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公開番号2025170354
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-18
出願番号2025139000,2024060509
出願日2025-08-22,2024-04-04
発明の名称成形材料及び成形体
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類C08F 22/10 20060101AFI20251111BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、成形性に優れ、かつ透明性に優れた成形体を形成できる成形材料を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、ペントース誘導体由来単位を含むポリマーを含有する成形材料に関する。また、本発明は、成形材料を成形してなる成形体に関するものでもある。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ペントース誘導体由来単位を含むポリマーを含有する成形材料。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記ペントース誘導体由来単位の含有量は、前記成形材料の全質量に対して20質量%以上である、請求項1に記載の成形材料。
【請求項3】
前記ペントース誘導体由来単位は、下記式(1)で表されるモノマーに由来する単位である、請求項1又は2に記載の成形材料;
TIFF
2025170354000014.tif
18
170
式(1)中、R

は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、アルキル基、アシル基、アリール基、トリメチルシリル基又はホスホリル基を表し、複数あるR

は同一であっても異なっていてもよい。
【請求項4】
前記ペントース誘導体由来単位は、下記式(2)で表されるモノマーに由来する単位である、請求項1又は2に記載の成形材料;
TIFF
2025170354000015.tif
42
170
式(2)中、R

は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、アルキル基、アシル基、アリール基、トリメチルシリル基又はホスホリル基を表し、複数あるR

は同一であっても異なっていてもよい;R

は、水素原子、アルキル基、フッ素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す;Y

は単結合又は連結基を表す。
【請求項5】
前記ペントース誘導体由来単位はヘミセルロース由来の単位である、請求項1~4のいずれか1項に記載の成形材料。
【請求項6】
ペントース誘導体をさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の成形材料。
【請求項7】
樹脂成分をさらに含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の成形材料。
【請求項8】
金属導入用である、請求項1~7のいずれか1項に記載の成形材料。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の成形材料を成形してなる成形体。
【請求項10】
全光線透過率が80%以上である、請求項9に記載の成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形材料とこの成形材料を用いた成形体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、海洋汚染対策や地球温暖化対策などにより植物由来プラスチックや生分解性プラスチックが注目されている。植物由来の成分は主にセルロース、ヘミセルロース、リグニンの3種類である。この中で、セルロースは生分解性がある材料として有名であるが、ヘミセルロースはセルロースよりも更に生分解性が良好であることが報告されている。
【0003】
セルロースを成形材料として活用する技術が検討されている。例えば、特許文献1には樹脂にセルロースナノファイバーを配合した樹脂成形品の製造方法が開示されている。
【0004】
特許文献2ではセルロースアセテートとフルオレン系化合物を重合させて射出成形用の材料とする技術が開示されている。引用文献2では、そのほか、木粉そのものの利用やヘミセルロース、リグニンの利用が提案されている。
【0005】
特許文献3では、不飽和ポリエステルと架橋性モノマーを含む不飽和ポリエステル樹脂であって、不飽和ポリエステルの主鎖の一部に木質系材料を基に作成される材料を用いた不飽和ポリエステル樹脂が提案されている。
【0006】
特許文献4では、天然繊維で強化された成形体が開示されている。この成形体は残留水分を含む原料混合物の塑性成形又は熱可塑性成形後に得られた成形材料からなり、最終成形工程後に凝固され、少なくとも一つの植物又は動物の繊維材料と、少なくとも一つの熱可塑性又は熱硬化性プラスチックと、少なくとも一つの水結合性バイオポリマー及び/又は少なくとも一つの水結合性バイオモノマーを含む成形体である。特許文献4には、植物繊維やバイオポリマー及びバイオモノマーとしてヘミセルロースが使用できる旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-43405号公報
特開2015-86254号公報
特開2008-239906号公報
特表2005-506413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示される樹脂成形品に使用される材料においては、ポリプロピレンに対するセルロースナノファイバーの混合割合は、射出成形時の流動性の問題から最大20%とされており、植物由来材料の割合を大きくすることは困難であった。
【0009】
これに対し、特許文献2では、植物由来材料であるセルロースアセテートの割合を70-90%と向上させることが可能であるが、フルオレン自体が高価であり、かつ用途によっては成形体の光透過性が十分でないという課題があった。
【0010】
特許文献3では実施例3で木質系材料中のリグニンとセルロースおよびヘミセルロースから作製した材料の合成方法を開示している。しかしながら、特許文献3で得られる樹脂の成形性には改善の余地があり、また、成形体の光透過性も不十分であった。
(【0011】以降は省略されています)

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