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公開番号
2025175007
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2025146132,2023527928
出願日
2025-09-03,2022-06-09
発明の名称
含フッ素エラストマー水性分散液の製造方法、組成物および水性分散液
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類
C08F
2/22 20060101AFI20251120BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】十分な数の含フッ素エラストマー粒子を発生させることができるとともに、重合槽への含フッ素エラストマーの付着を大きく抑制できる含フッ素エラストマー水性分散液の製造方法を提供すること。
【解決手段】ラジカル重合で反応可能な官能基と親水基を含有する化合物(A)、一般式(I):CX
1
X
3
=CX
2
R(-CZ
1
Z
2
-A
0
)
m
で表される単量体(I)に基づく重合単位(I)を含む重合体(I)、および、水性媒体の存在下に、含フッ素単量体を重合することによって、主鎖にメチレン基を含む含フッ素エラストマーの水性分散液を製造する含フッ素エラストマー水性分散液の製造方法を提供する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ラジカル重合で反応可能な官能基と親水基を含有する化合物(A)、一般式(I)で表される単量体(I)に基づく重合単位(I)を含む重合体(I)、および、水性媒体の存在下に、含フッ素単量体を重合することによって、主鎖にメチレン基を含む含フッ素エラストマーの水性分散液を製造する含フッ素エラストマー水性分散液の製造方法。
一般式(I):CX
1
X
3
=CX
2
R(-CZ
1
Z
2
-A
0
)
m
(式中、X
1
およびX
3
は、それぞれ独立して、F、Cl、HまたはCF
3
であり;X
2
は、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;A
0
は、アニオン性基であり;Rは連結基であり;Z
1
およびZ
2
は、それぞれ独立して、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;mは1以上の整数である。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、含フッ素エラストマー水性分散液の製造方法、組成物および水性分散液に関する。
続きを表示(約 4,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、下記一般式(1)で表される単量体に基づく重合単位(1)を含む重合体(1)の存在下に、水性媒体中でフルオロモノマーの重合を行うことによりフルオロポリマーを得る工程を含むフルオロポリマーの製造方法が記載されている。
CX
2
=CY(-CZ
2
-O-Rf-A) (1)
(式中、Xは、同一又は異なって、-H又は-Fであり、Yは-H、-F、アルキル基又は含フッ素アルキル基であり、Zは、同一又は異なって、-H、-F、アルキル基又はフルオロアルキル基である。Rfは炭素数1~40の含フッ素アルキレン基、又は、炭素数2~100のエーテル結合を有する含フッ素アルキレン基である。Aは、-COOM、-SO
3
M又は-OSO
3
M(Mは、-H、金属原子、-NR
7
4
、置換基を有していてもよいイミダゾリウム、置換基を有していてもよいピリジニウム又は置換基を有していてもよいホスホニウムであり、R
7
は、H又は有機基である。但し、X、Y及びZの少なくとも1つはフッ素原子を含む。)
【0003】
特許文献2には、水性媒体中で1種以上のフッ素化モノマーを乳化重合することを含むフルオロポリマーの製造方法であって、前記水性乳化重合が、少なくとも1種のラジカル開始剤及び少なくとも1種の多官能性分散剤[分散剤(D)]の存在下、水性媒体中で行われ、前記分散剤(D)は:
- 1種以上のエチレン性不飽和モノマー由来の繰り返し単位を含む骨格鎖を含み、
- 前記分散剤(D)が3000未満の分子量のフラクションを実質的に含まないような分子量及びその分布を有し、
- 分散剤(D)の重量に対して少なくとも1.75meq/gの量で、-SO
3
X
a
、-PO
3
X
a
、及び-COOX
a
(X
a
は、H、アンモニウム基、又は一価の金属である)からなる群から選択される複数のイオン化可能基を含み、
前記分散剤(D)が、前記水性媒体の総重量を基準として0.01重量%及び5.00重量%の量で使用される、方法が記載されている。
【0004】
特許文献3には、水性媒体中で1種以上のフッ素化モノマーを乳化重合することを含むフルオロポリマーの製造方法であって、前記水性乳化重合が、少なくとも1種のラジカル開始剤及び少なくとも1種の反応性オリゴマー分散剤[分散剤(D)]の存在下、水性媒体中で行われ、前記分散剤(D)は:
- 1種以上のエチレン性不飽和モノマー由来の繰り返し単位を含む骨格鎖を含み、
- 少なくとも3000且つ最大30000の数平均分子量を有し、
- 少なくとも1つのヨウ素原子又は臭素原子を含み、
- -SO
3
X
a
、-PO
3
X
a
、及び-COOX
a
(式中、X
a
は、H、アンモニウム基、又は一価の金属である)からなる群から選択される複数のイオン化可能な基を含み、
前記分散剤(D)が、前記水性媒体の総重量を基準として0.01重量%及び3.50重量%の量で使用される、方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2019/168183号
特表2020-510737号公報
特表2020-512447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示では、十分な数の含フッ素エラストマー粒子を発生させることができるとともに、重合槽への含フッ素エラストマーの付着を大きく抑制できる含フッ素エラストマー水性分散液の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、ラジカル重合で反応可能な官能基と親水基を含有する化合物(A)、一般式(I)で表される単量体(I)に基づく重合単位(I)を含む重合体(I)、および、水性媒体の存在下に、含フッ素単量体を重合することによって、主鎖にメチレン基を含む含フッ素エラストマーの水性分散液を製造する含フッ素エラストマー水性分散液の製造方法が提供される。
一般式(I):CX
1
X
3
=CX
2
R(-CZ
1
Z
2
-A
0
)
m
(式中、X
1
およびX
3
は、それぞれ独立して、F、Cl、HまたはCF
3
であり;X
2
は、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;A
0
は、アニオン性基であり;Rは連結基であり;Z
1
およびZ
2
は、それぞれ独立して、H、F、アルキル基または含フッ素アルキル基であり;mは1以上の整数である。)
【0008】
化合物(A)の親水基が、-NH
2
、-P(O)(OM)
2
、-OP(O)(OM)
2
、-SO
3
M、-OSO
3
M、-COOM、-B(OM)
2
または-OB(OM)
2
(各式において、Mは、H、金属原子、NR
7
4
、置換基を有していてもよいイミダゾリウム、置換基を有していてもよいピリジニウム又は置換基を有していてもよいホスホニウム、R
7
は、H又は有機基であり、同一でも異なっていてもよい。いずれか2つがお互いに結合して、環を形成してもよい。)であることが好ましい。
【0009】
化合物(A)が、ラジカル重合で反応可能な官能基と親水基を含有する含フッ素化合物(A0)、三重結合および親水基を有する化合物(A1)、一般式(A2)で表される含フッ素化合物(A2)、一般式(A3)で表されるフッ素非含有化合物(A3)、芳香族環、親水基および不飽和二重結合を有する化合物(A4)、および、一般式(A5)で表されるフッ素非含有化合物(A5)からなる群より選択される少なくとも1種の化合物であることが好ましい。
一般式(A2):CX
1
X
2
=CX
3
-Z
(式中:X
1
~X
3
は、それぞれ独立して、H、Fまたは含フッ素アルキル基であり;X
1
およびX
2
がいずれもHである場合、X
3
はFまたは含フッ素アルキル基であり;Zは、-COOM、-SO
3
M、-OSO
3
M、-PO(OM)
2
、-OPO(OM)
2
、-BO(OM)
2
または-OBO(OM)
2
で表される基であり;Mは、H、金属原子、NR
1
4
、置換基を有していてもよいイミダゾリウム、置換基を有していてもよいピリジニウム、または、置換基を有していてもよいホスホニウムであり;R
1
は、独立に、Hまたは有機基であり、R
1
のいずれか2つがお互いに結合して環を形成してもよい。)
一般式(A3):CR
1
X
1
=CX
2
-R
2
-COOM
(式中:R
1
は、Hまたはアルキル基であり、前記アルキル基は、エーテル結合、エステル結合またはアミド結合を含んでもよく;R
2
は、単結合またはアルキレン基であり、前記アルキレン基は、炭素原子に結合する少なくとも1つの水素原子が-R
3
-COOM(R
3
は、単結合またはアルキレン基である)で表される基で置換されていてもよく、また、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、不飽和結合または環状構造を含んでもよく;X
1
およびX
2
は、それぞれ独立して、-R
1
(R
1
は上記のとおり)または-R
2
-COOM(R
2
は上記のとおり))で表される基であり;Mは、H、金属原子、NR
4
4
、置換基を有していてもよいイミダゾリウム、置換基を有していてもよいピリジニウム、または、置換基を有していてもよいホスホニウムであり;R
4
は、独立に、Hまたは有機基であり、R
4
のいずれか2つがお互いに結合して環を形成してもよい。)
一般式(A5):CX
1
X
2
=CX
3
-R-Z
(式中、X
1
、X
2
およびX
3
は、それぞれ独立して、Hまたはアルキル基であり;Rは単結合またはアルキレン基であり;X
1
、X
2
、X
3
【0010】
化合物(A)が、一般式(A0)で表される含フッ素化合物(A0)であることが好ましい。
一般式(A0):CX
i
X
k
=CX
j
R
a
-(CZ
1
Z
2
)
k
-Y
3
(式中、X
i
、X
j
およびX
k
は、それぞれ独立して、F、Cl、H又はCF
3
であり;Y
3
は、親水基であり;R
a
は連結基であり;Z
1
及びZ
2
は、それぞれ独立して、H、F又はCF
3
であり;kは0又は1である。但し、X
i
、X
k
、X
j
、R
a
、Z
1
及びZ
2
の少なくとも1つはFを含む。但し、kが0である場合、R
a
は単結合以外の連結基である。)
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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