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公開番号2025181146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024088953
出願日2024-05-31
発明の名称超音波診断装置、超音波診断プログラム、及び超音波診断方法
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類A61B 8/14 20060101AFI20251204BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】人工知能によって血管領域をアノテーション表示する場合に、アノテーションされた血管領域以外の組織も視認性高く表示することができる超音波診断装置、超音波診断プログラム、及び超音波診断方法を提供する。
【解決手段】本発明の超音波診断装置1は、学習済みモデルを用いて認識された血管領域の位置を示す情報が表示される表示部11と、血管領域の位置を示す情報の透過度を変更する操作手段2を備えるようにした。詳しくは、血管領域の位置を示す情報が重畳されたBモード画像のリアルタイム表示中に、操作手段により透過度を変更可能とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
学習済みモデルを用いて認識された血管領域の位置を示す情報が表示される表示部と、
前記血管領域の位置を示す情報の透過度を変更する操作手段を備える超音波診断装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記表示部は、表示画面に前記操作手段を備える、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項3】
前記血管領域の位置を示す情報は、超音波画像に重畳する半透明の色情報である、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項4】
前記血管領域の位置を示す情報が重畳されたBモード画像のリアルタイム表示中に、
前記操作手段によって前記透過度を変更可能である、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項5】
前記血管領域の位置を示す情報は、前記学習済みモデルを用いて認識された血管領域が所定の色で塗られた色情報である、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項6】
前記血管領域の位置を示す情報は、前記学習済みモデルを用いて認識された血管領域の境界領域を枠状に表示した色情報である、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項7】
前記表示部には、学習済みモデルを用いて認識された神経領域の位置を示す情報が表示され、前記神経領域の位置を示す情報の透過度を変更可能とする操作手段を更に備える、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項8】
前記表示部には、学習済みモデルを用いて認識された神経領域の位置を示す情報と、前記血管領域の位置を示す情報とが同時に表示され、
前記血管領域の位置を示す情報の透過度と、前記神経領域の位置を示す情報の透過度を独立して変更可能である、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項9】
前記表示部には、学習済みモデルを用いて認識された神経領域の位置を示す情報と、前記血管領域の位置を示す情報とが同時に表示され、
前記血管領域の位置を示す情報の透過度を変更可能とする第1の操作手段と、前記神経領域の位置を示す情報の透過度を変更可能とする第2の操作手段を更に備える、請求項8に記載の超音波診断装置。
【請求項10】
前記表示部には、学習済みモデルを用いて認識された神経領域の位置を示す情報と、前記血管領域の位置を示情報とが同時に表示され、
前記血管領域の位置を示す情報の透過度を変更可能とし、かつ前記神経領域の位置を示す情報の透過度を変更可能とする一の操作手段を更に備える、請求項1に記載の超音波診断装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波診断装置、超音波診断プログラム、及び超音波診断方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、生体組織の臓器や組織の超音波画像に基づく医療診断が多く行われている。この超音波画像を生成する超音波診断装置は、生体に超音波を送信し、臓器や組織で反射したエコーを受信し、断面像として画像化する。
また近年では、人工知能を用いて、超音波画像に映し出された血管領域をアノテーション表示する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されるように、超音波診断装置で生成した超音波画像を解析して、認識した血管領域を強調して表示する技術が知られている。詳しくは、特許文献1では、血管領域の典型的なパターンデータをテンプレートとして予め記憶しておき、超音波画像内をテンプレートでサーチしながらパターンデータに対する類似度を算出する。そして、類似度がしきい値以上かつ最大となった場所を血管領域が存在するとみなしている。さらに、類似度の算出は、テンプレートマッチングの他に、機械学習、あるいは、ディープラーニングを用いた一般画像認識手法等を用いることできるとしている。
【0004】
本明細書では、血管領域を認識する機械学習、ディープラーニング(深層学習)等の技術を総称してAI(Artificial Intelligence)と記す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-026610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の先行技術によれば、血管領域の把握が容易になるので、穿刺針及びカテーテル等の挿入物を被検体の血管に挿入する処置、いわゆる穿刺をする際には有用である。しかし、人工知能が血管領域を誤認識している場合もある。
そのため、人工知能で検出した血管に対して所定の色を重畳させてアノテーション表示をすると、誤認識によってアノテーションされた血管領域の近傍に位置する血管領域以外の組織を視認しづらくなる場合や、神経などの画像上類似した形状の構造をアノテーション表示してしまう場合もある。よって、例えば、医療従事者か超音波画像を見ながら患者に穿刺した際に、患者の神経領域も傷つけてしまうおそれがある。
【0007】
本発明の目的は、人工知能によって血管領域をアノテーション表示する場合に、アノテーションされた血管領域以外の組織も視認性高く表示することができる超音波診断装置、超音波診断プログラム、及び超音波診断方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は、下記により解決される。
【0009】
(1)学習済みモデルを用いて認識された血管領域の位置を示す情報が表示される表示部と、前記血管領域の位置を示す情報の透過度を変更する操作手段を備える超音波診断装置。
【0010】
(2)前記表示部は、表示画面に前記操作手段を備える、(1)に記載の超音波診断装置。
(【0011】以降は省略されています)

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