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公開番号2025180221
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024087397
出願日2024-05-29
発明の名称蛍光浸透探傷装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G01N 21/91 20060101AFI20251204BHJP(測定;試験)
要約【課題】リブの長身化に伴う撮像漏れを抑制可能にする。
【解決手段】蛍光浸透探傷装置は、広域カメラ40及び局所カメラ30を備える。広域カメラ40は、被検査体50を撮像する。局所カメラ30は、広域カメラ40による撮像領域の一部を撮像する。広域カメラ40は、第一レンズ鏡筒42を備える。局所カメラ30は、第二レンズ鏡筒32及びスモールリングライト34(紫外線探傷灯)を備える。スモールリングライト34は、第二レンズ鏡筒32の周囲に配置される。スモールリングライト34の直径R2は、第一レンズ鏡筒42の直径R1未満である。さらに第二レンズ鏡筒32は、第一レンズ鏡筒42よりも筒長が長い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
被検査体を撮像する広域カメラと、
前記広域カメラによる撮像領域の一部を撮像する、局所カメラと、
を備え、
前記広域カメラは、対物レンズを支持する第一レンズ鏡筒を備え、
前記局所カメラは、
対物レンズを支持する第二レンズ鏡筒と、
前記第二レンズ鏡筒の周囲に配置された、リング型の紫外線探傷灯と、
を備え、
前記紫外線探傷灯の直径は、前記第一レンズ鏡筒の直径未満であって、
前記第二レンズ鏡筒は、前記第一レンズ鏡筒よりも筒長が長い、
蛍光浸透探傷装置。
続きを表示（約 700 文字）【請求項２】
請求項１に記載の、蛍光浸透探傷装置であって、
前記局所カメラを前記被検査体に対して移動させる、ロボットアームと、
前記ロボットアームを制御する、プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記被検査体の設計図データに基づいて、前記広域カメラによる撮像時の影領域を抽出し、
前記影領域を前記局所カメラの撮像領域に含める、
蛍光浸透探傷装置。
【請求項３】
請求項１に記載の、蛍光浸透探傷装置であって、
前記局所カメラを前記被検査体に対して移動させる、ロボットアームと、
前記ロボットアームを制御する、プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記広域カメラによる撮像画像から、影領域を抽出し、
前記影領域を前記局所カメラの撮像領域に含める、
蛍光浸透探傷装置。
【請求項４】
請求項２又は３に記載の、蛍光浸透探傷装置であって、
前記プロセッサは、前記影領域の面積が、前記紫外線探傷灯の断面積を超過する場合に、前記ロボットアームを介して、前記第二レンズ鏡筒の先端を前記影領域の内部に挿入させる、
蛍光浸透探傷装置。
【請求項５】
請求項４に記載の、蛍光浸透探傷装置であって、
前記第二レンズ鏡筒の先端を前記影領域の内部に挿入させた状態で、前記局所カメラは、前記影領域の内部を複数回撮像し、
前記紫外線探傷灯は、それぞれの撮像回で、紫外線光の強度を異ならせる、
蛍光浸透探傷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書では、蛍光浸透探傷装置が開示される。
続きを表示（約 1,200 文字）【０００２】
特許文献１では、外観検査装置が開示される。被検査体の表面に蛍光剤が浸透される。そして被検査体に紫外線が照射される。このとき、被検査体の蛍光発光画像が撮像される。蛍光発光画像に基づき、被検査体の欠陥部が特定される。
【０００３】
特許文献２では、筒体の内周面を検査する装置が開示される。この検査装置は、撮像カメラを備える。撮像カメラは対物レンズを備える。対物レンズの周囲には、射光リングが配置される。射光リングには、光ファイバの端部が配置される。対物レンズと射光リングは、筒内に挿入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－８３２８５号公報
特開平７－１１３６２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
例えば被検査体が鋳造品である場合に、補強のためにリブが形成される。例えば金型の進退方向に沿ってリブが立設される。鋳造品の大型化に伴い、リブが高くなる。その結果、鋳造品の表面を撮像する際に、リブが光を遮って、影の部分が生じるおそれがある。
【０００６】
そこで本明細書では、リブの長身化に伴う撮像漏れを抑制可能な、蛍光浸透探傷装置が開示される。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本明細書では、蛍光浸透探傷装置が開示される。当該装置は、広域カメラ及び局所カメラを備える。広域カメラは、被検査体を撮像する。局所カメラは、広域カメラによる撮像領域の一部を撮像する。広域カメラは、第一レンズ鏡筒を備える。第一レンズ鏡筒は、対物レンズを支持する。局所カメラは、第二レンズ鏡筒及び紫外線探傷灯を備える。第二レンズ鏡筒は、対物レンズを支持する。紫外線探傷灯は、第二レンズ鏡筒の周囲に配置される。紫外線探傷灯は、リング型である。紫外線探傷灯の直径は、第一レンズ鏡筒の直径未満である。さらに第二レンズ鏡筒は、第一レンズ鏡筒よりも筒長が長い。
【０００８】
上記構成によれば、広域カメラによる撮像画像に影領域が生じても、広域カメラと比較して細長い局所カメラを用いることで、影領域が撮像できる。
【０００９】
また上記構成において、蛍光浸透探傷装置は、ロボットアーム及びプロセッサを備えてよい。ロボットアームは、局所カメラを被検査体に対して移動させる。プロセッサは、ロボットアームを制御する。またプロセッサは、被検査体の設計図データに基づいて、広域カメラによる撮像時の影領域を抽出する。さらにプロセッサは、影領域を局所カメラの撮像領域に含める。
【００１０】
上記構成によれば、被検査体の設計図データに基づいて、予め局所カメラによる撮像領域が設定される。局所カメラによる撮像領域を、広域カメラの撮像画像に基づいて設定する場合と比較して、時間の短縮が図られる。
（【００１１】以降は省略されています）

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