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公開番号2025168659
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-11
出願番号2025072105
出願日2025-04-24
発明の名称電力伝送構成要素および電気接続アセンブリ
出願人タイコエレクトロニクス (シャンハイ) カンパニーリミテッド,タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド,Tyco Electronics Technology (SIP) Co., Ltd.
代理人弁理士法人大場国際特許事務所
主分類H01R 4/58 20060101AFI20251104BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電気接続操作が簡略になるのみならず、体積およびコストも低減した電力伝送構成要素および電気接続アセンブリを提供する。
【解決手段】電力伝送構成要素は、第1の導電性構成要素(21)との電気的接続のための第1の接続端部(110)を有する第1の金属バー(11)と、第2の導電性構成要素(22)との電気的接続のための第2の接続端部(120)を有する第2の金属バー(12)と、第1の金属バーおよび第2の金属バーを包囲する絶縁体とを備える。第1の金属バーは、絶縁体により第2の金属バーから電気的に隔離され、第1の接続端部および第2の接続端部は、絶縁体に包囲され、絶縁体から突出しない。本発明において、電力伝送構成要素は、複数の導電性構成要素に別個に電気的に接続することが可能な複数の金属バーを同時に有する。
【選択図】図27
特許請求の範囲【請求項１】
第１の導電性構成要素（２１）との電気的接続のための第１の接続端部（１１０）を有する第１の金属バー（１１）と、
第２の導電性構成要素（２２）との電気的接続のための第２の接続端部（１２０）を有する第２の金属バー（１２）と、
前記第１の金属バー（１１）および前記第２の金属バー（１２）を包囲する絶縁体（１３）と
を備え、
前記第１の金属バー（１１）は、前記絶縁体（１３）により前記第２の金属バー（１２）から電気的に隔離され、前記第１の接続端部（１１０）および前記第２の接続端部（１２０）は、前記絶縁体（１３）に包囲され、前記絶縁体（１３）から突出しない、
電力伝送構成要素。
続きを表示（約 1,800 文字）【請求項２】
第１の開口部（１３１ａ）が、前記絶縁体（１３）の端部の上面および／または底面に形成され、前記第１の接続端部（１１０）の一部分が、前記第１の開口部（１３１ａ）を通して露出して前記第１の導電性構成要素（２１）に電気的に接続され、
第２の開口部（１３２ａ）が、前記絶縁体（１３）の前記端部の前記上面および／または前記底面に形成され、前記第２の接続端部（１２０）の一部分が、前記第２の開口部（１３２ａ）を通して露出して前記第２の導電性構成要素（２２）に電気的に接続される、
請求項１に記載の電力伝送構成要素。
【請求項３】
前記第１の金属バー（１１）の前記第１の接続端部（１１０）は、前記第１の開口部（１３１ａ）においてのみ前記絶縁体（１３）から露出し、および／または、
前記第２の金属バー（１２）の前記第２の接続端部（１２０）は、前記第２の開口部（１３２ａ）においてのみ前記絶縁体（１３）から露出する、
請求項２に記載の電力伝送構成要素。
【請求項４】
前記第１の金属バー（１１）の前記第１の接続端部（１１０）は、前記電力伝送構成要素（１）の長さ方向に垂直な第１の端面（１１０ａ）を有し、前記第１の端面（１１０ａ）は、前記絶縁体（１３）に包囲され、前記絶縁体（１３）から露出せず、および／または、
前記第２の金属バー（１２）の前記第２の接続端部（１２０）は、前記電力伝送構成要素（１）の前記長さ方向に垂直な第２の端面（１２０ａ）を有し、前記第２の端面（１２０ａ）は、前記絶縁体（１３）に包囲され、前記絶縁体（１３）から露出しない、
請求項２に記載の電力伝送構成要素。
【請求項５】
前記第１の接続端部（１１０）の前記第１の端面（１１０ａ）および前記第２の接続端部（１２０）の前記第２の端面（１２０ａ）は、互いに面一であり、したがって、前記第１の接続端部（１１０）の前記第１の端面（１１０ａ）および前記第２の接続端部（１２０）の前記第２の端面（１２０ａ）は、前記電力伝送構成要素（１）の前記長さ方向に垂直な同じ平面に配置される、
請求項４に記載の電力伝送構成要素。
【請求項６】
前記第１の金属バー（１１）の前記第１の接続端部（１１０）は、前記電力伝送構成要素（１）の長さ方向に垂直な第１の端面（１１０ａ）を有し、前記第１の端面（１１０ａ）は、前記絶縁体（１３）に包囲されず、前記絶縁体（１３）から露出し、および／または、
前記第２の金属バー（１２）の前記第２の接続端部（１２０）は、前記電力伝送構成要素（１）の前記長さ方向に垂直な第２の端面（１２０ａ）を有し、前記第２の端面（１２０ａ）は、前記絶縁体（１３）に包囲されず、前記絶縁体（１３）から露出する、
請求項２に記載の電力伝送構成要素。
【請求項７】
前記第１の接続端部（１１０）の前記第１の端面（１１０ａ）と前記第２の接続端部（１２０）の前記第２の端面（１２０ａ）との間の沿面距離を増大させるために、前記第１の接続端部（１１０）の前記第１の端面（１１０ａ）および前記第２の接続端部（１２０）の前記第２の端面（１２０ａ）は、前記電力伝送構成要素（１）の前記長さ方向において所定の距離だけ離隔する、
請求項６に記載の電力伝送構成要素。
【請求項８】
前記電力伝送構成要素（１）は、平坦であり、前記第１の金属バー（１１）および前記第２の金属バー（１２）は、平坦なアルミニウムバスバーまたは平坦な銅バスバーである、
請求項１に記載の電力伝送構成要素。
【請求項９】
前記第１の金属バー（１１）は、前記電力伝送構成要素（１）の厚さ方向において前記第２の金属バー（１２）の上方に積層される、
請求項１から８のいずれか一項に記載の電力伝送構成要素。
【請求項１０】
前記第１の金属バー（１１）の前記第１の接続端部（１１０）の幅は、前記第１の金属バー（１１）の幅の半分以下であり、前記電力伝送構成要素（１）の幅方向の一方側に偏っており、
前記第２の金属バー（１２）の前記第２の接続端部（１２０）の幅は、前記第２の金属バー（１２）の幅の半分以下であり、前記電力伝送構成要素（１）の前記幅方向の他方側に偏っている、
請求項９に記載の電力伝送構成要素。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において２０２４年４月２９日に出願された中国特許出願第ＣＮ２０２４１０５３５８１３．４号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。
続きを表示（約 1,500 文字）【０００２】
本発明は、電力伝送構成要素、電力伝送構成要素を備える電気接続アセンブリ、および電気接続アセンブリを備える電気接続製品に関する。
【背景技術】
【０００３】
先行技術においては、新エネルギー電気自動車のバッテリパックと電源との間で電流を伝送するために、大断面の従来のワイヤが通例用いられる。バッテリパックを充電するときの最大１０００Ａの高電流に起因して、従来のワイヤの温度上昇は大きく、そのため、要件を満たすことが難しく、さらには火災が生じる場合もある。加えて、従来のワイヤは、銅コアを使用し、大断面の銅コアのコストは非常に高い。
【０００４】
先行技術においては、ワイヤの温度上昇およびコストを低減するために、従来の銅コアワイヤに代えて、アルミニウムバスバーワイヤが通例用いられる。しかしながら、先行技術におけるアルミニウムバスバーワイヤは、単一のアルミニウムバスバーしか含まない。複数の異なる導電性構成要素を別個に電気的に接続する必要がある場合、複数のアルミニウムバスバーワイヤを設ける必要があり、それにより、電気的接続が不便になり、結果として電気接続製品の体積が大きくなりコストが高くなる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上記の難点のうちの少なくとも１つの側面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様によれば、電力伝送構成要素が提供される。電力伝送構成要素は、第１の導電性構成要素との電気的接続のための第１の接続端部を有する第１の金属バーと、第２の導電性構成要素との電気的接続のための第２の接続端部を有する第２の金属バーと、第１の金属バーおよび第２の金属バーを包囲する絶縁体とを備える。第１の金属バーは、絶縁体により第２の金属バーから電気的に隔離され、第１の接続端部および第２の接続端部は、絶縁体に包囲され、絶縁体から突出しない。
【０００７】
本発明の例示的実施形態によれば、第１の開口部が、絶縁体の端部の上面および／または底面に形成され、第１の接続端部の一部分が、第１の開口部を通して露出して第１の導電性構成要素に電気的に接続され、第２の開口部が、絶縁体の端部の上面および／または底面に形成され、第２の接続端部の一部分が、第２の開口部を通して露出して第２の導電性構成要素に電気的に接続される。
【０００８】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第１の金属バーの第１の接続端部は、第１の開口部においてのみ絶縁体から露出し、および／または、第２の金属バーの第２の接続端部は、第２の開口部においてのみ絶縁体から露出する。
【０００９】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第１の金属バーの第１の接続端部は、電力伝送構成要素の長さ方向に垂直な第１の端面を有し、第１の端面は、絶縁体に包囲され、絶縁体から露出せず、および／または、第２の金属バーの第２の接続端部は、電力伝送構成要素の長さ方向に垂直な第２の端面を有し、第２の端面は、絶縁体に包囲され、絶縁体から露出しない。
【００１０】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第１の接続端部の第１の端面および第２の接続端部の第２の端面は、互いに面一であり、したがって、第１の接続端部の第１の端面および第２の接続端部の第２の端面は、電力伝送構成要素の長さ方向に垂直な同じ平面に配置される。
（【００１１】以降は省略されています）

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