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公開番号
2025167948
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024072984
出願日
2024-04-26
発明の名称
半導体装置の製造方法及び半導体装置
出願人
ルネサスエレクトロニクス株式会社
代理人
弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類
H10D
89/10 20250101AFI20251030BHJP()
要約
【課題】電気ヒューズの切断不良を低減する半導体装置の製造方法および半導体装置を提供する。
【解決手段】電流制御回路30が、AND回路4に対して切断制御トランジスタ3をオン状態にスイッチングさせ、電気ヒューズ2に第1電流値となる電流を流し、第1電流値の電流を電気ヒューズ2に流すことにより発生する熱量を用いて電気ヒューズ2の切断領域の融解を開始させる工程と、電流検知回路31が、第1電流値よりも小さく、かつ、0アンペアより大きい第2電流値を検出する工程と、電流検知回路31が、第2電流値を検出したことに基づいて検知信号処理回路32に低電流検知信号S1を出力する工程と、検知信号処理回路32が、低電流検知信号S1に基づいてAND回路4に制御信号を出力し、AND回路4が、制御信号に基づいて切断制御トランジスタ3をオフ状態にスイッチングさせ、電気ヒューズ2の切断を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電気ヒューズを有する半導体装置の製造方法であって、
(a)半導体基板を準備する工程と、
(b)前記半導体基板の半導体チップとなる領域の表面に、
前記電気ヒューズと、
前記電気ヒューズの第1端子に電気的に接続された電流検知回路と、前記電流検知回路に電気的に接続された検知信号処理回路と、を備えた電流制御回路と、
前記電気ヒューズの第2端子と接地電位との間に直列に接続され、前記電気ヒューズに電流を流すか否かを切り替える第1トランジスタと、
前記検知信号処理回路からの制御信号に基づいて、前記第1トランジスタのスイッチング制御を行う制御回路と、
を含む複数の回路を形成する工程と、
(c)前記複数の回路が形成された前記半導体チップをテストする工程と、
(d)前記(c)工程における前記テストの結果に基づいて、前記電気ヒューズを、外部から印加される第1電圧を用いて電気的に切断する工程と、
(e)前記半導体基板を切断し、前記半導体チップを前記半導体装置として取得する工程と、を有し、
前記(d)工程は、
(d1)前記電気ヒューズの前記第1端子に前記第1電圧を印加した状態で、前記電流制御回路が、前記制御回路に対して前記第1トランジスタをオン状態にスイッチングさせて前記電気ヒューズに第1電流値となる電流を流し、前記第1電流値の電流を前記電気ヒューズに流すことにより発生する熱量を用いて前記電気ヒューズの切断領域の融解を開始する工程と、
(d2)前記(d1)工程の後、前記電流検知回路が、前記第1電流値よりも小さく、かつ、0アンペアより大きい第2電流値を検出する工程と、
(d3)前記(d2)工程の後、前記電流検知回路が、前記第2電流値を検出したことに基づいて前記検知信号処理回路に検知信号を出力する工程と、
(d4)前記(d3)工程の後、前記検知信号処理回路が、前記検知信号に基づいて前記制御回路に前記制御信号を出力し、前記制御回路が、前記制御信号に基づいて前記第1トランジスタをオフ状態にスイッチングさせ、前記電気ヒューズの切断を行う工程と、を有する、
半導体装置の製造方法。
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【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記電気ヒューズの前記切断領域となる配線は、ポリシリコンで構成され、
前記第2電流値は、前記(d4)工程で前記第1トランジスタをオフ状態にスイッチングした後の前記切断領域における残留熱量により完全に融解可能な前記ポリシリコンの配線膜厚の上限から算出される電流値以下である、
半導体装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記(d2)工程における前記第2電流値の検出は、前記電流検知回路内に設けられた抵抗素子に生じる電圧降下を検出することにより行う、
半導体装置の製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載の半導体装置の製造方法において、
前記(d2)工程の前記第2電流値の検出は、外部から前記電流検知回路に入力された第2電圧に基づいて行う、
半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1電圧および前記第2電圧は、それぞれテスタから供給される電圧である、
半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項2に記載の半導体装置の製造方法において、
前記ポリシリコンの上層には、前記ポリシリコンを覆うようにシリコン窒化膜が形成される、
半導体装置の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1トランジスタのゲート端子には、前記(d)工程において、前記第1トランジスタと同じ特性を有する第2トランジスタに基づいて生成されたバイアス電圧が印加される、
半導体装置の製造方法。
【請求項8】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記電気ヒューズと並列に第3トランジスタが接続され、
前記検知信号処理回路は、前記(d4)工程の後に、前記第3トランジスタを前記電気ヒューズ両端の電位差が無くなるように制御する、
半導体装置の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記(b)工程で、前記複数の回路として前記制御信号を遅延させる遅延回路が形成され、
前記(d4)工程で、前記検知信号処理回路が出力する前記制御信号が前記遅延回路により遅延される、
半導体装置の製造方法。
【請求項10】
電気ヒューズと、
前記電気ヒューズの第1端子に電気的に接続された電流検知回路と、前記電流検知回路に電気的に接続された検知信号処理回路と、を備えた電流制御回路と、
前記電気ヒューズの第2端子と接地電位との間に直列に接続され、前記電気ヒューズに電流を流すか否かを切り替える第1トランジスタと、
前記検知信号処理回路からの制御信号に基づいて前記第1トランジスタのスイッチング制御を行う制御回路と、
を備え、
前記電流制御回路は、前記電気ヒューズに第1電流値となる電流を流し、前記第1電流値の電流を前記電気ヒューズに流すことにより発生する熱量を用いて前記電気ヒューズの切断領域の融解を行い、
前記電流検知回路は、前記電気ヒューズに印加される電流値が、前記第1電流値よりも小さく、かつ、0アンペアより大きい第2電流値を検出して、前記検知信号処理回路に検知信号を出力し、
前記検知信号処理回路は、前記検知信号に基づいて前記制御回路に前記制御信号を出力し、
前記制御回路は、前記制御信号に基づいて前記第1トランジスタをオフ状態にスイッチングさせる、
半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体装置に関し、例えば、電気ヒューズを有する半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体装置には、電気ヒューズを備えた半導体装置がある(特許文献1および特許文献2)。このような半導体装置では、電気ヒューズを切断することによって、回路特性の調整や、あるいは、不良となった回路の排除を行うことができる。電気ヒューズの切断には、レーザ光を照射して電気ヒューズを溶断する方法や、電流を流してジュール熱で電気ヒューズを溶断する方法が用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-222691号公報
特開2024-15652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した電気ヒューズを切断する方法のうちジュール熱で溶断する方法は以下のようにして行われる。まず、半導体装置外部のテスタから電気ヒューズを切断するための高電圧を印加する。そして、テスタから電気ヒューズの切断時間を制御するためのクロック信号を入力する。すると、クロック信号が活性化した時間に電気ヒューズに電流が流れ、電気ヒューズが溶断される。しかしながら、切断の制御を半導体装置の外部にあるテスタに依存しており、プロセスばらつき等により、電気ヒューズの切断不良が発生する場合があった。
【0005】
後述する実施の形態は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施の形態による半導体装置の製造方法は、ヒューズ素子を、外部から印加される第1電圧を用いて電気的に切断する工程を有し、この工程は、(d1)電気ヒューズの第1端子に第1電圧を印加した状態で、電流制御回路が、制御回路に対して第1トランジスタをオン状態にスイッチングさせて電気ヒューズに第1電流値となる電流を流し、第1電流値の電流を電気ヒューズに流すことにより発生する熱量を用いて電気ヒューズの切断領域の融解を開始する工程と、(d2)(d1)工程の後、電流検知回路が、第1電流値よりも小さく、かつ、0アンペアより大きい第2電流値を検出する工程と、(d3)(d2)工程の後、電流検知回路が、第2電流値を検出したことに基づいて検知信号処理回路に検知信号を出力する工程と、(d4)(d3)工程の後、検知信号処理回路が、検知信号に基づいて制御回路に制御信号を出力し、制御回路が、制御信号に基づいて第1トランジスタをオフ状態にスイッチングさせ、電気ヒューズの切断を行う工程と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
前記一実施の形態によれば、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施形態による半導体装置の回路構成例を示すブロック図である。
図2は、図1の半導体装置において、電気ヒューズの構成例を示す上面図である。
図3は、図2の電気ヒューズにおいて、A線に沿う断面図である。
図4は、従来の電気ヒューズにおいて、切断不良が発生した例を示す上面図である。
図5は、図4の電気ヒューズにおいて、B線に沿う断面図である。
図6は、図4の電気ヒューズにおいて、C線に沿う断面図である。
図7は、電気ヒューズ及び切断制御トランジスタを示した回路図である。
図8は、図7の回路において、切断用高電圧、電気ヒューズの他方の端子側の電位、切断電流の変化の例を示した図である。
図9は、電気ヒューズを模式的に示した図である。
図10は、図9において、電気ヒューズのヒューズ本体のうち第1の部分が融解した状態を示した図である。
図11は、図10において、電気ヒューズのヒューズ本体のうち残留熱量で残存領域が融解させる説明図である。
図12は、図1の半導体装置の詳細回路図である。
図13は、図12の半導体装置の動作を示したタイミングチャートである。
図14は、第2の実施形態により半導体装置の回路構成例を示すブロック図である。
図15は、第3の実施形態により半導体装置の回路構成例を示すブロック図である。
図16は、第3の実施形態の課題の説明図である。
図17は、第3の実施形態の課題の説明図である。
図18は、図15の半導体装置の詳細回路図である。
図19は、図18の半導体装置の動作を示したタイミングチャートである。
図20は、他の実施形態により半導体装置の回路構成例を示すブロック図である。
図21は、半導体装置の製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0010】
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
(【0011】以降は省略されています)
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