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公開番号2025176450
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-04
出願番号2024082621
出願日2024-05-21
発明の名称メンテナンス業務支援システム及びメンテナンス業務運用方法
出願人三浦工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06Q 50/04 20120101AFI20251127BHJP(計算;計数)
要約【課題】産業機械及び産業設備等の異常の発生や兆候に対応する保守事業者の業務効率を高めつつ、正常状態に迅速に復旧させることのできるメンテナンス支援システムを提供すること。
【解決手段】メンテナンス業務支援システム1は、予め作成された因果モデルに従って、産業機械2の不具合の発生原因となる基本事象42及びその発生確率を推論する基本事象推論エンジン20と、予め作成された処理モデルに従って、基本事象42が発生しているか否かを確認するための確認作業を提示する確認作業提示エンジン21と、確認作業の対象となっている産業機械2の稼働環境に関連する環境関連情報の履歴及び保守作業記録の履歴を履歴管理データベース31から抽出する履歴情報抽出エンジン22と、予め作成された処理モデルに従って、頂上事象40又は中間事象41との間に因果関係が生じる基本事象42を特定する基本事象特定エンジン23と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
産業機械の不具合に関する頂上事象又は中間事象に係る不具合事象情報を入力することにより、予め作成された因果モデルに従って、不具合の発生原因となる1以上の基本事象及びその発生確率を推論する基本事象推論エンジンと、
基本事象推論エンジンにより推論された基本事象及びその発生確率を入力することにより、予め作成された処理モデルに従って、基本事象が発生しているか否かを確認するための確認作業を基本事象の発生確率の高いものから順に提示する確認作業提示エンジンと、
不具合の発生した産業機械の識別情報を入力することにより、確認作業に活用できる履歴情報であって、対象となっている産業機械の稼働環境に関連する環境関連情報の履歴及び保守作業記録の履歴を履歴管理データベースから抽出する履歴情報抽出エンジンと、
確認作業提示エンジンにより提示された所要の確認作業の結果を入力することにより、予め作成された処理モデルに従って、頂上事象又は中間事象との間に因果関係が生じる基本事象を特定する基本事象特定エンジンと、を備える、
メンテナンス業務支援システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
基本事象特定エンジンにより特定された基本事象に対して、予め作成されたリソース推論モデルに従って、基本事象の解消作業に必要なリソースを推論するリソース推論エンジンを備える、
請求項1に記載のメンテナンス業務支援システム。
【請求項3】
リソース推論モデルは、基本事象の解消作業に必要なアイテムを推論するアイテム推論モデル、基本事象の解消作業に必要な作業者の能力を推論する人材推論モデル、及び基本事象の解消作業に有用なコンテンツを推論するコンテンツ推論モデルを少なくとも含む、
請求項2に記載のメンテナンス業務支援システム。
【請求項4】
アイテム推論モデルの実行により推論されたアイテムをアイテム管理データベースと照合して、アイテムを調達するアイテム調達アプリケーションと、
人材推論モデルの実行により推論された作業者の能力を人員配置管理データベースと照合して、解消作業に当たる作業者を選抜する人員選抜アプリケーションと、
コンテンツ推論モデルの実行により推論されたコンテンツをコンテンツ管理データベースと照合して、解消作業の実施時に参照するコンテンツを抽出するコンテンツ抽出アプリケーションと、を備える、
請求項3に記載のメンテナンス業務支援システム。
【請求項5】
アイテム調達アプリケーションにより調達されたアイテムに関する準備物情報、及びコンテンツ抽出アプリケーションにより抽出されたコンテンツに関する参照情報を、人員選抜アプリケーションにより選抜された作業者の日次行動計画情報に組み入れる行動支援アプリケーションを備える、
請求項4に記載のメンテナンス業務支援システム。
【請求項6】
人員選抜アプリケーションにより選抜された作業者が遂行した解消作業の内容を記録した作業レポートを蓄積するレポート管理データベースを備える、
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のメンテナンス業務支援システム。
【請求項7】
レポート管理データベースに蓄積された作業レポートから、基本事象の解消に有益なナレッジ情報を抽出するナレッジ情報抽出エンジンを備え、
ナレッジ情報抽出エンジンは、
作業レポートの中から基本事象の解消に成功した事例を選別し、
予め作成された言語モデルを使用して、成功事例の記録に含まれる特徴的なテキストを読み取って自然言語処理を行い、生成した文章をナレッジ情報として出力する、
請求項6に記載のメンテナンス業務支援システム。
【請求項8】
ナレッジ情報抽出エンジンにより抽出されたナレッジ情報を入力することにより、基本事象推論エンジンにおける因果モデル、確認作業提示エンジンにおける処理モデル、基本事象特定エンジンにおける処理モデル、及びリソース推論エンジンにおけるリソース推論モデルのうち、少なくとも1以上を更新するモデル更新アプリケーションを備える、
請求項7に記載のメンテナンス業務支援システム。
【請求項9】
請求項8に記載のメンテナンス業務支援システムを活用してPDCA(Plan計画、Do実行、Check評価、Action改善)サイクルを回すメンテナンス業務運用方法であって、
計画プロセスは、基本事象推論エンジン、確認作業提示エンジン、及び基本事象特定エンジンを用いた基本事象の特定を伴うプロセスであり、
実行プロセスは、リソース推論エンジン及び行動支援アプリケーションを用いた解消作業の遂行を伴うプロセスであり、
評価プロセスは、ナレッジ情報抽出エンジンを用いた有用なナレッジ情報の抽出を伴うプロセスであり、
改善プロセスは、モデル更新アプリケーションを用いたモデルの更新を伴うプロセスである、
メンテナンス業務運用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、メンテナンス業務支援システム及びメンテナンス業務運用方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、検出部により検出された管理対象機器の状況に基づいて、管理対象機器を遠隔管理する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-162999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
産業機械及び産業設備等に異常が発生した場合又は異常の兆候が見られた場合、保守事業者によりメンテナンスが実施される。産業機械及び産業設備等の稼働率の低下を抑制するために、正常状態に迅速に復旧させることが要望される。また、保守事業者の業務効率を高めることが要望される。
【0005】
本明細書で開示する技術は、産業機械及び産業設備等の異常の発生や兆候に対応する保守事業者の業務効率を高めつつ、正常状態に迅速に復旧させることのできるメンテナンス支援システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、メンテナンス業務支援システムを開示する。メンテナンス業務支援システムは、産業機械の不具合に関する頂上事象又は中間事象に係る不具合事象情報を入力することにより、予め作成された因果モデルに従って、不具合の発生原因となる1以上の基本事象及びその発生確率を推論する基本事象推論エンジンと、基本事象推論エンジンにより推論された基本事象及びその発生確率を入力することにより、予め作成された処理モデルに従って、基本事象が発生しているか否かを確認するための確認作業を基本事象の発生確率の高いものから順に提示する確認作業提示エンジンと、不具合の発生した産業機械の識別情報を入力することにより、確認作業に活用できる履歴情報であって、対象となっている産業機械の稼働環境に関連する環境関連情報の履歴及び保守作業記録の履歴を履歴管理データベースから抽出する履歴情報抽出エンジンと、確認作業提示エンジンにより提示された所要の確認作業の結果を入力することにより、予め作成された処理モデルに従って、頂上事象又は中間事象との間に因果関係が生じる基本事象を特定する基本事象特定エンジンと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、産業機械及び産業設備等の異常の発生や兆候に対応する保守事業者の業務効率を高めつつ、正常状態に迅速に復旧させることのできるメンテナンス支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るメンテナンス業務支援システムを模式的に示す図である。
図2は、実施形態に係る情報処理装置を示すハードウェア構成図である。
図3は、実施形態に係るメンテナンス業務支援システムを示す機能ブロック図である。
図4は、実施形態に係るフォルトツリー解析を説明するための図である。
図5は、実施形態に係るリソース推論モデルを説明するための図である。
図6は、実施形態に係るメンテナンス業務支援方法を示すフローチャートである。
図7は、実施形態に係るメンテナンス業務支援ポータル画面の一例を示す図である。
図8は、実施形態に係るメンテナンス業務運用方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[メンテナンス業務支援システムの概要]
図1は、実施形態に係るメンテナンス業務支援システム1を模式的に示す図である。メンテナンス業務支援システム1は、保守事業者によるメンテナンス業務を支援する。産業機械2が事業所3に設置される。保守事業者は、産業機械2に対して各種の保全サービスを提供する。保全サービスとしては、産業機械2に異常が発生した後に実施するアフターメンテナンスと、産業機械2に異常が発生する前に実施するビフォアメンテナンスがある。ビフォアメンテナンスには、時間基準メンテナンスと状態基準メンテナンスが含まれる。状態基準メンテナンスは、時間基準メンテナンスよりも無駄な作業を減らせることから最も好ましい保全方法とされる。メンテナンス業務支援システム1は、主として緊急性が高く作業工数も増えがちなアフターメンテナンスに係る業務を支援し、業務従事者(サービスマン)の負担を軽減する。
【0010】
産業機械2とは、物の生産又はサービスの提供に利用される機械器具をいう。産業機械2は、1次ユーティリティを需要設備で利用可能な2次ユーティリティに変換するユーティリティ変換機械器具を主に含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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