TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025169770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-14
出願番号2024074866
出願日2024-05-02
発明の名称石英ノズルおよびその製造方法
出願人湖北工業株式会社
代理人個人
主分類H01L 21/31 20060101AFI20251107BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】半導体の成膜装置における原料ガスの供給その他の目的に利用可能な石英ノズルおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体の成膜装置において、原料ガスを供給するためのガス管の先端に融着して使用される石英ノズルを合成石英で形成する。石英ノズル10は、原料ガスを吐出するための複数の吐出孔12が形成された円形のノズル面11と、その周囲にノズル面11に対して直立した側壁で構成されるスカート部13と、を備えている。スカート部13の内径D1は、石英ノズル10が取り付けられるガス管の内径と同一である。石英製のガス管の端面および石英ノズル10のスカート部の端面を酸水素バーナー等で加熱し、若干、溶融させることにより、両者を融着する。このようにスカート部を設けることにより、融着の際の加熱による影響がノズル面11に及ぶことを抑制でき、吐出孔12の変形または閉塞など加熱による影響を抑制することが可能となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガスが流れる石英製のガス管の先端に融着される石英で形成された石英ノズルであって、
前記ガスを吐出するための複数の吐出孔が形成されたノズル面と、
前記ノズル面の全周囲を囲むように前記ノズル面に直立した一定高さの側壁で構成されるスカート部とを備え、
前記スカート部は、前記ガス管の端面に隙間なく融着可能な形状となっている石英ノズル。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記ノズル面と前記スカート部は一体成形されている請求項1記載の石英ノズル。
【請求項3】
前記石英は、いずれも合成石英である請求項1記載の石英ノズル。
【請求項4】
前記スカート部が前記ノズル面から突出している高さは3mm以上である請求項1記載の石英ノズル。
【請求項5】
最も外側にある前記吐出孔と前記スカート部の外縁との距離が5mm以上である請求項1記載の石英ノズル。
【請求項6】
ガスが流れる石英製のガス管の先端に融着される石英で形成された石英ノズルの製造方法であって、
(a)石英粉体を含むスラリーを調合する工程と、
(b)前記ガスを吐出するための複数の吐出孔が形成されたノズル面と、前記ノズル面の全周囲を囲むように前記ノズル面に直立した一定高さの側壁で構成されるスカート部とを備える前記石英ノズルの形状に応じた成形型を用意する工程と、
(c)前記成形型を貫通した状態で、前記吐出孔を形成するためのピンまたはワイヤを保持する工程と、
(d)前記成形型に、前記スラリーと硬化剤とを混合して注入し、混合物を硬化させ前記形状を有する成形体を形成する工程とを備える製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体の成膜装置における原料ガスの供給その他の目的に利用可能な石英ノズルおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
半導体の成膜装置において、高温下でも化学的に安定して原料ガスを供給するために、石英製のガス管およびノズルが用いられることがある。特許文献1は、縦方向に5つのガス穴から反応ガスを供給する石英ノズルを開示している。特許文献2は、14個の吐出孔を備える石英ノズルを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-313774号公報
特開2002-175995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
原料ガスを乱れなく整流して吐出するためには、石英板にシャワーヘッドのように多数の孔を設けノズル面とすることが考えられる。かかるノズルを石英製のガス管に接合させるためには、酸水素バーナーなどで両者を融解させて融着させる方法をとることができる。
しかし、このように融着する場合、熱によってノズル面および孔が変形してしまうという課題があった。原料ガスを整流するためには、孔を細くすることが好ましいが、細くすれば、融着の際の変形によって孔が塞がってしまうこともあった。孔が変形したり、塞がったりすると、原料ガスの流れが乱れ、渦が発生し、半導体膜厚のバラつきの原因となり、また反応生成物の堆積が起こることでパーティクルおよび結晶欠陥の原因となることから半導体の成膜に支障が生じる場合もあった。
本発明は、かかる課題に鑑み、融着時に熱の影響を受けにくい石英ノズルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、
ガスが流れる石英製のガス管の先端に融着される石英で形成された石英ノズルであって、
前記ガスを吐出するための複数の吐出孔が形成されたノズル面と、
前記ノズル面の全周囲を囲むように前記ノズル面に直立した一定高さの側壁で構成されるスカート部とを備え、
前記スカート部は、前記ガス管の端面に隙間なく融着可能な形状となっている石英ノズルとすることができる。
【0006】
本発明によれば、スカート部を備えているため、スカート部とガス管とを融着することができる。従って、融着による熱が、ノズル面に及ぼす影響を抑制することができ、吐出孔の変形等を抑制することができる。
【0007】
本発明において、ノズル面の形状・厚さ、吐出孔の形状・寸法・配置、スカート部の厚さ・高さなどは任意に決めることができる。一例として、ガス管、ノズル面などを円形としてもよい。
ノズル面は、吐出孔を容易に形成できるという点で平板状とすることが好ましいが、曲面状であっても差し支えない。
複数の吐出孔は、同一の形状・寸法であっても良いし、異なる形状・寸法のものを混在させてもよい。
ガス管の端面に隙間なく融着するという観点から、スカート部の形状はガス管の端面の形状と一致、特に内周の形状において一致していることが好ましい。また、スカート部の内周の形状をガス管の外周形状と一致させ、スカート部をガス管の端面に蓋のようにかぶせられるようにしてもよい。
【0008】
本発明において、
前記ノズル面と前記スカート部は一体成形してもよい。
【0009】
こうすることにより、石英ノズルを簡易に構成できるとともに、ノズル面とスカート部の継ぎ目で原料ガスの流れが乱れる可能性を抑制できる。もっとも、ノズル面とスカート部を別体として成形し、両者を接合する態様を排除するものではない。
【0010】
本発明においては、
前記石英は、いずれも合成石英としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

湖北工業株式会社
光伝送用光受動部品
6か月前
湖北工業株式会社
石英ノズルおよびその製造方法
6日前
東ソー株式会社
絶縁電線
29日前
APB株式会社
蓄電セル
27日前
個人
フレキシブル電気化学素子
1か月前
マクセル株式会社
電源装置
21日前
日新イオン機器株式会社
イオン源
1か月前
株式会社ユーシン
操作装置
1か月前
株式会社東芝
端子台
21日前
ローム株式会社
半導体装置
28日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
22日前
オムロン株式会社
電磁継電器
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
14日前
株式会社ホロン
冷陰極電子源
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
今日
太陽誘電株式会社
コイル部品
1か月前
三菱電機株式会社
回路遮断器
8日前
富士電機株式会社
電磁接触器
今日
株式会社GSユアサ
蓄電設備
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
22日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
1か月前
日新イオン機器株式会社
基板処理装置
24日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1か月前
ノリタケ株式会社
熱伝導シート
1か月前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
22日前
サクサ株式会社
電池の固定構造
1か月前
日東電工株式会社
積層体
1か月前
北道電設株式会社
配電具カバー
27日前
トヨタ自動車株式会社
冷却構造
29日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
13日前
トヨタ自動車株式会社
バッテリ
1か月前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
バッテリ
27日前
ベストテック株式会社
装置支持具
1か月前
株式会社ダイヘン
搬送装置
1か月前
株式会社トクヤマ
シリコンエッチング液
1か月前
続きを見る