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公開番号2023076321
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-01
出願番号2021189673
出願日2021-11-22
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類F02D 29/02 20060101AFI20230525BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】 ドライバごとに異なる一時停止時間に応じて、アイドリングストップを実行するか否かを適切に判定する。
【解決手段】 車両であってエンジンとカメラと制御回路を有する。前記カメラが一時停止標示を撮影した場合であって前記車両が停止した場合に、前記制御回路が、アイドリングストップ設定値が禁止値であれば前記アイドリングストップを実行しない。前記カメラが一時停止標示を撮影した場合であって前記車両が停止した場合に、前記制御回路が、車両停止時間に連動する車両停止時間連動値を検出し、前記車両停止時間連動値が基準値より短い場合に前記アイドリングストップ設定値を前記禁止値に設定し、前記車両停止時間連動値が前記基準値より長い場合に前記アイドリングストップ設定値を許容値に設定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両であって、
エンジンと、
前記車両の前方を撮影するカメラと、
許容値と禁止値のいずれかに設定されるアイドリングストップ設定値を記憶している制御回路、
を有し、
前記カメラが一時停止標示を撮影した場合であって前記車両が停止した場合に、前記制御回路が、前記アイドリングストップ設定値が前記許容値であれば前記車両の停止中に前記エンジンを停止させるアイドリングストップを許容し、前記アイドリングストップ設定値が前記禁止値であれば前記アイドリングストップを実行せず、
前記カメラが一時停止標示を撮影した場合であって前記車両が停止した場合に、前記制御回路が、前記車両が停止してから前記車両が発進するまでの車両停止時間に連動する車両停止時間連動値を検出し、前記車両停止時間連動値が基準値より短い場合に前記アイドリングストップ設定値を前記禁止値に設定し、前記車両停止時間連動値が前記基準値より長い場合に前記アイドリングストップ設定値を前記許容値に設定する学習処理を実行する、
車両。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記制御回路が、前記アイドリングストップの実行時に前記エンジンを停止してから前記エンジンを始動するまでの時間であるエンジン停止時間を検出し、
前記エンジン停止時間が前記車両停止時間連動値である、
請求項1の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、アイドリングストップ機能を有する車両に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
車両の停止中にエンジンを停止させるアイドリングストップという技術が知られている。アイドリングストップによって燃料消費を抑制することができる。しかし、短時間の車両停止時にアイドリングストップを行うと、エンジン再始動に伴って機器に負荷が加わるにもかかわらず、燃料消費抑制効果が得られない。また、短時間の車両停止時にアイドリングストップを行うと、ドライバが意図したタイミングで車両を発進させることが難しくなり、車両の操作性が低下する。
【0003】
特許文献1には、アイドリングストップ機能を有する車両において、一時停止標示が存在する位置において車両を停止させるときにアイドリングストップを禁止する技術が開示されている。なお、本明細書では、一時停止標示が存在する位置を一時停止位置という。また、本明細書では、一時停止位置で車両を停止させることを、一時停止という。一時停止においてアイドリングストップを禁止することで、短時間の車両停止時におけるアイドリングストップを禁止することができる。具体的には、特許文献1に開示の車両は、車両前方を撮影するカメラを有する。ドライバが車両を一時停止させるときにとき、カメラで一時停止標示が撮影される。この車両は、カメラで一時停止標示が撮影された場合には、ドライバが車両を停止させてもエンジンを停止させない。このように、この車両は、カメラで一時停止標示が撮影された場合に、アイドリングストップを禁止する。これによって、一時停止におけるアイドリングストップが禁止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-50076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の通り、特許文献1の車両は、一時停止におけるアイドリングストップを禁止する。しかしながら、ドライバが車両を一時停止させる時間(以下、一時停止時間という)は、ドライバによって異なる。すなわち、一時停止時間が長いドライバも存在するし、一時停止時間が短いドライバも存在する。一時停止時間が長い場合には、アイドリングストップを行って燃費を改善する方が好ましい。本明細書では、ドライバごとに異なる一時停止時間に応じて、アイドリングストップを実行するか否かを適切に判定することが可能な車両を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する車両は、エンジンと、前記車両の前方を撮影するカメラと、許容値と禁止値のいずれかに設定されるアイドリングストップ設定値を記憶している制御回路、を有する。前記カメラが一時停止標示を撮影した場合であって前記車両が停止した場合に、前記制御回路が、前記アイドリングストップ設定値が前記許容値であれば前記車両の停止中に前記エンジンを停止させるアイドリングストップを許容し、前記アイドリングストップ設定値が前記禁止値であれば前記アイドリングストップを実行しない。前記カメラが一時停止標示を撮影した場合であって前記車両が停止した場合に、前記制御回路が、前記車両が停止してから前記車両が発進するまでの車両停止時間に連動する車両停止時間連動値を検出し、前記車両停止時間連動値が基準値より短い場合に前記アイドリングストップ設定値を前記禁止値に設定し、前記車両停止時間連動値が前記基準値より長い場合に前記アイドリングストップ設定値を前記許容値に設定する学習処理を実行する。
【0007】
この車両では、カメラが一時停止標示を撮影した場合であって車両が停止した場合(すなわち、一時停止時)に、制御回路が、アイドリングストップ設定値に基づいてアイドリングストップを許容するか禁止するかを判定する。すなわち、制御回路は、アイドリングストップ設定値が許容値であればアイドリングストップを許容し、アイドリングストップ設定値が禁止値であればアイドリングストップを実行しない。また、制御回路は、カメラが一時停止標示を撮影した場合であって車両が停止した場合(すなわち、一時停止時)に、学習処理を実行する。学習処理では、制御回路が、車両が停止してから車両が発進するまでの車両停止時間に連動する車両停止時間連動値を検出し、車両停止時間連動値が基準値より短い場合にアイドリングストップ設定値を禁止値に設定し、車両停止時間連動値が基準値より長い場合にアイドリングストップ設定値を許容値に設定する。車両停止時間連動値が短いことはドライバの一時停止時間が短いことを意味し、車両停止時間連動値が長いことはドライバの一時停止時間が長いことを意味する。このため、上記のようにアイドリングストップ設定値を設定することで、一時停止時間が短いタイプのドライバに対しては一時停止時にアイドリングストップを実行せず、一時停止時間が長いタイプのドライバに対しては一時停止時にアイドリングストップを許容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の車両のブロック図。
車両停止時における実施例1の処理を示すフローチャート。
車両停止時における実施例2の処理を示すフローチャート。
車両停止時における実施例3の処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上述した車両において、前記制御回路が、前記アイドリングストップの実行時に前記エンジンを停止してから前記エンジンを始動するまでの時間であるエンジン停止時間を検出してもよい。前記エンジン停止時間が前記停止時間連動値であってもよい。
【0010】
図1に示す実施形態の車両10は、エンジン20と、カメラ30と、エンジンECU(electronic control unit)40を有している。エンジン20は、燃料を燃焼させることによって車両10の動力を生成する。車両10は、エンジン20を動力源として走行するエンジン車両であってもよいし、エンジン20と他の機器(例えば、モータ等)を動力源として走行するハイブリッド車両であってもよい。カメラ30は、車両10の前方を撮影する。カメラ30によって、車両10の前方の道路標識、路面標示、信号機等が撮影される。エンジンECU40は、エンジン20とエンジン回転計25とカメラ30に電気的に接続されている。エンジンECU40は、エンジン回転計25を有している。エンジン回転計25は、車両10のエンジン回転数(rpm)を検出する。また、エンジンECU40は、カメラ30で撮影された車両前方の画像を読み込むことができる。また、エンジンECU40は、エンジン20を制御することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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