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公開番号
2025135671
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024033550
出願日
2024-03-06
発明の名称
紙葉類処理装置および紙葉類処理方法
出願人
旭精工株式会社
代理人
主分類
G07D
11/12 20190101AFI20250911BHJP(チェック装置)
要約
【課題】格納部へ紙幣を格納する場合と格納部から紙幣を繰り出す場合とで、格納部内における搬送機構を切り替え、好適に紙幣を格納または繰り出しできる紙葉類処理装置を提供する。
【解決手段】紙幣を搬送する周回搬送ユニットには紙幣を搬送する搬送路が備わり、搬送路に紙幣格納ユニット83が接続されている。紙幣格納ユニット83には、紙幣を格納する格納部が備わり、紙幣61を格納するか、格納されている紙幣61を繰り出すことができる。格納部には、紙幣61と接触し、紙幣61を外部に繰り出す第2回転体65と、第2回転体65の回転方向に連動して移動する案内アーム67が備わる。紙幣61を格納する場合は、案内アーム67を第2回転体65の下方にせり出し、紙幣61を格納部の奥に案内し、紙幣61を格納する場合は、案内アーム67を紙幣と接触しない位置に退避させ、第2回転体65によって紙幣61を外部に搬送する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
紙葉類を搬送する搬送機構を有する搬送路と、
前記搬送路に接続され、前記搬送路から取り込んだ前記紙葉類を積み重ねて格納するか、または積み重ねて格納されている前記紙葉類を前記搬送路に繰り出す格納部と、
前記格納部と前記搬送路との間に配置され、前記紙葉類を前記格納部に格納する方向または繰り出す方向に移動させる第1回転体と、
前記格納部に格納されている前記紙葉類の表面に接し、前記紙葉類を前記第1回転体の方向に移動させる第2回転体と、
前記搬送路から前記格納部に搬送される前記紙葉類に当接させ、前記紙葉類の前記第2回転体との接触を防止すると共に、前記紙葉類を前記格納部の奥へ案内する案内アームと、
前記紙葉類を前記搬送路から前記格納部に格納する場合には、前記紙葉類と前記第2回転体との接触を防止すると共に、前記紙葉類を前記格納部の奥へ案内する案内位置に前記案内アームを移動させ、前記紙葉類を前記格納部から前記搬送路へ繰り出す場合には、前記格納部内の前記紙葉類と接触しない退避位置に前記案内アームを移動させる移動機構と、
を有することを特徴とする紙葉類処理装置。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記案内アームは、回転中心が前記第2回転体の回転中心と同一となるように、回転軸に回転自在に支持されており、
前記移動機構は、
前記案内アームに回転自在に支持されると共に、前記第2回転体に付勢された第3回転体を有し、
前記第3回転体は、前記第2回転体の回転に応じて回転し、前記第3回転体を支持する前記案内アームを、前記第3回転体の回転に応じて移動させることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
【請求項3】
前記案内アームに回転自在に支持された第4回転体を有し、
前記第3回転体は、前記第2回転体と前記第4回転体の両方に付勢されており、
前記第4回転体は、前記第3回転体を介して前記第2回転体に連動して回転することを特徴とする請求項2に記載の紙葉類処理装置。
【請求項4】
前記案内アームに固定されたバネを有し、
前記案内アームには、長孔が備わり、
前記第3回転体は、前記バネによって前記第2回転体と前記第4回転体に付勢されており、
前記第3回転体は、前記長孔に沿って移動可能であるとともに回転自在に支持されていることを特徴とする請求項3に記載の紙葉類処理装置。
【請求項5】
前記回転軸が支持されているフレームの所定位置に固定され、前記案内アームに当接する退避位置ストッパと案内位置ストッパを有し、
前記案内アームが前記退避位置ストッパに当接した場合、前記案内アームは前記退避位置に停止し、
前記案内アームが前記案内位置ストッパに当接した場合、前記案内アームは前記案内位置に停止することを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載の紙葉類処理装置。
【請求項6】
前記格納部は、
前記紙葉類を積み重ねて載置する格納部トレーと、
前記格納部トレーを、積み重ねられて格納された前記紙葉類が前記第2回転体から離隔する格納位置と、積み重ねられて格納された前記紙葉類に前記第2回転体が接する繰り出し位置とに昇降させる昇降機構と、を有し、
前記第1回転体と前記第2回転体は連動しており、
前記紙葉類を前記搬送路から前記格納部に格納する場合、前記第2回転体を回転させる前に、前記昇降機構によって前記格納部トレーを格納位置に降下させ、
前記紙葉類を前記格納部から前記搬送路に繰り出す場合、前記第2回転体を回転させる前に、前記昇降機構によって前記格納部トレーを前記繰り出し位置に上昇させることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の紙葉類処理装置。
【請求項7】
前記第1回転体の回転に連動して回転し、前記紙葉類と接触し、前記紙葉類を前記格納部に格納する方向または繰り出す方向に付勢する複数の可撓性のシートを放射状に配置した第5回転体を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の紙葉類処理装置。
【請求項8】
前記搬送路に接続されると共に、前記紙葉類を受け入れる入口と、
前記搬送路の途中に配置され、前記入口から受け入れられた前記紙葉類の特徴を検出し、前記紙葉類を識別する識別部と、を有し、
前記識別部の識別結果に応じて前記紙葉類を前記格納部に格納することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の紙葉類処理装置。
【請求項9】
紙葉類を搬送する搬送機構を有する搬送路と、
前記搬送路に接続され、前記搬送路から取り込んだ前記紙葉類を積み重ねて格納するか、または積み重ねられて格納されている前記紙葉類を前記搬送路に繰り出す格納部と、
前記格納部と前記搬送路との間に配置され、前記紙葉類を前記格納部に格納する方向または繰り出す方向に移動させる第1回転体と、
前記第1回転体と連動すると共に、前記格納部に格納されている前記紙葉類の表面に接し、前記紙葉類を前記第1回転体の方向に移動させる第2回転体と、
前記搬送路から前記格納部に搬送される前記紙葉類の表面に当接し、前記紙葉類の前記第2回転体との接触を防止すると共に、前記紙葉類を前記格納部の奥へ案内する案内アームと、
前記第1回転体または前記第2回転体の回転方向に応じて、前記案内アームを、前記紙葉類を前記格納部の奥へ案内する案内位置と、前記格納部内の前記紙葉類と接触しない退避位置とに移動させる移動機構と、
前記紙葉類を積み重ねて載置する格納部トレーを、格納されている前記紙葉類が前記第2回転体から離隔する格納位置に降下させるかまたは格納されている前記紙葉類に前記第2回転体が接する繰り出し位置に上昇させる昇降機構と、
連動する前記第1回転体と前記第2回転体と前記移動機構を駆動する駆動機構と、
前記駆動機構と前記昇降機構を制御する制御回路と、
を有し、
前記紙葉類を前記搬送路から前記格納部に格納する場合は、
前記格納部トレーを前記格納位置に降下させる工程と、
前記案内アームを案内位置に移動させる工程と、
前記格納部トレーが前記格納位置にあるときに、前記第1回転体、前記第2回転体、前記案内アームが駆動され、前記紙葉類が格納される工程と、を有し、
前記紙葉類を前記格納部から前記搬送路に繰り出す場合は、
前記格納部トレーを前記繰り出し位置に上昇させる工程と、
前記案内アームを退避位置に移動させる工程と、
前記格納部トレーが前記繰り出し位置にあるときに、前記第1回転体、前記第2回転体が駆動され、前記紙葉類が繰り出される工程と、を有することを特徴とする紙葉類処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙葉類を入出する紙葉類処理装置および紙葉類処理方法に関する。特に紙幣を入出する紙幣処理装置および紙幣処理方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、紙葉類処理装置は、紙葉類として紙幣を扱い、紙幣を内部に受け入れる入金口、紙幣を外部に排出する出金口、紙幣を搬送する搬送路、紙幣の金種を識別する識別部、紙幣を金種毎に振り分ける振分部、金種毎に紙幣を格納し、格納した紙幣を繰り出す紙幣格納部が備わる装置が知られている。この様な紙幣処理装置は、入金口から紙幣を入金し、搬送路の途中に配置された識別部によって紙幣の金種が識別され、金種が識別された紙幣は、搬送路に沿って配置された振分部によって金種毎に振り分けられ、金種毎に紙幣格納装置に格納される。紙幣を出金する場合、紙幣処理装置は、指示された金種および枚数の紙幣を紙幣格納装置から繰り出し、出金口に搬送し、出金する。例えば、紙幣処理装置は、両替機や精算機に使用される。
【0003】
例えば、特開2021-9592号公報には、紙幣を入金又は出金する紙幣収納部を備えた環流式紙幣収納装置の記載がある。環流式紙幣収納装置は、搬送路から紙幣収納部に送り込まれた紙幣を積み重ねて収納すること及び紙幣収納部から搬送路に紙幣を繰り出すことができる。また、静電気に帯電した紙幣は、紙幣収納部の上方のガイド面に張り付き、紙幣収納部は、紙幣の収納不良が生じる恐れがあった。そこで、紙幣収納部には、紙幣の入出口側に剥離レバーが配置されている。剥離レバーは、バネによって先端が下方に付勢されている。また、剥離レバーは、垂直方向に細長い長孔に、上下動および回動が可能に軸支されている。剥離レバーは、紙幣収納部内に進入する紙幣の上面を下方に押圧し、紙幣収納部内の上方に配置されているガイド面への紙幣の張り付きを防止している。また、出金時は、台に積み重ねられた紙幣を、台毎上昇させ、繰り出しローラーに当接させる。紙幣は、繰り出しローラーの駆動によって、搬送される。また、出金の妨げにならないように、剥離レバーは、紙幣の上昇によって押され、剥離レバーの軸が長孔に沿って上方に移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-9592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術では、紙幣処理装置の紙幣収納部に、入金される紙幣の姿勢を整えたり、押さえたりする剥離レバーが備わる。しかし、従来の装置では、紙幣を紙幣収納部に入金する場合も、紙幣収納部から出金する場合も、剥離レバーが紙幣に当接する機構である。紙幣を紙幣収納部から繰り出す場合に、紙幣が上方から押され、搬送時の姿勢を乱す恐れがある。搬送時の紙幣の姿勢の乱れは、搬送不良を生じさせる恐れがあった。また、紙幣を紙幣収納部に入金する場合に、紙幣収納部に紙幣を搬送するローラーは、紙幣収納部の外側に配置されており、紙幣が撓みやすい場合などは、紙幣が折れ曲がり、紙幣を紙幣収納部の奥まで案内することが困難になる恐れがあった。
【0006】
本発明は、紙幣などの紙葉類を、格納部に格納するときと、格納部から繰り出すときとで、格納部内における紙幣の搬送機構を切り替えることで、好適に紙幣の格納と繰り出しができる紙葉類処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を搬送する搬送機構を有する搬送路と、前記搬送路に接続され、前記搬送路から取り込んだ前記紙葉類を積み重ねて格納するか、または積み重ねて格納されている前記紙葉類を前記搬送路に繰り出す格納部と、前記格納部と前記搬送路との間に配置され、前記紙葉類を前記格納部に格納する方向または繰り出す方向に移動させる第1回転体と、前記格納部に格納されている前記紙葉類の表面に接し、前記紙葉類を前記第1回転体の方向に移動させる第2回転体と、前記搬送路から前記格納部に搬送される前記紙葉類に当接させ、前記紙葉類の前記第2回転体との接触を防止すると共に、前記紙葉類を前記格納部の奥へ案内する案内アームと、前記紙葉類を前記搬送路から前記格納部に格納する場合には、前記紙葉類と前記第2回転体との接触を防止すると共に、前記紙葉類を前記格納部の奥へ案内する案内位置に前記案内アームを移動させ、前記紙葉類を前記格納部から前記搬送路へ繰り出す場合には、前記格納部内の前記紙葉類と接触しない退避位置に前記案内アームを移動させる移動機構と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の紙葉類処理方法は、紙葉類を搬送する搬送機構を有する搬送路と、前記搬送路に接続され、前記搬送路から取り込んだ前記紙葉類を積み重ねて格納するか、または積み重ねられて格納されている前記紙葉類を前記搬送路に繰り出す格納部と、前記格納部と前記搬送路との間に配置され、前記紙葉類を前記格納部に格納する方向または繰り出す方向に移動させる第1回転体と、前記第1回転体と連動すると共に、前記格納部に格納されている前記紙葉類の表面に接し、前記紙葉類を前記第1回転体の方向に移動させる第2回転体と、前記搬送路から前記格納部に搬送される前記紙葉類の表面に当接し、前記紙葉類の前記第2回転体との接触を防止すると共に、前記紙葉類を前記格納部の奥へ案内する案内アームと、前記第1回転体または前記第2回転体の回転方向に応じて、前記案内アームを、前記紙葉類を前記格納部の奥へ案内する案内位置と、前記格納部内の前記紙葉類と接触しない退避位置とに移動させる移動機構と、前記紙葉類を積み重ねて載置する格納部トレーを、格納されている前記紙葉類が前記第2回転体から離隔する格納位置に降下させるかまたは格納されている前記紙葉類に前記第2回転体が接する繰り出し位置に上昇させる昇降機構と、連動する前記第1回転体と前記第2回転体と前記移動機構を駆動する駆動機構と、前記駆動機構と前記昇降機構を制御する制御回路と、を有し、前記紙葉類を前記搬送路から前記格納部に格納する場合は、前記格納部トレーを前記格納位置に降下させる工程と、前記案内アームを案内位置に移動させる工程と、前記格納部トレーが前記格納位置にあるときに、前記第1回転体、前記第2回転体、前記案内アームが駆動され、前記紙葉類が格納される工程と、を有し、前記紙葉類を前記格納部から前記搬送路に繰り出す場合は、前記格納部トレーを前記繰り出し位置に上昇させる工程と、前記案内アームを退避位置に移動させる工程と、前記格納部トレーが前記繰り出し位置にあるときに、前記第1回転体、前記第2回転体が駆動され、前記紙葉類が繰り出される工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、紙幣等の紙葉類を格納する格納部に好適に格納でき、また紙幣などの紙葉類を格納部から好適に繰り出せる紙葉類処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、紙葉類処理装置の斜視図である。
図2は、紙葉類処理装置の構成を説明する図である。
図3は、紙葉類処理装置の格納ユニットの構成を説明する第1の図である。
図4は、紙葉類処理装置の格納ユニットの入口部分の構成を説明する第2の図である。
図5は、紙葉類処理装置のブロック図である。
図6は、紙葉類処理装置の入金動作を説明するフローチャートである。
図7は、紙葉類処理装置の出金動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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