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公開番号2025175717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024081937
出願日2024-05-20
発明の名称組成物、積層体および包装フィルム
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08L 23/20 20250101AFI20251126BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ヒートシール性と外観とがいずれも良好な積層体および包装フィルム、ならびに前記積層体を得ることができる組成物を提供すること。
【解決手段】下記要件(A-I)を満たす重合体(A)と、下記要件(B-I)を満たす重合体(B)と、溶媒とを含む、組成物。
(A-I):重合体(A)は、4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位を50.0～100モル%含み、炭素原子数5～20のα-オレフィン(ただし、4-メチル-1-ペンテンを除く。)から導かれる構成単位を0～50.0モル%含む。
(B-I):重合体(B)は、4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位を50.0～95.0モル%含み、炭素原子数2～4のα-オレフィンから導かれる構成単位を5.0～50.0モル%含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
下記要件（Ａ－Ｉ）を満たす重合体（Ａ）と、
下記要件（Ｂ－Ｉ）を満たす重合体（Ｂ）と、
溶媒と、
を含む、組成物。
（Ａ－Ｉ）：重合体（Ａ）は、４－メチル－１－ペンテンから導かれる構成単位を５０．０～１００モル％含み、炭素原子数５～２０のα－オレフィン（ただし、４－メチル－１－ペンテンを除く。）から導かれる構成単位を０～５０．０モル％含む。
（Ｂ－Ｉ）：重合体（Ｂ）は、４－メチル－１－ペンテンから導かれる構成単位を５０．０～９５．０モル％含み、炭素原子数２～４のα－オレフィンから導かれる構成単位を５．０～５０．０モル％含む。
続きを表示（約 750 文字）【請求項２】
前記重合体（Ａ）の含有量と前記重合体（Ｂ）の含有量との質量比（Ａ／Ｂ）が、０．０５～５．０である、請求項１に記載の組成物。
【請求項３】
前記重合体（Ａ）が、４－メチル－１－ペンテンから導かれる構成単位を８８．０～１００モル％含み、炭素原子数５～２０のα－オレフィン（ただし、４－メチル－１－ペンテンを除く。）から導かれる構成単位を０～１２．０モル％含む、請求項１または２に記載の組成物。
【請求項４】
前記重合体（Ｂ）が、４－メチル－１－ペンテンから導かれる構成単位を５０．０～８７．０モル％含み、炭素原子数２～４のα－オレフィンから導かれる構成単位を１３．０～５０．０モル％含む、請求項１または２に記載の組成物。
【請求項５】
前記重合体（Ａ）の融点が１５０℃以上である、請求項１または２に記載の組成物。
【請求項６】
前記重合体（Ｂ）の融点が１５０℃未満である、請求項１または２に記載の組成物。
【請求項７】
前記重合体（Ａ）の１３５℃デカリン中での極限粘度が０．５～３．０ｄｌ／ｇであり、
前記重合体（Ｂ）の１３５℃デカリン中での極限粘度が０．５～３．０ｄｌ／ｇである、請求項１または２に記載の組成物。
【請求項８】
基材と、ヒートシール層とを厚み方向一方側に向かって順に備える積層体であって、
前記ヒートシール層は、請求項１または２に記載の組成物の乾燥物である、積層体。
【請求項９】
前記基材が、４－メチル－１－ペンテン系重合体を含む、請求項８に記載の積層体。
【請求項１０】
請求項８に記載の積層体を備える、包装フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、組成物、積層体および包装フィルムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、４－メチル－１－ペンテンから導かれる構成単位を含む共重合体から形成されるフィルムは、ガスの透過性に優れることが知られている。そのため、このようなフィルムは、例えば、生鮮食品などの包装材料として広く用いられる。
【０００３】
このようなフィルムとして、例えば、特許文献１では、４－メチル－１－ペンテンに由来する構成単位および炭素原子数２以上２０以下のα－オレフィンに由来する構成単位を含む共重合体である熱可塑性樹脂（Ａ）と、オレフィン共重合体であり、熱可塑性樹脂（Ａ）以外の熱可塑性樹脂（Ｂ）とを含む樹脂組成物を、キャスト成形してなるフィルムが提案されている。特許文献１では、ヒートシール性を向上させる観点から、４－メチル－１－ペンテンに由来する構成単位を含む重合体以外の重合体（具体的には、熱可塑性樹脂（Ｂ））を、配合している。
【０００４】
特許文献２では、特許文献１に記載のフィルムおよび積層フィルムのガス透過性をより向上させることを目的として、以下のような積層体が提案されている。
基材と、ヒートシール層とを厚み方向一方側に向かって順に備える積層体であって、前記ヒートシール層は、コーティング組成物の乾燥物であり、前記コーティング組成物は、樹脂成分を含み、前記樹脂成分は、４－メチル－１－ペンテンと炭素原子数２以上２０以下のα－オレフィン（但し、４－メチル－１－ペンテンを除く）との共重合体、および／または、前記共重合体の変性体からなり、前記共重合体において、前記４－メチル－１－ペンテンに由来する構成単位および前記α－オレフィンに由来する構成単位の総量に対して、前記４－メチル－１－ペンテンに由来する構成単位の含有割合が、５０モル％以上９９モル％以下であり、前記α－オレフィンに由来する構成単位の含有割合が、１モル％以上５０モル％以下であり、前記積層体の酸素透過係数および二酸化炭素透過係数が、１０００ｃｍ
3
・ｍｍ／（ｍ
2
・２４ｈｒ・ａｔｍ）以上である積層体。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１６－１２１３２２号公報
国際公開第２０２４／０４８４７０号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献２に記載の積層体はヒートシール性に優れるものであるが、積層体の外観という観点では改善の余地があり、ヒートシール性と外観とがいずれも良好な積層体および包装フィルムを得ることができる組成物が求められていた。
【０００７】
本発明は、ヒートシール性と外観とがいずれも良好な積層体および包装フィルム、ならびに前記積層体を得ることができる組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、例えば以下の［１］～［１０］に関する。
［１］
下記要件（Ａ－Ｉ）を満たす重合体（Ａ）と、
下記要件（Ｂ－Ｉ）を満たす重合体（Ｂ）と、
溶媒と、
を含む、組成物。
（Ａ－Ｉ）：重合体（Ａ）は、４－メチル－１－ペンテンから導かれる構成単位を５０．０～１００モル％含み、炭素原子数５～２０のα－オレフィン（ただし、４－メチル－１－ペンテンを除く。）から導かれる構成単位を０～５０．０モル％含む。
（Ｂ－Ｉ）：重合体（Ｂ）は、４－メチル－１－ペンテンから導かれる構成単位を５０．０～９５．０モル％含み、炭素原子数２～４のα－オレフィンから導かれる構成単位を５．０～５０．０モル％含む。
【０００９】
［２］
前記重合体（Ａ）の含有量と前記重合体（Ｂ）の含有量との質量比（Ａ／Ｂ）が、０．０５～５．０である、［１］に記載の組成物。
【００１０】
［３］
前記重合体（Ａ）が、４－メチル－１－ペンテンから導かれる構成単位を８８．０～１００モル％含み、炭素原子数５～２０のα－オレフィン（ただし、４－メチル－１－ペンテンを除く。）から導かれる構成単位を０～１２．０モル％含む、［１］または［２］に記載の組成物。
（【００１１】以降は省略されています）

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