うことができる。
【0010】
また、前記伝達ギアが前記第1位置に位置した状態で前記ローラが回転したときに、前記ローラは前記駆動源と連結しない。
(【0011】以降は省略されています)

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