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公開番号2025171233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024076353
出願日2024-05-09
発明の名称皮膚外用剤
出願人株式会社東洋新薬,株式会社I-ne
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61K 8/67 20060101AFI20251113BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】皮膚中のコラーゲン産生促進効果に優れ、使用感に優れ、且つ、使用後の肌の角層水分量を増加させる効果に優れている皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】本発明は、ナイアシンアミド、ヘパリン類似物質、グリチルリチン酸ジカリウム、コラーゲンペプチド、酵母エキス、及びグリシルグリシンを含む皮膚外用剤を提供する。皮膚外用剤は、更に水素添加大豆リン脂質及びフィトステロールを含むことが好ましい。皮膚外用剤は、ナイアシンアミドの含有量が5質量%以上であることがより好ましい。皮膚外用剤が更に、アルニカとセイヨウオオバコから選ばれる少なくとも1種の植物の抽出物を含むことも好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ナイアシンアミド、ヘパリン類似物質、グリチルリチン酸ジカリウム、コラーゲンペプチド、酵母エキス、及びグリシルグリシンを含む皮膚外用剤。
続きを表示（約 180 文字）【請求項２】
更に水素添加大豆リン脂質及びフィトステロールを含む、請求項１記載の皮膚外用剤。
【請求項３】
ナイアシンアミドの含有量が５質量％以上である請求項１又は２に記載の皮膚外用剤。
【請求項４】
更にアルニカ抽出物とセイヨウオオバコから選ばれる少なくとも１種の植物の抽出物を含む、請求項１又は２に記載の皮膚外用剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、皮膚外用剤に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、皮膚外用剤には種々の活性成分が提案され、それら活性成分を配合した化粧品及び医薬品が上市されている。例えば、特許文献１には、コラーゲンゲル収縮促進作用又は線維芽細胞活性化作用を有するオリゴペプチド及びその誘導体が記載されており、皮膚のハリを改善する成分として、グリシルグリシン、グリチルリチン酸ジカリウム、ヘパリン類似物質が記載されており、生理活性又は薬理活性成分としてナイアシンアミドが挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－０１０５５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の皮膚外用剤は、コラーゲン産生促進効果、使用感の向上効果、及び、角層水分量増強効果において、十分なものといえなかった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は以下の〔１〕～〔４〕を提供する。
〔１〕ナイアシンアミド、ヘパリン類似物質、グリチルリチン酸ジカリウム、コラーゲンペプチド、酵母エキス、及びグリシルグリシンを含む皮膚外用剤。
〔２〕更に水素添加大豆リン脂質、及びフィトステロールを含む、〔１〕記載の皮膚外用剤。
〔３〕ナイアシンアミドの含有量が５質量％以上である〔１〕又は〔２〕に記載の皮膚外用剤。
〔４〕更にアルニカ抽出物とセイヨウオオバコから選ばれる少なくとも１種の植物の抽出物を含む、〔１〕～〔３〕の何れか１項に記載の皮膚外用剤。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、コラーゲン産生促進効果に優れ、使用感に優れ、且つ角層水分量増強効果に優れた皮膚外用剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、実施例及び比較例のＣＯＬ１Ａ１の相対発現量を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本発明についてその好適な形態を説明する。本明細書において、コラーゲン産生促進効果には、コラーゲン遺伝子発現促進効果を含むものとする。また使用感には、皮膚外用剤の肌馴染みの良さや塗布後のしっとり感を含むものとする。更に、角層水分量向上効果は、塗布後の１５分後といった、応答性の速い向上効果を含むものとする。本発明者は、（Ａ）ナイアシンアミド、（Ｄ）コラーゲンペプチド、（Ｅ）酵母エキスといったコラーゲン産生促進効果が期待される成分や、（Ｃ）グリチルリチン酸ジカリウムといった繊維芽細胞増殖促進効果があるとされ肌あれ防止に作用する成分を、血行促進や保湿等に効果のあるとされる（Ｂ）ヘパリン類似物質、保湿や不全角化抑制や抗炎症の作用を有するとされる（Ｆ）グリシルグリシンと組み合わせることで、驚くべきことに、優れたコラーゲン産生促進作用が得られるとともに、優れて効果的に、角層水分量を高められ、化粧料の使用感を向上させることができることを見出したものである。
【０００９】
（Ａ）ナイアシンアミド
本発明の皮膚外用剤は、（Ａ）ナイアシンアミドを含有することでコラーゲン産生促進効果を効果的に高めるとともに、優れた保湿効果により、角層水分量の向上などにも寄与すると考えられる。ナイアシンアミドは、別名をニコチン酸アミドともいう。ナイアシンアミドは、米ぬかなどの天然物から抽出した抽出物であってもよいし、公知の製法によって合成した合成品であってもよく、上市された市販品を入手して用いてもよい。具体的には、第１７改正日本薬局方に収載されているニコチン酸アミドを用いることができる。
【００１０】
ナイアシンアミドは、本発明の皮膚外用剤中１質量％以上含有されていることが好ましく、２質量％以上含有されていることがより好ましく、３質量％以上含有されていることが更に好ましい。コラーゲン産生促進効果、角層水分量向上効果に優れ、使用感にも優れているという効果を一層優れたものとする観点から、（Ａ）ナイアシンアミドは、本発明の皮膚外用剤中４質量％以上含有されていることが好ましく、５質量％以上含有されていることが特に好ましい。（Ａ）ナイアシンアミドの量の上限としては、皮膚外用剤中、１５質量％以下であることが使用感に優れた皮膚外用剤を得られる点から好ましく、１２質量％以下であることがより好ましく、１０質量％以下であることが最も好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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