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公開番号
2025169011
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-12
出願番号
2024073953
出願日
2024-04-30
発明の名称
2層鋳型及びその製造方法
出願人
旭有機材株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B22C
9/03 20060101AFI20251105BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】ガス欠陥の発生を抑制し、鋳肌不良及び変形を抑制することができる2層鋳型を提供する。
【解決手段】無機バインダー被覆砂を含む内層と、樹脂バインダー被覆砂及び無機バインダー被覆砂からなる群より選ばれる被覆砂を含む外層とを含む2層鋳型であって、無機バインダー被覆砂が、ケイ酸塩である水ガラス、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化アルミニウムナトリウム、及び炭酸カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の無機バインダーを含む、2層鋳型。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
無機バインダー被覆砂を含む内層と、
樹脂バインダー被覆砂及び無機バインダー被覆砂からなる群より選ばれる被覆砂を含む外層と
を含む2層鋳型であって、前記無機バインダー被覆砂が、ケイ酸塩である水ガラス、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化アルミニウムナトリウム、及び炭酸カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の無機バインダーを含む、2層鋳型。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記外層が、樹脂バインダー被覆砂を含む、請求項1に記載の2層鋳型。
【請求項3】
前記無機バインダー被覆砂が、無機バインダーとしてケイ酸塩である水ガラスを含む、請求項1又は2に記載の2層鋳型。
【請求項4】
前記樹脂バインダー被覆砂が、架橋硬化性樹脂及びその硬化物、熱可塑性樹脂、並びに炭水化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂バインダーを含む、請求項1又は2に記載の2層鋳型。
【請求項5】
前記樹脂バインダー被覆砂が、フェノール系樹脂を含む、請求項4に記載の2層鋳型。
【請求項6】
前記外層の前記被覆砂に含まれる耐火性骨材の粒度指数が、前記内層の前記無機バインダー被覆砂に含まれる耐火性骨材の粒度指数よりも大きい、請求項1又は2に記載の2層鋳型。
【請求項7】
前記外層の前記被覆砂に含まれる耐火性骨材の粒度指数が80以上である、請求項1又は2に記載の2層鋳型。
【請求項8】
前記外層の厚さが0.3mm~100mmである、請求項1又は2に記載の2層鋳型。
【請求項9】
模型面及び模型空間を有する成形金型を用意すること、
前記成形金型の前記模型空間内に、樹脂バインダー被覆砂及び無機バインダー被覆砂からなる群より選ばれる被覆砂を充填すること、
前記被覆砂を硬化させて、前記模型面の上に外層を形成すること、
前記成形金型から未硬化の前記被覆砂を排出すること、
前記成形金型の前記模型空間内に、無機バインダー被覆砂を充填すること、
前記無機バインダー被覆砂を硬化させて、前記外層の上に内層を形成すること、
必要に応じて、前記成形金型から未硬化の前記無機バインダー被覆砂を排出すること
を含む、2層鋳型の製造方法であって、前記無機バインダー被覆砂が、ケイ酸塩である水ガラス、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化アルミニウムナトリウム、及び炭酸カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の無機バインダーを含む、2層鋳型の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、2層鋳型及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
注湯時における強度の確保と、注湯後の崩壊性の向上を目的として、高強度の外層と、崩壊性に優れる内層とからなる2層構造を有する鋳型が知られている。
【0003】
特許文献1(特開平10-166106号公報)は、粒度指数の異なる熱硬化性樹脂被覆砂で形成された外層と内層との一体構成を少なくともシェル鋳型の一部に有し、かつ外層は内層より大きい粒度指数で形成されていることを特徴とする二層シェル鋳型を記載している。
【0004】
特許文献2(特開2009-178758号公報)は、粒度指数の異なる熱硬化性樹脂被覆砂で形成された外層と内層とからなり、外層が内層より大きい粒度指数で形成されてなる中子を製造するための中子製造装置を記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-166106号公報
特開2009-178758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
熱硬化性樹脂被覆砂を用いた2層鋳型の製造においては、第1層(例えば外層)を形成した後、第2層(例えば内層)を第1層の上に形成するときに、第1層が断熱層として機能して第2層への熱伝導を妨げる場合があり、その結果、第2層の硬化不良、又はサイクルタイムの延長が生じるおそれがある。
【0007】
熱硬化性樹脂被覆砂は、鋳型の造型時の生産性が高く、高品質の鋳物を製造することができることから広く使用されている。しかし、注湯時に樹脂の熱分解に伴ってガスが発生する場合があり、鋳物にガス欠陥が生じるおそれがある。一方、無機バインダー被覆砂を用いると鋳物のガス欠陥を抑制することができる。しかし、無機バインダー被覆砂を用いて造型された単層鋳型は、耐熱性が不足して、鋳肌不良、変形などが発生するおそれがある。
【0008】
本発明は、ガス欠陥の発生を抑制し、鋳肌不良及び変形を抑制することができる鋳型を提供することを目的とする。また、本発明は、硬化不良を抑制し、サイクルタイムを短縮することができ、ガス欠陥の発生を抑制することができる鋳型の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、特定の無機バインダー被覆砂を用いて2層鋳型の内層を形成することにより、ガス欠陥の発生を抑制することができ、鋳肌不良及び変形が抑制された2層鋳型が得られること、そのような2層鋳型の製造において硬化不良を抑制し、サイクルタイムを短縮できることを見出して、本発明の完成に至った。
【0010】
本発明は、以下の態様を包含する。
[態様1]
無機バインダー被覆砂を含む内層と、
樹脂バインダー被覆砂及び無機バインダー被覆砂からなる群より選ばれる被覆砂を含む外層と
を含む2層鋳型であって、前記無機バインダー被覆砂が、ケイ酸塩である水ガラス、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化アルミニウムナトリウム、及び炭酸カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の無機バインダーを含む、2層鋳型。
[態様2]
前記外層が、樹脂バインダー被覆砂を含む、態様1に記載の2層鋳型。
[態様3]
前記無機バインダー被覆砂が、無機バインダーとしてケイ酸塩である水ガラスを含む、態様1又は2に記載の2層鋳型。
[態様4]
前記樹脂バインダー被覆砂が、架橋硬化性樹脂及びその硬化物、熱可塑性樹脂、並びに炭水化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂バインダーを含む、態様1~3のいずれか一態様に記載の2層鋳型。
[態様5]
前記樹脂バインダー被覆砂が、フェノール系樹脂を含む、態様4に記載の2層鋳型。
[態様6]
前記外層の前記被覆砂に含まれる耐火性骨材の粒度指数が、前記内層の前記無機バインダー被覆砂に含まれる耐火性骨材の粒度指数よりも大きい、態様1~5のいずれか一態様に記載の2層鋳型。
[態様7]
前記外層の前記被覆砂に含まれる耐火性骨材の粒度指数が80以上である、態様1~6のいずれか一態様に記載の2層鋳型。
[態様8]
前記外層の厚さが0.3mm~100mmである、態様1~7のいずれか一態様に記載の2層鋳型。
[態様9]
模型面及び模型空間を有する成形金型を用意すること、
前記成形金型の前記模型空間内に、樹脂バインダー被覆砂及び無機バインダー被覆砂からなる群より選ばれる被覆砂を充填すること、
前記被覆砂を硬化させて、前記模型面の上に外層を形成すること、
前記成形金型から未硬化の前記被覆砂を排出すること、
前記成形金型の前記模型空間内に、無機バインダー被覆砂を充填すること、
前記無機バインダー被覆砂を硬化させて、前記外層の上に内層を形成すること、
必要に応じて、前記成形金型から未硬化の前記無機バインダー被覆砂を排出すること
を含む、2層鋳型の製造方法であって、前記無機バインダー被覆砂が、ケイ酸塩である水ガラス、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化アルミニウムナトリウム、及び炭酸カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の無機バインダーを含む、2層鋳型の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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