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公開番号
2025167548
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024072299
出願日
2024-04-26
発明の名称
ポリエステル樹脂及びポリエステル樹脂の製造方法
出願人
ユニチカ株式会社
,
日本エステル株式会社
,
ユニチカトレーディング株式会社
代理人
主分類
C08G
63/181 20060101AFI20251030BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを原料に用い、重合工程中に発生する熱劣化物の少ないポリエステル樹脂を提供する。
【解決手段】ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを用いて重合したポリエステル樹脂であって、下記の(a)~(d)を満たすことを特徴とするポリエステル樹脂。
(a)全酸成分の合計量を100モル%とするとき、50~97.5モル%がテレフタル酸、2.5~40モル%がイソフタル酸である
(b)全グリコール成分の合計量を100モル%とするとき、ジエチレングリコールの含有量が4.0モル%以下である
(c)カルボキシル末端基濃度が40当量/t以下である
(d)異物数が5,000個/m
2
以下である
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを用いて重合したポリエステル樹脂であって、下記の(a)~(d)を満たすことを特徴とするポリエステル樹脂。
(a)全酸成分の合計量を100モル%とするとき、50~97.5モル%がテレフタル酸、2.5~40モル%がイソフタル酸である
(b)全グリコール成分の合計量を100モル%とするとき、ジエチレングリコールの含有量が4.0モル%以下である
(c)カルボキシル末端基濃度が40当量/t以下である
(d)異物数が5,000個/m
2
以下である
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のポリエステル樹脂を製造する方法であって、下記(1)および(2)の工程を含むことを特徴とする、製造方法。
(1)融解したビス-2-ドロキシエチルテレフタレートにエチレングリコールとイソフタル酸を添加し、200~280℃の熱処理条件下でエステル化反応を行うことにより反応生成物を得る工程
(2)前記反応生成物に重合触媒を添加し、温度260~290℃及び1.0hPa以下の減圧下で重縮合反応を行う工程
【請求項3】
請求項1のポリエステル樹脂を含む、繊維。
【請求項4】
請求項1のポリエステル樹脂を含む、成形品。
【請求項5】
請求項1の樹脂を含む、フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、出発原料としてビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを用いた、各種成形品に加工することができるポリエステル樹脂及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレート(PET)に代表されるポリエステル樹脂は、高融点で耐薬品性があり、また比較的低コストであるため、繊維、フィルム、ペットボトル等の成形品等に幅広く用いられている。そして、出発原料としてビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)を重合し、PETを得ることが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2005/035621号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のように、BHETのみを用いて重合したポリエステル樹脂においては、副生成物であるジエチレングリコールの生成量が多くなり、熱安定性や機械的特性に劣るという問題がある。また、ポリエステル樹脂においては、得られる成形品などの各種特性の点から、重合中に発生する熱劣化物等の異物量が十分に低減されることや、良好な色調も求められている。
【0005】
従って、本発明の目的は、上記の問題点を解決し、出発原料としてBHETを重合させて得られ、樹脂中に含有される異物量とジエチレングリコールの量が少なく、色調が良好であるポリエステル樹脂を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)を用いて重合したポリエステル樹脂において、ジカルボン酸成分としてイソフタル酸を特定範囲で含有するとともに、特定のエステル化反応や重縮合反応を経ることで、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、下記のポリエステル樹脂及びその製造方法、及び当該ポリエステル樹脂を用いて得られた繊維、成形品、フィルムに係る。
(I)ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを用いて重合したポリエステル樹脂であって、下記の(a)~(d)を満たすことを特徴とするポリエステル樹脂。
(a)全酸成分の合計量を100モル%とするとき、50~97.5モル%がテレフタル酸、2.5~40モル%がイソフタル酸である
(b)全グリコール成分の合計量を100モル%とするとき、ジエチレングリコールの含有量が4.0モル%以下である
(c)カルボキシル末端基濃度が40当量/t以下である
(d)異物数が5,000個/m
2
以下である
(II)(1)のポリエステル樹脂を製造する方法であって、下記(1)および(2)の工程を含むことを特徴とする、製造方法。
(1)融解したビス-2-ドロキシエチルテレフタレートにエチレングリコールとイソフタル酸を添加し、200~280℃の熱処理条件下でエステル化反応を行うことにより反応生成物を得る工程
(2)前記反応生成物に重合触媒を添加し、温度260~290℃及び1.0hPa以下の減圧下で重縮合反応を行う工程
(III)(I)のポリエステル樹脂を含む、繊維。
(IV)(I)のポリエステル樹脂を含む、成形品。
(V)(I)の樹脂を含む、フィルム。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを用い、グリコール成分としてイソフタル酸を特定範囲で含有することで、重合中に発生する熱劣化物等の異物量と副生成物であるジエチレングリコールの量が少なく、色調が良好である、ポリエステル樹脂を得ることができる。
さらに、本発明のポリエステル樹脂により得られる製品(例えば、ダイレクトブロー成形品やバインダー繊維)は、優れた品質を発揮することができ、例えば、ダイレクトブロー成形により成形品としたときの結晶化による白化が抑制され、バインダー繊維として用いたときの引張強度が良好である。
【0009】
本発明のポリエステル樹脂の製造方法によれば、上記したような本発明のポリエステル樹脂を、効率よくかつ確実に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のポリエステル樹脂におけるDSCより求めた降温結晶化を示すDSC曲線の一例である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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