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公開番号2025176855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083212
出願日2024-05-22
発明の名称ポリエステルリサイクルシステム、及びポリエステルリサイクル方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C08J 11/24 20060101AFI20251128BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】不純物を除去した後のポリエステル溶液を有効に利用することができるポリエステルリサイクルシステム、及びポリエステルリサイクル方法を提供すること。
【解決手段】本開示に係るポリエステルリサイクルシステムは、ポリエステルを含有する物質であるポリエステル原料に、ポリエステルを分解して生成されるモノマーの溶液を供給して、ポリエステル原料のポリエステルが溶解したポリエステル溶液を生成する溶解部と、ポリエステル溶液からポリエステル原料に含まれるポリエステル以外の成分である不純物を除去する分離部と、分離部を通過した前記ポリエステル溶液に対して所定の処理を実行する処理部と、所定の処理が実行されたポリエステル溶液を用いて、再生ポリエステルペレットを製造するペレット製造部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ポリエステルを含有する物質であるポリエステル原料に、ポリエステルを分解して生成されるモノマーの溶液を供給して、ポリエステル原料のポリエステルが溶解したポリエステル溶液を生成する溶解部と、
ポリエステル溶液からポリエステル原料に含まれるポリエステル以外の成分である不純物を除去する分離部と、
前記分離部を通過した前記ポリエステル溶液に対して所定の処理を実行する処理部と、
所定の処理が実行されたポリエステル溶液を用いて、再生ポリエステルペレットを製造するペレット製造部と、を備える、
ポリエステルリサイクルシステム。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記処理部は、前記所定の処理として、前記ポリエステル溶液から前記モノマーを除去する処理を行う、
請求項１に記載のポリエステルリサイクルシステム。
【請求項３】
前記ペレット製造部は、ペレット化された再生ポリエステル樹脂に対して固相重合を行う、
請求項２に記載のポリエステルリサイクルシステム。
【請求項４】
前記処理部は、前記所定の処理として、前記ポリエステル溶液から前記モノマーを除去する処理を行う、
前記ペレット製造部は、前記モノマーが除去されたポリエステル溶液を溶融重合した後に、溶融重合されたポリエステル溶液をペレット化する、
請求項１に記載のポリエステルリサイクルシステム。
【請求項５】
前記ペレット製造部は、ペレット化された再生ポリエステル樹脂に対して固相重合を行う、
請求項４に記載のポリエステルリサイクルシステム。
【請求項６】
前記処理部は、前記所定の処理として、前記ポリエステル溶液にエチレングリコールを添加する処理を行うことにより、エステル交換させ、
前記ペレット製造部は、エステル交換されたポリエステル溶液を溶融重合した後に、溶融重合されたポリエステル溶液をペレット化する、
請求項１に記載のポリエステルリサイクルシステム。
【請求項７】
前記ペレット製造部は、ペレット化された再生ポリエステル樹脂に対して固相重合を行う、
請求項６に記載のポリエステルリサイクルシステム。
【請求項８】
前記処理部は、前記所定の処理として、前記ポリエステル溶液に高純度テレフタル酸、及びエチレングリコールを添加する処理を行うことにより、エステル化させ、
前記ペレット製造部は、エステル化されたポリエステル溶液を溶融重合した後に、溶融重合されたポリエステル溶液をペレット化する、
請求項１に記載のポリエステルリサイクルシステム。
【請求項９】
前記ペレット製造部は、さらにペレット化された再生ポリエステル樹脂に対して固相重合を行う、
請求項８に記載のポリエステルリサイクルシステム。
【請求項１０】
ポリエステルを含有する物質であるポリエステル原料に、ポリエステルを分解して生成されるモノマーの溶液を供給して、ポリエステル原料のポリエステルが溶解したポリエステル溶液を生成するステップと、
ポリエステル溶液からポリエステル原料に含まれるポリエステル以外の成分である不純物を除去するステップと、
不純物を除去した前記ポリエステル溶液に対して所定の処理を実行するステップと、を含む、
ポリエステルリサイクル方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ポリエステルリサイクルシステム、及びポリエステルリサイクル方法に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
ポリエステル（ＰＥｓ：Ｐｏｌｙｅｓｔｅｒ）をリサイクルするために、ポリエステルから不純物を分離する技術が知られている。例えば、下記の特許文献１には、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ：ＰｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅＴｅｒｅｐｈｔｈａｌａｔｅ）廃棄物をエチレングリコール（ＥＧ：ＥｔｈｙｌｅｎｅＧｌｙｃｏｌ）に投入して解重合を行って、ビス（β－ヒドロキシエチル）テレフタレート（ＢＨＥＴ：Ｂｉｓ（２－Ｈｙｄｒｏｘｙｅｔｈｙｌ）Ｔｅｒｅｐｈｔｈａｌａｔｅ）を得る旨、及び、解重合の反応中又は反応後に、ＰＥＴ以外の異物をろ過機により除去する旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第４０６５６５９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記の特許文献１に記載の技術は、複雑な解重合工程、及び精製工程が必要となる。そのため、膨大な設備投資費用が必要となることが想定され、プラントを運用するための用役費も多くなることが課題であった。
【０００５】
本開示は上記課題を鑑み、不純物を除去した後のポリエステル溶液を有効に利用することができるポリエステルリサイクルシステム、及びポリエステルリサイクル方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るポリエステルリサイクルシステムは、ポリエステルを含有する物質であるポリエステル原料に、ポリエステルを分解して生成されるモノマーの溶液を供給して、ポリエステル原料のポリエステルが溶解したポリエステル溶液を生成する溶解部と、ポリエステル溶液からポリエステル原料に含まれるポリエステル以外の成分である不純物を除去する分離部と、前記分離部を通過した前記ポリエステル溶液に対して所定の処理を実行する処理部と、所定の処理が実行されたポリエステル溶液を用いて、再生ポリエステルペレットを製造するペレット製造部と、を備える。
【０００７】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るポリエステルリサイクル方法は、ポリエステルを含有する物質であるポリエステル原料に、ポリエステルを分解して生成されるモノマーの溶液を供給して、ポリエステル原料のポリエステルが溶解したポリエステル溶液を生成するステップと、ポリエステル溶液からポリエステル原料に含まれるポリエステル以外の成分である不純物を除去するステップと、不純物を除去した前記ポリエステル溶液に対して所定の処理を実行するステップと、を含む。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、不純物を除去した後のポリエステル溶液を有効に利用することができるポリエステルリサイクルシステム、及びポリエステルリサイクル方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、本開示に係るポリエステルリサイクルシステムの概要を示すフローチャートである。
図２は、本開示に係る分離システムの構成例を示す図である。
図３は、本開示に係る制御装置の構成例を示す図である。
図４は、本開示に係る分離方法のフローを示すフローチャートである。
図５は、本開示に係るポリエステルリサイクルシステムの構成例を示す図である。
図６は、本開示に係るポリエステルリサイクルシステムの第一実施形態の処理のフローを示すフローチャートである。
図７は、本開示に係るポリエステルリサイクルシステムの第二実施形態の処理のフローを示すフローチャートである。
図８は、本開示に係るポリエステルリサイクルシステムの第三実施形態の処理のフローを示すフローチャートである。
図９は、本開示に係るポリエステルリサイクルシステムの第四実施形態の処理のフローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下に、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本開示が限定されるものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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