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公開番号
2025168595
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2025150384,2021116659
出願日
2025-09-10,2021-07-14
発明の名称
多孔フィルムの製造方法
出願人
タキロンシーアイ株式会社
,
国立大学法人群馬大学
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
C08J
9/00 20060101AFI20251030BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】乾式法で環境と設備への負荷やコストをかけず、強度が高く、メルトダウン特性を有するとともに、通気性に優れた多孔フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
多孔フィルムの製造方法は、互いに対向して配置された一対のロールの間に、粘度平均分子量(Mv)が60万~500万である超高分子量ポリエチレンの固体粉末を供給して固相ロール圧延によりフィルムを成形しながら、フィルムを引き取る工程と、フィルムを延伸する工程とを少なくとも備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに対向して配置された一対のロールの間に、粘度平均分子量(Mv)が60万~500万である超高分子量ポリエチレンの固体粉末を供給して固相ロール圧延によりフィルムを成形しながら、該フィルムを引き取る工程と、
前記フィルムを延伸する工程と
を少なくとも備えることを特徴とする多孔フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、超高分子量を有するポリエチレンを主成分とする原料により形成された超高分子量ポリエチレン固相ロール圧延フィルム(以下、単に「ポリエチレンフィルム」という場合がある。)を延伸することにより得られる多孔フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレン等のポリオレフィンを主成分とする多孔フィルムは、イオン透過性や絶縁性を有することから二次電池用セパレータやコンデンサー用セパレータとして、また化学的安定性から精密ろ過膜や透湿防水膜等の分離膜や濾過膜として、広く利用されている。
【0003】
また、近年、この多孔フィルムは、スマートフォンや電気自動車などの様々な分野で多用されているリチウムイオン二次電池のセパレータとしての需要が拡大している。このような、多くの二次電池用セパレータとして利用される理由としては、上述の特性の他に、熱可塑性樹脂において融点が比較的低いことによるシャットダウン特性や優れた機械特性を有していることが挙げられる。また、超高分子量ポリオレフィンを使用することにより、融点以上の温度領域においても形状を維持することができるメルトダウン特性を有するため、電極間の短絡を防ぐことにより、二次電池における安全性を確保することができるという利点も有している。
【0004】
ここで、微細な孔を有するオレフィン微多孔フィルムの製膜方法は、大きく分けて乾式法と湿式法に大別される。乾式法は樹脂を溶融押出することにより薄い原反シートを製膜し、この原反シートを熱処理等で安定化させて、所定の延伸条件下で、主に一軸方向に延伸することで開孔させる方法である(例えば、特許文献1参照)。また、湿式法は、樹脂を溶剤と共に溶融混錬してシート成形した後、そのシートを二軸延伸し、その後、溶剤を除去して開孔させる方法である(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-88645号公報
特開2021-14572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に記載の乾式法においては、溶融押出により原反シートを得るため、溶融粘度が極めて高く、溶融押出が困難である超高分子量ポリオレフィンを使用することができない。従って、強度が弱くなり、メルトダウン特性を持たせることもできない。また、上記不都合を回避するために、多層化や架橋構造を付与する方法が考えられるが、依然、強度は十分とは言えず、また十分な貫通孔が形成されず、多孔フィルムの透気度が低下するという問題があった。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の湿式法においては、樹脂を溶剤と共に溶融混錬するため、その後、溶剤を除去する工程が必要となり、環境と設備への負荷やコストが高くなるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、乾式法で環境と設備への負荷やコストをかけず、強度が高く、メルトダウン特性を有するとともに、通気性に優れた多孔フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の多孔フィルムの製造方法は、互いに対向して配置された一対のロールの間に、粘度平均分子量(Mv)が60万~500万である超高分子量ポリエチレンの固体粉末を供給して固相ロール圧延によりフィルムを成形しながらフィルムを引き取る工程と、フィルムを延伸する工程とを少なくとも備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、乾式法で環境と設備への負荷やコストをかけず、強度が高く、メルトダウン特性を有するとともに、通気性に優れた多孔フィルムの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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