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公開番号2025176699
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-04
出願番号2025082901
出願日2025-05-16
発明の名称縦型スクリューポンプ
出願人株式会社ニクニ
代理人個人
主分類F04C 2/16 20060101AFI20251127BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】粘度が高く、流動性の低い液体を移送することができる。
【解決手段】鉛直方向に沿って設けられた第1ロータ及び第2ロータと、第1ロータ及び第2ロータの少なくとも一部が内部に設けられる空洞部を有するケースと、を備え、第1ロータと第2ロータとは隣接して設けられており、空洞部によりケースの上端面には開口が形成されている。鉛直方向上側からケースを見たときに、第1ロータ及び第2ロータが開口を介して露出している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
鉛直方向に沿って設けられた第１ロータ及び第２ロータと、
前記第１ロータ及び前記第２ロータの少なくとも一部が内部に設けられる空洞部を有するケースと、
を備え、
前記第１ロータと前記第２ロータとは、隣接して設けられており、
前記空洞部により、前記ケースの上端面には開口が形成されており、
鉛直方向上側から前記ケースを見たときに、前記第１ロータ及び前記第２ロータが前記開口を介して露出している
ことを特徴とする縦型スクリューポンプ。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記第１ロータ及び前記第２ロータは、一部が前記上端面よりも鉛直方向上側に突出している
ことを特徴とする請求項１に記載の縦型スクリューポンプ。
【請求項３】
前記第１ロータは、鉛直方向に沿って設けられた第１軸と、前記第１軸に沿って設けられた螺旋状のスクリュー歯及びスクリュー羽根の少なくとも一方を含む第１搬送部と、を有し、
前記第２ロータは、鉛直方向に沿って設けられた第２軸と、前記第２軸に沿って設けられた螺旋状のスクリュー歯及びスクリュー羽根の少なくとも一方を含む第２搬送部と、を有し、
前記第１搬送部の凸部が前記第２搬送部の隣接する２つの凸部の間に挿入され、かつ、前記第２搬送部の凸部が前記第１搬送部の隣接する２つの凸部の間に挿入され、
前記第１搬送部及び前記第２搬送部は、前記上端面から少なくとも２ピッチ突出している
ことを特徴とする請求項２に記載の縦型スクリューポンプ。
【請求項４】
前記第１ロータは、鉛直方向に沿って設けられた第１軸と、前記第１軸に沿って設けられた螺旋状の第１スクリュー歯及び第１スクリュー羽根を有する第１搬送部と、を有し、
前記第２ロータは、鉛直方向に沿って設けられた第２軸と、前記第２軸に沿って設けられた螺旋状の第２スクリュー歯及び第２スクリュー羽根を有する第２搬送部と、を有し、
前記第１搬送部の凸部が前記第２搬送部の隣接する２つの凸部の間に挿入され、かつ、前記第２搬送部の凸部が前記第１搬送部の隣接する２つの凸部の間に挿入され、
前記第１スクリュー歯及び前記第２スクリュー歯は、前記空洞部の内部に設けられており、
前記第１スクリュー羽根及び前記第２スクリュー羽根は、それぞれ、前記第１スクリュー歯及び前記第２スクリュー歯よりも鉛直方向上側に位置し、
前記第１スクリュー羽根及び前記第２スクリュー羽根は、前記上端面から少なくとも２ピッチ突出している
ことを特徴とする請求項２に記載の縦型スクリューポンプ。
【請求項５】
前記ケースが載置されており、内部にオイルが封入されたオイルタンクと、
前記オイルを前記オイルタンクから吸い上げて前記第１ロータ及び前記第２ロータを保持する軸受に供給するポンプと、
前記オイルタンクに設けられており、前記第１ロータ、前記第２ロータ及び前記ポンプを駆動するアクチュエータと、
を備えたことを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の縦型スクリューポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、縦型スクリューポンプに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、スクリューロータの回転軸をほぼ垂直になるように設置したいわゆる縦型のポンプを用いたオイル循環型メカニカルポンプが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平１０－１４１２６０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載のオイル循環型メカニカルポンプは、気体を吸入するポンプであることから、液体の吸入には適していない。特に、粘度が高い液体（例えば、インキ、マヨネーズ）を吸入する場合、ポンプ内部に非処理液を吸入し易くしなければポンプ作用が発生せず、送液不良を起こす場合がある。また、流動性が低い液体の場合も、ポンプ内部へ非処理液を吸入し易くしなければポンプ作用が発生せず、送液不良を起こす場合がある。
【０００５】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、粘度が高く、流動性の低い液体を移送することができる縦型スクリューポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明に係る縦型スクリューポンプは、例えば、鉛直方向に沿って設けられた第１軸と、前記第１軸に沿って設けられた螺旋状の第１スクリュー歯と、を有する第１ロータと、鉛直方向に沿って設けられた第２軸と、前記第２軸に沿って設けられており、前記第１スクリュー歯と噛み合う螺旋状の第２スクリュー歯と、を有する第２ロータと、前記第１ロータと前記第２ロータとが内部に設けられる空洞部を有するハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記第１ロータと前記第２ロータとを収容するケースと、前記ケースの鉛直方向上側に連結されたホッパタンクと、を有し、前記空洞部により、前記ケースの上端面には開口が形成されており、鉛直方向上側から前記ハウジングを見たときに、前記第１スクリュー歯及び前記第２スクリュー歯が前記開口を介して露出していることを特徴とする。
【０００７】
本発明に係る縦型スクリューポンプによれば、鉛直方向上側からハウジングを見たときに、ケースの上端面に形成された開口を介して第１スクリュー歯及び第２スクリュー歯が露出している。そのため、粘度が高く、流動性の低い被処理流体をホッパタンクに投入することで、被処理流体が第１スクリュー歯及び第２スクリュー歯に直接触れる。したがって、粘度が高く、流動性の低い液体を移送することができる。
【０００８】
前記第１スクリュー歯及び前記第２スクリュー歯は、前記上端面よりも鉛直方向上側に突出していてもよい。これにより、餡等の粘度が非常に高く、流動性の低い流体を第１スクリュー歯及び第２スクリュー歯に直接触れさせることができる。したがって、非常に粘度が高く、流動性の低い流体を確実に移送することができる。
【０００９】
上記課題を解決するために、本発明に係る縦型スクリューポンプは、例えば、鉛直方向に沿って設けられた第１軸と、前記第１軸に沿って設けられた螺旋状の第１スクリュー歯と、を有する第１ロータと、鉛直方向に沿って設けられた第２軸と、前記第２軸に沿って設けられており、前記第１スクリュー歯と噛み合う螺旋状の第２スクリュー歯と、を有する第２ロータと、前記第１ロータと前記第２ロータとが内部に設けられる空洞部を有するケースと、を備え、前記空洞部により、前記ケースの上端面には開口が形成されており、前記第１スクリュー歯及び前記第２スクリュー歯は、前記上端面よりも鉛直方向上側に突出していることを特徴とする。これにより、餡等の粘度が非常に高く、流動性の低い流体を第１スクリュー歯及び第２スクリュー歯に直接触れさせることができる。したがって、非常に粘度が高く、流動性の低い流体を確実に移送することができる。
【００１０】
前記第１スクリュー歯及び前記第２スクリュー歯の前記上端面からの突出量は、前記第１スクリュー歯及び前記第２スクリュー歯の直径の１／３以上であってもよい。これにより、非常に粘度が高く、流動性の低い流体を確実に移送することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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