TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025169900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-14
出願番号2025072966
出願日2025-04-25
発明の名称イソプレノイドの精製のための組成物及び方法
出願人アミリス,インコーポレイティド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07C 7/12 20060101AFI20251107BHJP(有機化学)
要約【課題】イソプレノイド組成物から高純度イソプレノイドを生成するための方法を提供する。
【解決手段】方法は、クロマトグラフィーを使用して、イソプレノイド組成物中の不純物を百万分率未満のレベルに低減することを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ファルネセンを精製する方法であって、
(a)ファルネセン組成物を提供すること、及び
(b)前記ファルネセンを、前記(a)のファルネセン組成物からクロマトグラフィーにより精製することを含み、前記クロマトグラフィーが、
(1)樹脂を予備通液すること、
(2)前記ファルネセン組成物を前記樹脂に曝露すること、及び
(3)前記ファルネセンを前記樹脂から回収すること
を含む、前記方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記ファルネセン組成物が、ファルネセン及び1つ以上の不純物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上の不純物が、ファルネセン酸、ファルネソール、ファルネセンオキシド、ファルネセンエポキシド、脂肪酸、ステロール、ヘキサヒドロファルネセン酸(HHFA)、サンタレン、またはサンタロールを含む1つ以上の極性不純物を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ファルネセン組成物が、1つ以上の不純物の濃度1ppm~15,000ppmを有する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記樹脂が、
(a)かさ密度0.1g/mL~0.75g/mL、
(b)細孔容積0.1mL/g~1.5mL/g、
(c)粒子分布サイズ25μm~800μm、または
(d)おおよその水分含量0.01%w/w~9%w/wを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ファルネセン組成物が、前記予備通液ステップの後に前記樹脂に曝露される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ファルネセン組成物が、前記樹脂上での最短滞留時間が少なくとも10分、最大下降流空塔速度1cm/分~15cm/分、及び最大上昇流空塔速度0.1cm/分~10cm/分で前記樹脂に曝露される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ステップ(a)~(c)が、2~20回繰り返される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記樹脂が、前記ステップ(c)の樹脂からの前記ファルネセンの回収後に再生される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記樹脂が、
(a)前記樹脂に極性溶媒を添加すること、
(b)前記樹脂から前記極性溶媒を除去すること、
(c)前記樹脂を加熱すること、及び
(d)前記樹脂を冷却することによって再生される、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【背景技術】
【0001】
イソプレノイドは、自然界に偏在している。それらは40,000を超える個々の分子の多様なファミリーを含み、その多くは生体にとって不可欠である。イソプレノイドは、細胞の流動性、電子伝達、及び他の代謝機能を維持する役割を果たす。膨大な数の天然及び合成イソプレノイドが、医薬品、化粧品、香料、顔料及び着色剤、防カビ剤、消毒剤、栄養補助食品、ならびに精密化学中間体として有用である。多くの商業的用途に必要な大量のイソプレノイド産物、及びポリマーとしてのイソプレノイドの有用性を考慮すると、イソプレノイドを生成する方法の開発が依然として必要とされている。
続きを表示(約 3,100 文字)【0002】
イソプレノイドは、宿主細胞から産生され、抽出後、精製され得る。場合によっては、イソプレノイドは、遠心分離、蒸留等のプロセスを通じて抽出及び精製され得る。精製されたイソプレノイドは、95%(w/w)以上の純度を有し得る。しかしながら、イソプレノイドがある特定の用途、例えば、重合反応におけるモノマーとして使用される前に、酸素化物等のある特定の不純物を百万分率のレベルまで低減させる必要がまだあり得る。したがって、重合反応等の用途に適した純度でイソプレノイドを精製するための方法の開発が依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、イソプレノイド組成物から高純度イソプレノイドを単離するための組成物及び方法、ならびに該高純度イソプレノイドの組成物を提供する。本明細書に記載の組成物及び方法は、イソプレノイドを商業的に有用な用途、例えば、重合反応に使用され得るように十分に高い純度で、利用可能な供給源(例えば、蒸留イソプレノイド)から得る方法という特に困難であった問題に対処する。イソプレノイドは、様々な方法を使用して、例えば、イソプレノイド生合成に関与する酵素を発現する宿主細胞から、または他の供給源からイソプレノイドを蒸留することによって生成され得るが、得られるイソプレノイドの純度は、重合反応等の用途に効果的かつ一貫して使用されるには十分に高くない可能性がある。したがって、重合反応等の用途でイソプレノイドを使用できるようにするために、不純物が非常に低レベル(例えば、百万分率)で存在するようにイソプレノイドを精製する必要がある。必要とされる純度のレベルが非常に高いことを考慮すると、かかる高純度のイソプレノイドを達成することは重大な困難となる。
【0004】
本開示は、一部、本明細書に記載のクロマトグラフィーステップ及び樹脂の処理の独自の組み合わせが、他のテスト済みの方法では達成不可能であった非常に高いレベルの純度を有するイソプレノイド組成物をもたらすという驚くべき発見に基づく。以下のセクションでは、イソプレノイド組成物から高純度イソプレノイドを得るために使用され得る組成物及び方法を説明する。
【0005】
ある態様では、本開示は、ファルネセンを精製する方法を提供し、該方法は、(a)ファルネセン組成物を提供すること、及び(b)該ファルネセンを、(a)のファルネセン組成物からクロマトグラフィーにより精製することを含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、該ファルネセン組成物は、ファルネセン及び1つ以上の不純物を含む。いくつかの実施形態では、該1つ以上の不純物は、1つ以上の極性不純物を含む。いくつかの実施形態では、該1つ以上の極性不純物は、ファルネセン酸、ファルネソール、ファルネセンオキシド、ファルネセンエポキシド、脂肪酸、ステロール、HHFA、サンタレン、またはサンタロールを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、該ファルネセン組成物は、1つ以上の不純物の濃度1ppm~15,000ppm(例えば、1ppm~10,000ppm、1ppm~5,000ppm、1ppm~1,0000ppm、1ppm~500ppm、1ppm~100ppm、100ppm~15,000ppm、1,000ppm~15,000ppm、5,000ppm~15,000ppm、10,000ppm~15,000ppm、5,000ppm~12,000ppm、1,000ppm~10,000ppm、または3,000ppm~14,000ppm)を有する。いくつかの実施形態では、該ファルネセン組成物は、1つ以上の不純物の濃度1000ppm~12,000ppm(例えば、1000ppm~10,000ppm、1000ppm~8,000ppm、1000ppm~5,000ppm、1000ppm~2,000ppm、2,000ppm~12,000ppm、5,000ppm~12,000ppm、8,000ppm~12,000ppm、10,000ppm~12,000ppm、5,000ppm~10,000ppm、または3,000ppm~10,000ppm)を有する。いくつかの実施形態では、該ファルネセン組成物は、1つ以上の不純物の濃度100ppm~1,000ppm(例えば、100ppm~800ppm、100ppm~600ppm、100ppm~400ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1,000ppm、500ppm~1,000ppm、800ppm~1,000ppm、または300ppm~800ppm)を有する。
【0008】
いくつかの実施形態では、4-tertブチルカテコールが該ファルネセン組成物に添加される。いくつかの実施形態では、該4-tertブチルカテコールは、該ファルネセン組成物に、濃度50ppm~150ppm(例えば、50ppm~125ppm、50ppm~100ppm、50ppm~75ppm、75ppm~150ppm、100ppm~150ppm、125~150ppm、または25ppm~75ppm)まで添加され、任意に、該4-tertブチルカテコールは、該ファルネセン組成物に、濃度約100ppmまで添加される。
【0009】
いくつかの実施形態では、該クロマトグラフィーは、(a)樹脂を予備通液すること、(b)該ファルネセン組成物を該樹脂に曝露すること、及び(c)該ファルネセンを該樹脂から回収することを含む。いくつかの実施形態では、該樹脂は、酸化アルミニウムを含む。いくつかの実施形態では、該酸化アルミニウムは、塩基性酸化アルミニウムである。いくつかの実施形態では、該酸化アルミニウムは、酸性酸化アルミニウムである。いくつかの実施形態では、該酸化アルミニウムは、中性酸化アルミニウムである。いくつかの実施形態では、該樹脂は、シリカを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、該樹脂は、かさ密度0.1g/mL~0.75g/mL(例えば、0.1g/mL~0.5g/mL、0.1g/mL~0.25g/mL、0.2g/mL~0.75g/mL、0.5g/mL~0.75g/mL、0.g/mL~0.75g/mL、または0.3g/mL~0.5g/mL)を有する。いくつかの実施形態では、該樹脂は、かさ密度0.25g/mL~0.5g/mL(例えば、0.25g/mL~0.4g/mL、0.25g/mL~0.3g/mL、0.3g/mL~0.5g/mL、0.4g/mL~0.5g/mL、または0.3g/mL~0.4g/mL)を有する。いくつかの実施形態では、該樹脂は、細孔容積0.1mL/g~1.5mL/g(例えば、0.1mL/g~1.2g/mL、0.1mL/g~1mL/g、0.1mL/g~0.7mL/g、0.1mL/g~0.5mL/g、0.1mL/g~0.2mL/g、0.2mL/g~1.5mL/g、0.7mL/g~1.5mL/g、1mL/g~1.5mL/g、1.2mL/g~1.5mL/g、または0.5mL/g~1mL/g)を有する。いくつかの実施形態では、該樹脂は、細孔容積0.5mL/g~1mL/g(例えば、0.5mL/g、0.6mL/g、0.7mL/g、0.8mL/g、0.9mL/g、または1mL/g)を有する。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

クミアイ化学工業株式会社
多形
1か月前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
2か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
今日
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
今日
株式会社日本触媒
(メタ)アクリレート化合物
8日前
栗田工業株式会社
ギ酸の回収方法
2か月前
株式会社トクヤマ
ホルムアミド化合物の製造方法
3か月前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
3か月前
株式会社トクヤマ
チオラクトン誘導体の製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
チオファニウム塩臭化物の製造方法
21日前
株式会社トクヤマ
チオファニウム塩誘導体の製造方法
1か月前
国立大学法人東京農工大学
深共晶溶媒
3か月前
三菱ケミカル株式会社
アルコールの製造方法
3か月前
大阪瓦斯株式会社
メタン製造システム
2か月前
本田技研工業株式会社
CO2変換方法
2か月前
ステラケミファ株式会社
リン化合物の製造方法
13日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
2か月前
JNC株式会社
有機ケイ素化合物およびこれを用いた重合体
3か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
2か月前
株式会社トクヤマ
アシル化ベンゼン誘導体の酸塩の製造方法
3か月前
キヤノン株式会社
有機金属錯体及び有機発光素子
2か月前
個人
IL-17産生誘導能を有する化合物及びその用途
2か月前
日本特殊陶業株式会社
反応装置
8日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
3か月前
国立大学法人東京農工大学
化合物の製造方法
6日前
デンカ株式会社
有機酸又はその塩の製造方法
3か月前
株式会社プロテリアル
触媒複合物を用いたメタネーション反応器
22日前
上野製薬株式会社
高純度芳香族ジオールの製造方法
8日前
上野製薬株式会社
高純度芳香族ジオールの製造方法
8日前
国立大学法人京都大学
抗がん剤
3か月前
岐阜市
化合物、アジュバント組成物および医薬組成物
2か月前
国立大学法人岩手大学
反応性付与化合物
3か月前
株式会社 MTG
ツバキ科ツバキ属の若葉からのエラグ酸製造方法
3か月前
株式会社成和化成
アスコルビン酸誘導体又はその塩及びその化粧料
1か月前
三菱ケミカル株式会社
化合物
3か月前
続きを見る