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公開番号2025177110
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083650
出願日2024-05-22
発明の名称画像形成装置、連結治具および画像形成装置の製造方法
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G03G 21/16 20060101AFI20251128BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】分割された複数の手前側パネルと奥側パネルの捩じれを低減することができる画像形成装置、画像形成装置の製造方法および連結治具を得る。
【解決手段】画像形成装置1は、画像形成ユニット10を収容する筐体2と、筐体2の手前側に設けられ、複数に分割された手前側パネル部材6と、を備える。さらに、筐体2の奥側に設けられる奥側パネル部材7と、奥側パネル部材7から突設されて、手前側パネル部材6との間に取付られる画像形成ユニット10の位置決めを行う上取付基準軸11および下取付基準軸12を備える。また、複数の手前側パネル部材6を連結治具20により連結して一体化した状態で、複数の手前側パネル部材6のうち1つ以上に上取付基準軸11を嵌合して奥側パネル部材7および手前側パネル部材6を固定する。そして、固定した後、連結治具20が複数の手前側パネル部材6から取り外される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
画像形成ユニットを収容する筐体と、
前記筐体の手前側に設けられ、複数に分割された手前側パネル部材と、
前記筐体の奥側に設けられる奥側パネル部材と、
前記奥側パネル部材から突設されて、前記手前側パネル部材との間に取付られる前記画像形成ユニットの位置決めを行う取付基準軸と、を備え、
複数の前記手前側パネル部材を連結治具により連結して一体化した状態で、複数の前記手前側パネル部材のうち１つ以上に前記取付基準軸を嵌合して前記奥側パネル部材および前記手前側パネル部材を固定した後、前記連結治具が複数の前記手前側パネル部材から取り外されて構成される、画像形成装置。
続きを表示（約 850 文字）【請求項２】
前記画像形成ユニットは更に、前記手前側パネル部材と前記奥側パネル部材によって位置決めされる、
請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記連結治具により連結されている状態での複数の前記手前側パネル部材の側面視における重心の位置を、前記奥側パネル部材の側面視における重心の位置と同一にしている、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記連結治具により連結されている状態での複数の前記手前側パネル部材の重量を、前記奥側パネル部材の重量と同一にしている、
請求項３に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記連結治具により連結されている状態での複数の前記手前側パネル部材と前記奥側パネル部材とを、前記重心の位置を挟んで反対側を上方へ吊り上げた状態で、前記取付基準軸と嵌合して固定する、請求項３に記載の画像形成装置。
【請求項６】
複数に分割された前記手前側パネル部材の間に着脱可能に装着されて、各前記手前側パネル部材の間を連結した状態で、前記筐体にそれぞれの前記手前側パネル部材を固定するとともに、各前記手前側パネル部材から取り外される、請求項１に記載の画像形成装置に用いられる連結治具。
【請求項７】
筐体の奥側に奥側パネル部材を取付ける工程と、
前記奥側パネル部材から前記筐体の内部に取付基準軸を突設させる工程と、
前記取付基準軸を基準として画像形成ユニットを前記筐体の内部に取付ける工程と、
前記筐体に設けられる複数の手前側パネル部材の間を連結治具により着脱可能に連結する工程と、
前記手前側パネル部材に設けられた係合孔に前記取付基準軸を挿通させて係合させる工程と、
複数の前記手前側パネル部材を前記筐体に固定する工程と、
複数の前記手前側パネル部材から前記連結治具を取り外す工程と、を備える画像形成装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像形成装置、連結治具および画像形成装置の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、画像形成装置の筐体は、前後左右を覆う板状のパネル部材として、ユーザの手前側に位置する手前側パネル部材と、奥側に位置する奥側パネル部材と、を備えている。
このうち、手前側パネル部材は、左右に分割された左側パネル部材および右側パネル部材を有している。これらの左側パネル部材および右側パネル部材間には、所定の間隔が設けられている。これにより、ユーザは、開けられた空間から内部に収容される画像形成ユニットに対してアクセスできるように構成されている（特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１３０４０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の筐体では、内部に収容される画像形成ユニットの位置決めを行う為、手前側パネル部材および奥側パネル部材との間に取付基準軸が取り付けられている。
取付基準軸は、手前側パネル部材を取付ける際の支点となっている。このため、形状や配置上の制約で手前側パネル部材の側面視における重心から取付基準軸の位置が左右方向にずれていると、手前側パネル部材は、自重で傾いてしまう。
【０００５】
これにより、手前側パネル部材および奥側パネル部材間の相対位置は変位して取付基準軸の軸孔の遊びによるガタ分、連結している取付基準軸が捩じれた状態で固定されて、画像形成ユニットの取付精度を低下させてしまう。
このような状態では、画像形成ユニットに設けられている各種ローラ部材やプリンタヘッドの位置精度が低下する。たとえば、転写ローラに対し用紙搬送ローラが傾いて搬送曲がりが発生する。また、画像書き込みをするプリンタヘッドに対し、ドラムや転写部が傾いて画像傾きが発生してしまう。
【０００６】
このため、組立作業者は、正確な位置合わせを行うため所定の重量を有するパネルをズレないように支持しながら固定しなければならず、さらなる改良が求められている。
本発明の画像形成装置、連結治具および画像形成装置の製造方法は、このような背景を鑑みてなされたものである。すなわち、分割された複数の手前側パネルと奥側パネルの捩じれを低減する、ことを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の上記課題は、下記の構成により解決される。
（１）画像形成装置は、画像形成ユニットを収容する筐体と、前記筐体の手前側に設けられ、複数に分割された手前側パネル部材と、を備える。画像形成装置は、前記筐体の奥側に設けられる奥側パネル部材と、前記奥側パネル部材から突設されて、前記手前側パネル部材との間に取付られる前記画像形成ユニットの位置決めを行う取付基準軸と、を備える。また、画像形成装置は、複数の前記手前側パネル部材を連結治具により連結して一体化する。そして、連結治具は、一体化した状態で、複数の前記手前側パネル部材のうち１つ以上に前記取付基準軸を嵌合して前記奥側パネル部材および前記手前側パネル部材を固定する。固定された後、前記連結治具が複数の前記手前側パネル部材から取り外されて画像形成装置が構成される。
【０００８】
（２）前記画像形成ユニットは更に、前記手前側パネル部材と前記奥側パネル部材によって位置決めされる、（１）記載の画像形成装置。
【０００９】
（３）前記連結治具により連結されている状態での複数の前記手前側パネル部材の側面視における重心の位置を、前記奥側パネル部材の側面視における重心の位置と同一にしている、（１）記載の画像形成装置。
【００１０】
（４）連結治具により連結されている状態での複数の前記手前側パネル部材の重量を、前記奥側パネル部材の重量と同一にしている、（３）記載の画像形成装置に用いられる連結治具。
（【００１１】以降は省略されています）

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