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公開番号2025178600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2024085303
出願日2024-05-27
発明の名称補刷システム
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類G07D 7/004 20160101AFI20251202BHJP(チェック装置)
要約【課題】補刷に係わる処理の確実性と効率性を高めることができる補刷システムを提供する。
【解決手段】本発明の補刷システムは、発生した異常製品1についての券種情報とユニーク番号情報を受信する異常製品情報受付部11と、検査工程3から搬出された異常製品1に印刷されている券種とユニーク番号を読み取るユニーク番号読取部12と、券種情報と券種又はユニーク番号情報とユニーク番号の少なくとも一方を照合する照合部13と、照合部13で一致したことを判断すると、予備券パレット4から予備券5を選択し、選択した予備券5を補刷装置2に供給する予備券供給部14を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ユニーク番号が付与される製品の検査工程において、異常製品が発生すると補刷を行う補刷装置を有する補刷システムであって、
発生した前記異常製品についての券種情報とユニーク番号情報を受信する異常製品情報受付部と、
前記検査工程から搬出された前記異常製品の券種を読み取るとともに、前記ユニーク番号を読み取るユニーク番号読取部と、
前記券種情報と前記券種又は前記ユニーク番号情報と前記ユニーク番号のうちの少なくとも一方を照合する照合部と、
前記照合部で、前記券種情報と前記券種又は前記ユニーク番号情報と前記ユニーク番号のうちの少なくとも一方が一致することを判断すると、前記異常製品と同じ券種の予備券を選択し、選択した前記予備券を前記補刷装置に供給する予備券供給部と、
を備えたことを特徴とする補刷システム。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記補刷装置によって補刷された差替製品が正常であることを検査する補刷検査部と、
前記補刷された差替製品が正常製品として前記補刷検査部を経たことを伝える補刷完了情報を受信する補刷完了情報受付部と、
前記補刷完了情報受付部で前記補刷完了情報を受信すると、前記検査工程から搬出された前記異常製品を廃棄する廃棄部と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の補刷システム。
【請求項3】
前記予備券供給部から搬出された前記予備券の搬出数量と、
補刷された前記差替製品の差替数量と、
前記予備券供給部に残存する前記予備券の残存数量と、
を用いて予備券数量を管理する予備券数量確認部を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の補刷システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニーク番号が付与される製品について、異常製品が発生すると、補刷装置によって補刷を行う補刷システムに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、紙幣及び有価証券等の貴重印刷物には、流通性や製品保証の為に、連続番号が保証された記番号が印刷されている。一般的に記番号は、印刷工程終了後の枚葉紙に番号印刷装置で印刷している。記番号印刷工程終了後における枚葉紙は、断裁機により断裁され小切券となる。断裁後の小切券は、検査装置において印刷模様、形状及び厚み等の品質検査を行う。検査装置において品質検査を行った際に、異常製品(損紙)が発生すると、その損紙に印刷されている記番号は欠番となる。このような場合、損紙と同じ記番号が印刷された正規状態に刷り直した補刷製品を作製し、損紙と補刷製品を差替える必要がある。
【0003】
補刷製品は、補刷装置を用いて作製されるが、補刷製品の作製方法としては、まず、作業者が損紙の記番号を目視で確認した後に、補刷装置における記番号印刷器(記番号字輪)を、目視確認した記番号と同じ記番号に手動でセットし、記番号が印刷されていない予備の小切券へ損紙と同じ記番号を印刷することで、補刷製品を作製し、作業員が損紙と補刷製品を目視確認しながら差替えることで、連続番号を有する正規製品として完成する。
【0004】
しかしながら、目視確認により記番号を手動でセットしているため、人的ミスによる誤印刷が発生する可能性がある。
【0005】
特許文献1には、番号印刷工程を含む複数の工程から成る記番号製品の製造システムが開示されている。製造システムは、情報通信回線により連結されることで、各工程において欠番情報を共有している。また、作製した補刷製品は、番号照合手段により適合判定し、その判定結果に基づいて自動で欠番発生個所へと挿入する。各工程で発生する欠番情報を共有することで、必要の都度、速やかに補刷印刷を行うことが可能となる。また、番号照合手段の適合判定結果に基づき、補刷製品を自動で欠番発生個所へと挿入することで、人的ミスを減少させ、効率的、かつ、確実に記番号製品を製造することが可能となる。
【0006】
特許文献1に開示されている記番号製品の製造システムでは、番号照合手段の適合判定結果に基づき、補刷製品を欠番発生個所へ自動で挿入することで、差替作業時における人的ミスの発生を抑制することが可能となったが、補刷製品を自動で挿入する際に、番号照合のみで挿入している。そのため、多くの券種を一台の差替装置で差替える際には、誤って異なる券種の予備小切券をセットした後に補刷作業を行っても、同じ番号が印刷されていれば番号照合手段においては正常の補刷製品と判定されるため、異なる券種が混入したまま製品として出荷される恐れがある。
【0007】
そこで、特許文献2では、検査工程において損紙と判定された小切券の記番号及び券種を読み取り、補刷工程においては、読み取った損紙データに基づいて損紙と同一券種の予備小切券を自動で選択し、券種ごとの記番号印刷位置に対応した所定位置へと、予備券をセットする位置を位置決めし、その後に、記番号印刷を行うことを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2008-229883号公報
特許第5288352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献2で提案している補刷差替システムによれば、異なる券種の補刷製品の混入を防ぐとともに作業の効率化が図れるが、補刷に係わる一連の処理、特に発生した異常券の情報と実際に読み取った異常券の情報の一致についての確実性を向上させる必要がある。
【0010】
さらに発生した異常券の情報が異なっていた場合、後工程の作業に影響を与えることとなるため、作業の更なる効率性を高める必要がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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