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公開番号2025165190
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024069151
出願日2024-04-22
発明の名称ポリウレア樹脂組成物製造原料、ポリウレア樹脂組成物、塗料、塗膜、および塗装方法
出願人ユニチカ株式会社
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類C09D 175/04 20060101AFI20251027BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】高い引張強さと高い破断伸びを併せ持ち、耐摩耗性に優れており、手塗りでの使用に良好な硬化時間を有するポリウレア樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリイソシアネート化合物(A)と、ポリアミン化合物(B)とを含有するポリウレア樹脂組成物製造原料であって、ポリイソシアネート化合物(A)が、カルボジイミド変性芳香族イソシアネート化合物またはその誘導体(A´)と、脂肪族ポリイソシアネート化合物またはその誘導体(A´´)を含有し、ポリアミン化合物(B)が下記一般式(I)で表される化合物(B´)を含有する。
[(NH2)m-C6H5-m-COA-]nR (I)
(式(I)中、Rはn価の平均分子量80以上のポリアルキレン、ポリアルキレンエーテルまたはポリアルキレンポリエステル、Aは酸素原子またはイミノ基を表わす。ポリアルキレン中に不飽和結合を含んでいてもよい。mは1~3の整数、nは2~4の整数を表す)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイソシアネート化合物(A)と、ポリアミン化合物(B)とを含有するポリウレア樹脂組成物製造原料であって、
ポリイソシアネート化合物(A)が、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物またはその誘導体(A´)と、脂肪族ポリイソシアネート化合物またはその誘導体(A´´)とを含有し、
ポリアミン化合物(B)が下記一般式(I)で表されるポリアミン化合物(B´)を含有する、ポリウレア樹脂組成物製造原料。
[(NH



-C


5-m
-COA-]

R (I)
(式(I)中、Rはn価の平均分子量80以上のポリアルキレン、ポリアルキレンエーテルまたはポリアルキレンポリエステルを表わし、Aは酸素原子、またはイミノ基を表わす。ただし、ポリアルキレンの中に不飽和結合を含んでいてもよい。また、mは1~3の整数を表し、nは2~4の整数を表す。)
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
ポリイソシアネート化合物(A)が、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物(A´)を30質量%以上含有する、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項3】
カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物(A´)が、ジフェニルメタンジイソシアネートのカルボジイミド変性体である、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項4】
ポリイソシアネート化合物(A)のイソシアネート基含有率が、15~30NCO%である、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項5】
ポリアミン化合物(B)100質量部に対するポリアミン化合物(B´)の含有量が、30質量部以上である、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項6】
さらに、ポリアミン化合物(B)100質量部に対する、ポリアミン化合物(B´)以外のアミン化合物の含有量が50質量部以下である、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項7】
無溶剤条件下で、ポリイソシアネート化合物(A)と、ポリアミン化合物(B)とを含むすべての成分を混合してから、指触乾燥までの時間が15分以上である、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載のポリウレア樹脂組成物製造原料から得られる、ポリウレア樹脂組成物。
【請求項9】
請求項8に記載のポリウレア樹脂組成物を含有する、塗料。
【請求項10】
請求項9に記載の塗料から得られる、塗膜。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレア樹脂組成物製造原料、ポリウレア樹脂組成物、塗料、塗膜、および塗装方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリイソシアネート類と、ポリアミンを含む硬化剤との2液で構成される2液硬化型ポリウレア樹脂組成物は、室温で硬化し、その硬化物であるポリウレア樹脂は機械的強度に優れている。閉鎖空間での塗工や複雑形状などにおいては、吹付装置の利用ができないため、手作業で塗布(以下、手塗りと呼ぶ)することができる、可使時間(硬化時間)の長いポリウレア樹脂が検討されている。
【0003】
特許文献1においては、脂肪族ポリイソシアネート化合物および、特定構造のアミンを用いることで、良好な硬化時間を有し、耐水・耐薬品性に優れたポリウレア樹脂組成物が報告されている。特許文献2においては、構造物接着として好適な高い引張強さと破断伸び破断伸びを示す接着剤に関する技術が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2023/238855号
特許第7377744号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
中でも、建築物や風力発電部材のような、屋外環境に晒される物品などの塗装や、保護・補修材料には高い機械的強度に加え、外部環境耐性(紫外線耐性、耐酸性雨性、および温度変化による性能の維持)が併せて求められる。
【0006】
特許文献1に開示されたポリウレア樹脂組成物は、建築物などの保護塗料(塗膜)として使用するためには、さらなる引張強さと破断伸びの改善の余地がある。
【0007】
特許文献2に開示されたウレタン組成物は、外的環境への耐性に関する記載がなく、さらなる改善の余地がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、塗膜とした場合に高い引張強さと高い破断伸びを併せ持ち、外部環境耐性に優れており、良好な硬化時間を有するポリウレア樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、鋭意検討した結果、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネートと脂肪族イソシアネートを併用することで、高い引張強さと破断伸びを保ったまま外部環境耐性が向上し、上記課題を解決できる塗膜が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、下記の通りである。
【0010】
(1)ポリイソシアネート化合物(A)と、ポリアミン化合物(B)とを含有するポリウレア樹脂組成物製造原料であって、ポリイソシアネート化合物(A)が、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物またはその誘導体(A´)と、脂肪族ポリイソシアネート化合物またはその誘導体(A´´)とを含有し、ポリアミン化合物(B)が下記一般式(I)で表されるポリアミン化合物(B´)を含有する、ポリウレア樹脂組成物製造原料。
[(NH



-C


5-m
-COA-]

R (I)
(式(I)中、Rはn価の平均分子量80以上のポリアルキレン、ポリアルキレンエーテルまたはポリアルキレンポリエステルを表わし、Aは酸素原子、またはイミノ基を表わす。ただし、ポリアルキレンの中に不飽和結合を含んでいてもよい。また、mは1~3の整数を表し、nは2~4の整数を表す。)
(2)ポリイソシアネート化合物(A)が、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物(A´)を30質量%以上含有する、(1)のポリウレア樹脂組成物製造原料。
(3)カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物(A´)が、ジフェニルメタンジイソシアネートのカルボジイミド変性体である、(1)又は(2)のポリウレア樹脂組成物製造原料。
(4)ポリイソシアネート化合物(A)のイソシアネート基含有率が、15~30NCO%である、(1)~(3)のいずれかのポリウレア樹脂組成物製造原料。
(5)ポリアミン化合物(B)100質量部に対するポリアミン化合物(B´)の含有量が、30質量部以上である、(1)~(4)の何れかのポリウレア樹脂組成物製造原料。
(6)さらに、ポリアミン化合物(B)100質量部に対する、ポリアミン化合物(B´)以外のアミン化合物の含有量が50質量部以下である、(1)~(5)のいずれかのポリウレア樹脂組成物製造原料。
(7)無溶剤条件下で、ポリイソシアネート化合物(A)と、ポリアミン化合物(B)とを含むすべての成分を混合してから、指触乾燥までの時間が15分以上である、(1)~(6)のいずれかのポリウレア樹脂組成物製造原料。
(8)(1)~(7)のいずれかに記載のポリウレア樹脂組成物製造原料から得られる、ポリウレア樹脂組成物。
(9)(8)のポリウレア樹脂組成物を含有する、塗料。
(10)(9)の塗料から得られる、塗膜。
(11)JISK7161-1:2014に基づいて、厚さ1mmの試験片を用いて、引張速度200mm/minで測定される引張強さが15MPa以上、破断伸びが150%以上であり、JIS7204:1999に基づいて、CS17の摩耗輪を用い、荷重1000gの条件で測定されるテーバー摩耗試験における1000回転後の摩耗減量が10mg以下である、(10)の塗膜。
(12)(10)または(11)の塗膜を含む、物品。
(13)(9)の塗料を塗布する塗装方法であって、前記塗料を塗布する方法が、刷毛塗り、ローラー塗装、またはこて塗りである、塗装方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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