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公開番号2023057548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-21
出願番号2022162837
出願日2022-10-09
発明の名称鍼管および二重鍼管
出願人個人
代理人個人
主分類A61H 39/08 20060101AFI20230414BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】内径を従来よりも小さくできる鍼管を提供する。
【解決手段】本発明は、第1鍼管および第1鍼管を収納する第2鍼管を有する鍼管であり、第1鍼管は、両端に第1鍼管上部開口面および第1鍼管下部開口面を有する筒状であり、第1鍼管の上部の側面の一部が、前記第1鍼管上部開口面から開口した第1鍼管上部側面開口部を有し、前記第1鍼管の側面において、第1鍼管上部側面開口部の下端の一部から第1鍼管の軸に対して斜め下方向にスリットが第1鍼管の側面周囲に配置されていることを特徴とする。鍼は第1鍼管上部開口面から入れて、鍼柄の一部は前記第1鍼管上部側面開口部に配置される。第2鍼管は、両端に開口面を有する筒状であり、第2鍼管における上部の側面の一部が、前記第2鍼管上部開口面から開口した第2鍼管上部側面開口部を有し、前記第2鍼管の側面において、第2鍼管上部側面開口部の下端の一部から下方向にスリットが配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鍼を収納する第1鍼管および第1鍼管を収納する第2鍼管を有する鍼管であって、第1鍼管は、両端に開口面(第1鍼管上部開口面および第1鍼管下部開口面という)を有する筒状であり、第1鍼管の上部の側面の一部が、前記第1鍼管上部開口面から開口した開口部(第1鍼管上部側面開口部という)を有し、前記第1鍼管の側面において、第1鍼管上部側面開口部の下端の一部から第1鍼管の軸に対して斜め下方向にスリット(第1鍼管側面スリットという)が第1鍼管の側面に配置されていることを特徴とする、鍼管。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
鍼は第1鍼管上部開口面から入れて、鍼柄の一部は前記第1鍼管上部側面開口部に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の鍼管。
【請求項3】
前記第1鍼管側面スリットは前記第1鍼管側面を螺旋状または波状に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の鍼管。
【請求項4】
前記第1鍼管側面スリットは前記第1鍼管下部開口面まで通っていることを特徴とする、請求項1に記載の鍼管。
【請求項5】
前記第1鍼管側面スリットは鍼体が通る幅を持つことを特徴とする、請求項1に記載の鍼管。
【請求項6】
第1鍼管の内側空洞幅は、鍼柄の幅の半分と鍼体の幅を合わせた長さ以下であることを特徴とする、請求項1に記載の鍼管。
【請求項7】
鍼を第1鍼管の上部の開口面から入れて第1鍼管内に収納したときに、鍼尖は第1鍼管下部開口面と略同じ位置に配置され、鍼柄の頭は第1鍼管上部開口面より上に位置することを特徴とする、請求項1に記載の鍼管。
【請求項8】
鍼を第1鍼管上部開口面から入れて、鍼柄の一部を前記第1鍼管上部側面開口部に配置した後で、鍼柄を前記第1鍼管上部側面開口部の外側に出して、鍼体を前記第1鍼管側面スリットに入れて、第1鍼管を回転することにより、鍼体を第1鍼管の下部の開口面に導き、鍼を第1鍼管から取り外し可能であることを特徴とする、請求項1~7のいずれかの項に記載の鍼管。
【請求項9】
第2鍼管は、両端に開口面(第2鍼管上部開口面および第2鍼管下部開口面という)を有する筒状であり、鍼を収納した第1鍼管をさらに収納し、
第2鍼管における上部の側面の一部が、前記第2鍼管上部開口面から開口した開口部(第2鍼管上部側面開口部という)を有し、前記第2鍼管の側面において、第2鍼管上部側面開口部の下端の一部から下方向にスリット(第2鍼管側面スリットという)が配置されていることを特徴とする、請求項1~7のいずれかの項に記載の鍼管。
【請求項10】
第1鍼管は第2鍼管上部開口面から入れて、第1鍼管上部側面開口部は前記第2鍼管上部側面開口部に配置されることを特徴とする、請求項9に記載の鍼管。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生面の改善を図りつつ鍼管の内径を小さくできることにより操作性の向上に資する鍼管に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
鍼治療は、疾患や症状に適した経穴(ツボ)、疼痛原因となっている筋硬結や筋膜・腱・靭帯等のファシア、トリガーポイント等に金属製の細い針を刺入して、生体に刺激を加えることにより身体の治癒力を引き出し症状を改善する治療法である。鍼治療は古くから行われているが、近年、大学等の研究機関で鍼治療の生理学的機序、臨床的な効果についての研究も精力的に行われその一部が科学的に立証されるに至っている。洋の東西を問わず、鍼治療は盛んに行われているが日本や欧米において鍼は鍼管と呼ばれる細長い筒状の管に入れて使用される。鍼管は鍼が皮膚に入るとき(切皮という)のガイドの役目を果たすものであるが、鍼管を用いると鍼が一瞬で皮膚を通過するので痛みが殆ど出ないという利点がある。鍼管は通常、皮膚を通過させる(すなわち、切皮する)場面で用いるもので、その後は鍼管を取り除いて手で刺していく。その際、感染防止の観点から使い捨て手術用手袋や指サックの使用が推奨(WHO、厚生省健康政策局医事課長通達、鍼灸治療における安全性ガイドライン委員会等)されているが、煩雑さや鍼操作性の悪さから現状、我が国におけるそれらの使用率は低く素手による鍼の刺入が広く行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平05-051343
実開平06-075494
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、特許文献1では、鍼管にキャップを被せ外側からプランジャーで押していくことによって鍼管内に配置された鍼を押して皮膚内に刺入するという方法が提案されている。この方法によれば、手を鍼に触らずに刺入できるという衛生上の利点はあるものの、特殊な治具が必要でありコスト増になる。また、鍼管の内径は鍼柄の直径より大きくなり、鍼体と鍼管の間の空間が広く、鍼体を手で押さえることもできないので、鍼体が鍼管内でたわみやすく、確実に刺入することが難しいという操作性の問題がある。また、細い鍼体ほど一層たわみやすくなるのでより太い径の鍼体の使用が必要となり無用の痛みや神経・血管などの組織損傷のリスクが高くなる。特許文献2では、鍼の下部に鍼管Bを使用し鍼の上部に鍼管Bの外径より大きい内径を有する鍼管Aを使用し、鍼管Aを下方へ下げて鍼を刺入するという方法が提案されている。これも鍼体に手で触ることなく鍼を刺入でき衛生面で利点があるものの鍼体と鍼管との間が広く鍼体がたわみやすく、細い鍼体の使用は困難で特許文献1と同様の問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、内径を従来よりも小さくできる鍼管を提供するものであり、具体的には以下の特徴を有する。
(1)本発明は、鍼を収納する第1鍼管および第1鍼管を収納する第2鍼管を有する(二重)鍼管であって、第1鍼管は、両端に開口面(第1鍼管上部開口面および第1鍼管下部開口面という)を有する筒状であり、第1鍼管の上部の側面の一部が、前記第1鍼管上部開口面から開口した開口部(第1鍼管上部側面開口部という)を有し、前記第1鍼管の側面において、第1鍼管上部側面開口部の下端の一部から第1鍼管の軸に対して斜め下方向にスリット(第1鍼管側面スリットという)が第1鍼管の側面または側面周囲に配置されていることを特徴とする鍼管であり、鍼は第1鍼管上部開口面から入れて、鍼柄の一部は前記第1鍼管上部側面開口部に配置されることを特徴とする。
【0006】
(2)本発明は、(1)に加えて、前記第1鍼管側面スリットは前記第1鍼管側面を螺旋状または波状に配置されており、前記第1鍼管側面スリットは前記第1鍼管下部開口面まで通っており、前記第1鍼管側面スリットは鍼体が通る幅を持ち、第1鍼管の内側空洞幅は、鍼柄の幅の半分と鍼体の幅を合わせた長さ以下であり、鍼を第1鍼管の上部の開口面から入れて第1鍼管内に収納したときに、鍼尖は第1鍼管下部開口面と略同じ位置に配置され、鍼柄の頭は第1鍼管上部開口面より上に位置し、鍼を第1鍼管上部開口面から入れて、鍼柄の一部を前記第1鍼管上部側面開口部に配置した後で、鍼柄を前記第1鍼管上部側面開口部の外側に出して、鍼体を前記第1鍼管側面スリットに入れて、第1鍼管を回転することにより、鍼体を第1鍼管の下部の開口面に導き、鍼を第1鍼管から取り外し可能であることを特徴とする。
【0007】
(3)本発明は、(1)または(2)に加えて、さらに第2鍼管を有し、第2鍼管は、両端に開口面(第2鍼管上部開口面および第2鍼管下部開口面という)を有する筒状であり、鍼を収納した第1鍼管をさらに収納し、第2鍼管における上部の側面の一部が、前記第2鍼管上部開口面から開口した開口部(第2鍼管上部側面開口部という)を有し、前記第2鍼管の側面において、第2鍼管上部側面開口部の下端の一部から下方向にスリット(第2鍼管側面スリットという)が配置されていることを特徴とする鍼管である。
【0008】
(4)本発明は、(1)、(2)または(3)に加えて、第1鍼管は第2鍼管上部開口面から入れて、第1鍼管上部側面開口部は前記第2鍼管上部側面開口部に配置され、前記第2鍼管側面スリットは前記第2鍼管側面に直線状に配置されており、前記第2鍼管側面スリットは前記第2鍼管下部開口面まで通っていて、前記第2鍼管側面スリットは鍼体が通る幅を持ち、第1鍼管を第2鍼管上部開口面から入れて第2鍼管内に収納したときに、第1鍼管下部開口面は第2鍼管下部開口面と略同じ位置に配置され、第1鍼管上部開口面は第2鍼管上部開口面より上に位置することを特徴とする。
【0009】
(5)本発明は、(1)、(2)、(3)または(4)に加えて、鍼を収納した第1鍼管を第2鍼管上部開口面から入れて、第1鍼管を第2鍼管の内側空洞に配置し、第1鍼管上部側面開口部と第2鍼管上部側面開口部が重ならないように配置し鍼柄が完全に隠れるようにした後に、鍼尖、第1鍼管下部開口面および第2鍼管下部開口面を皮膚にあてて、鍼柄の頭をたたいて切皮し、第1鍼管上部側面開口部を前記第2鍼管上部側面開口部に配置した後で、鍼柄を前記第1鍼管上部側面開口部および前記第2鍼管上部側面開口部の外側に出して、鍼体を前記第1鍼管側面スリットおよび前記第2鍼管側面スリットに入れて、鍼体を前記第2鍼管側面スリットの下方に下げていくことにより、鍼体を第2鍼管下部開口面に導き、鍼を第2鍼管から取り外し可能であり、鍼体を前記第2鍼管側面スリットの下方に下げていくことにより、鍼体は前記第1鍼管側面スリットを下方に進み、鍼体は第1鍼管下部開口面に達し、鍼を第1鍼管から取り外し可能であることを特徴とする。
【0010】
(6)本発明は、(1)、(2)、(3)、(4)または(5)に加えて、切皮した後に、第1鍼管上部側面開口部を前記第2鍼管上部側面開口部に配置し、鍼柄を前記第1鍼管上部側面開口部および前記第2鍼管上部側面開口部の外側に出して、鍼体を前記第1鍼管側面スリットおよび前記第2鍼管側面スリットに入れて、鍼体を前記第2鍼管側面スリットの下方に下げていくことにより、体内(皮下組織、脂肪層や筋膜、筋肉などの軟部組織内)に刺入し、鍼体を前記第2鍼管側面スリットの下方にさらに下げていくことにより、鍼体を第2鍼管下部開口面に導き、鍼を第2鍼管から取り外し可能であり、また鍼体を前記第2鍼管側面スリットの下方に下げていくことにより、鍼体は前記第1鍼管側面スリットを下方に進み、鍼体は第1鍼管下部開口面に達し、鍼を第1鍼管から取り外し可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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