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公開番号
2025168339
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2025074278
出願日
2025-04-28
発明の名称
正極活物質とその製造方法、これを含む正極、およびリチウム二次電池
出願人
三星エスディアイ株式会社
,
SAMSUNG SDI Co., LTD.
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
H01M
4/525 20100101AFI20251030BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高電圧での高い安定性を示す正極活物質および高い容量を実現しながら、抵抗が低く高電圧および高温での寿命特性が向上したリチウム二次電池を提供する。
【解決手段】アルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第1リチウムコバルト系酸化物を含有する第1正極活物質;およびアルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第2リチウムコバルト系酸化物を含有する第2正極活物質;を含む正極活物質であって、第2正極活物質の平均粒径は、第1正極活物質の平均粒径よりも小さく、第1正極活物質および第2正極活物質は、それぞれ粒子表面に位置するアルミニウムコーティング層を含み、第1正極活物質のアルミニウムコーティング層は、粒子表面を連続的に包むシェル形態であり、第1正極活物質表面でEP-EDSで測定したコバルトおよびアルミニウムの合計100at%に対するアルミニウムの含有量が6at%~10at%である正極活物質。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第1リチウムコバルト系酸化物を含有する第1正極活物質;および
アルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第2リチウムコバルト系酸化物を含有する第2正極活物質;を含む正極活物質であって、
第2正極活物質の平均粒径(D
50
)は、第1正極活物質の平均粒径(D
50
)より小さく、
第1正極活物質および第2正極活物質は、それぞれ粒子表面に位置するアルミニウムコーティング層を含み、
第1正極活物質のアルミニウムコーティング層は、粒子表面を連続的に包むシェル形態であり、
第1正極活物質表面でエネルギープロファイリングエネルギー分散型分光分析(EP-EDS)で測定したコバルトおよびアルミニウムの合計100at%に対するアルミニウムの含有量が6at%~10at%である、正極活物質。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記アルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第1リチウムコバルト系酸化物は、下記化学式1で表される、請求項1に記載の正極活物質:
[化学式1]
Li
a1
Co
x1
Mg
y1
Al
z1
M
1
w1
O
2-b1
X
b1
化学式1中、0.9≦a1≦1.8、0.953≦x1≦0.965、0.002≦y1≦0.005、0.032≦z1≦0.04、0≦w1≦0.002、0.9≦x1+y1+z1+w1≦1.1、および0≦b1≦0.1であり、M
1
は、B、Ba、Ca、Ce、Cr、Cu、Fe、Mn、Mo、Nb、Si、Sn、Sr、Ti、V、W、Zn、YおよびZrより選択される少なくとも一つの元素であり、Xは、F、PおよびSからなる群より選択される一つ以上の元素である。
【請求項3】
第1正極活物質の平均粒径(D
50
)は、7μm~30μmである、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項4】
前記アルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第2リチウムコバルト系酸化物は、下記化学式2で表される、請求項1に記載の正極活物質:
[化学式2]
Li
a2
Co
x2
Mg
y2
Al
z2
M
2
w2
O
2-b2
X
b2
化学式2中、0.9≦a2≦1.8、0.953≦x2≦0.965、0.002≦y2≦0.005、0.032≦z2≦0.04、0≦w2≦0.002、0.9≦x2+y2+z2+w2≦1.1、および0≦b2≦0.1であり、M
2
は、B、Ba、Ca、Ce、Cr、Cu、Fe、Mn、Mo、Nb、Si、Sn、Sr、Ti、V、W、Zn、YおよびZrより選択される少なくとも一つの元素であり、Xは、F、PおよびSからなる群より選択される一つ以上の元素である。
【請求項5】
第2正極活物質の平均粒径(D
50
)は、1μm~9μmである、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項6】
第1リチウムコバルト系酸化物全体100重量%に対するアルミニウムのドープ量は、0.9重量%~1.1重量%であり、
第2リチウムコバルト系酸化物全体100重量%に対するアルミニウムのドープ量は、0.9重量%~1.1重量%である、
請求項1に記載の正極活物質。
【請求項7】
第2リチウムコバルト系酸化物でのアルミニウムのドープ量が、第1リチウムコバルト系酸化物でのアルミニウムのドープ量よりも多い、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項8】
第2リチウムコバルト系酸化物でのアルミニウムのドープ量が、第1リチウムコバルト系酸化物でのアルミニウムのドープ量よりも0.05重量%~0.5重量%多い、請求項7に記載の正極活物質。
【請求項9】
第1リチウムコバルト系酸化物全体100重量%に対するマグネシウムのドープ量は、0.05重量%~0.15重量%であり、
第2リチウムコバルト系酸化物全体100重量%に対するマグネシウムのドープ量は、0.05重量%~0.15重量%である、
請求項1に記載の正極活物質。
【請求項10】
第1正極活物質および第2正極活物質全体100重量%対して、第1正極活物質は50重量%~95重量%で含まれ、第2正極活物質は5重量%~50重量%で含まれる、請求項1に記載の正極活物質。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、正極活物質とその製造方法、これを含む正極、およびリチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、ノートパソコン、スマートホンなどの移動情報端末器の駆動電源として高いエネルギー密度を有しながらも携帯が容易なリチウム二次電池が主に使用されている。最近、エネルギー密度が高いリチウム二次電池をハイブリッド自動車や電気自動車の駆動用電源または電力貯蔵用電源として使用するための研究が活発に行われている。
【0003】
リチウム二次電池に使用される正極活物質は、主にリチウムコバルト酸化物で、近年、高容量を実現するための研究が進行中である。リチウムコバルト酸化物は、274mAh/gの高い理論容量を有するが、実際には相転移による容量減少の問題のため、容量の半分しか使用できない状況である。特に、高エネルギー密度を達成しようと高電圧での充放電が求められているが、現状は高電圧で発生するリチウムコバルト酸化物の不可逆相転移および電解質との副反応のため、構造的安全性を高める研究が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高電圧での高い安定性を示す正極活物質および高い容量を実現しながら、抵抗が低く高電圧および高温での寿命特性が向上したリチウム二次電池を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、アルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第1リチウムコバルト系酸化物を含有する第1正極活物質;およびアルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第2リチウムコバルト系酸化物を含有する第2正極活物質;を含む正極活物質であって、第2正極活物質の平均粒径(D
50
)は、第1正極活物質の平均粒径(D
50
)より小さく、第1正極活物質および第2正極活物質は、それぞれ粒子表面に位置するアルミニウムコーティング層を含み、第1正極活物質のアルミニウムコーティング層は、粒子表面を連続的に囲むシェル形態であり、第1正極活物質表面でエネルギープロファイリングエネルギー分散型分光分析(EP-EDS)で測定したコバルトおよびアルミニウムの合計100at%に対するアルミニウムの含有量が6at%~10at%である正極活物質を提供する。
【0006】
他の実施形態では、(i)アルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第1リチウムコバルト系酸化物を含む第1正極活物質を準備するステップ;(ii)水系溶媒にアルミニウムサルフェートを投入し、混合してコーティング溶液を準備するステップ;(iii)前記コーティング溶液に第1正極活物質を投入し、混合して混合溶液を製造するステップ;(iv)前記混合溶液から水系溶媒を除去した後、得られた物を乾燥し、熱処理してアルミニウムコーティング層を含む第1正極活物質を得るステップ;(v)アルミニウムおよびマグネシウムがドープされた第2リチウムコバルト系酸化物を含み、平均粒径(D
50
)が第1正極活物質の平均粒径(D
50
)より小さい第2正極活物質を準備するステップ;(vi)第2正極活物質にアルミニウム酸化物を投入し、熱処理してアルミニウムコーティング層を含む第2正極活物質を得るステップ;および(vii)前記アルミニウムコーティング層を含む第1正極活物質およびアルミニウムコーティング層を含む第2正極活物質を混合するステップ;を含む正極活物質の製造方法を提供する。
【0007】
他の実施形態では、正極集電体、および前記正極集電体上に位置する正極活物質層を含み、前記正極活物質層は、前記正極活物質を含む正極を提供する。
【0008】
他の実施形態では、前記正極;負極;および電解質を含むリチウム二次電池を提供する。
【発明の効果】
【0009】
一実施形態により製造された正極活物質は、高電圧での安定性が高く、これを含むリチウム二次電池は、高容量および高エネルギー密度を実現しながら低い抵抗および優れた高温寿命の特性を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
実施例2の正極活物質に対するEP-EDSイメージである。
比較例3の正極活物質に対するEP-EDSイメージである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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