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公開番号2025165191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024069152
出願日2024-04-22
発明の名称ポリウレア樹脂組成物製造原料、ポリウレア樹脂組成物、塗料、および塗膜
出願人ユニチカ株式会社
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類C08G 18/32 20060101AFI20251027BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い引張強さと高い破断伸びを併せ持ち、屋外利用での長期耐性に優れ、かつポリイソシアネート化合物とポリアミン化合物の混合時における増粘や樹脂の分散性が改善された、ポリウレア樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリイソシアネート化合物(A)と、ポリアミン化合物(B)とを含有するポリウレア樹脂組成物製造原料であり、(A)が、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物またはその誘導体を含有し、(B)が下記式で表される化合物である。
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(R1は炭素数1~20のアルキレンエーテル基を構成単位とする、ポリアルキレンエーテル基であり、平均分子量が100~3000である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイソシアネート化合物(A)と、ポリアミン化合物(B)とを含有するポリウレア樹脂組成物製造原料であって、
ポリイソシアネート化合物(A)が、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物またはその誘導体を含有し、ポリイソシアネート成分とジオール成分からなるプレポリマーを含まず、
ポリアミン化合物(B)が下記一般式で表される化合物である、ポリウレア樹脂組成物製造原料。
JPEG
2025165191000005.jpg
52
170
(式中、R1は炭素数1~20のアルキレンエーテル基を構成単位とする、ポリアルキレンエーテル基であり、平均分子量が100~3000であり、アルキレンエーテル基中の全ての炭素原子において、1つの炭素原子に同一である原子団が2つ結合されている)
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
ポリアルキレンエーテル基の平均分子量が、100~500であるポリアミン化合物(B1)と、
ポリアルキレンエーテル基の平均分子量が、500を超え3000以下であるポリアミン化合物(B2)と、を含む、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項3】
さらに、ポリオール化合物(C)を含む、請求項1または2に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項4】
請求項1または2に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料から得られる、ポリウレア樹脂組成物。
【請求項5】
請求項4に記載のポリウレア樹脂組成物を含有する、塗料。
【請求項6】
請求項5に記載の塗料からなる、塗膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレア樹脂組成物製造原料、ポリウレア樹脂組成物、塗料、および塗膜に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ポリイソシアネート類と、ポリアミンを含む硬化剤との2液で構成される2液硬化型ポリウレア樹脂組成物は、室温で硬化し、その硬化物であるポリウレア樹脂は機械的強度に優れることが知られている。
中でも、ポリアルキレンエーテルポリアミンは、イソシアネート化合物との反応において低温混合性および常温硬化性を維持しながら、良好な物性が発揮できることから、ポリウレタン樹脂またはポリウレタンウレア樹脂原料や構造物用接着剤として利用されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
また、ポリアルキレンエーテルポリアミンを用いたポリウレア樹脂からなる塗料としては、脂肪族イソシアネートを主成分とするものが特許文献3にされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-138811号公報
特開平06-271640号公報
特許第7445354号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1、2には塗料として用いることの言及や、具体的な塗料設計に関する記載がなく、塗膜として利用する際に求められる引張強さと破断伸びなどの特性が不十分である。加えて、特許文献1においては、屋外で長期間日光や風雨にさらされる塗料においてはさらなる耐性の向上が求められる。
また、特許文献2においては、著しい増粘現象や発熱が起こるなど、塗工性に課題がある場合がある。
特許文献3においては、塗料として用いられる場合の環境(例えば、屋外での利用など)や用途によっては、さらなる機械的強度の向上が求められている。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、塗膜とした場合に高い引張強さと高い破断伸びを併せ持ち、屋外利用での長期耐性に優れ、かつポリイソシアネート化合物とポリアミン化合物の混合時における増粘や発熱が改善された、ポリウレア樹脂組成物を得るための製造原料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討した結果、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネートと、特定構造のポリアルキレンエーテルポリアミンを用いることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、下記の通りである。
【0007】
(1)ポリイソシアネート化合物(A)と、ポリアミン化合物(B)とを含有するポリウレア樹脂組成物製造原料であって、
ポリイソシアネート化合物(A)が、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物またはその誘導体を含有し、ポリイソシアネート成分とジオール成分からなるプレポリマーを含まず、ポリアミン化合物(B)が下記一般式で表される化合物である、ポリウレア樹脂組成物製造原料。
JPEG
2025165191000001.jpg
52
170
(式中、R1は炭素数1~20のアルキレンエーテル基を構成単位とする、ポリアルキレンエーテル基であり、平均分子量が100~3000であり、アルキレンエーテル基中の全ての炭素原子において、1つの炭素原子に同一である原子団が2つ結合されている)
(2)ポリアルキレンエーテル基の平均分子量が、100~500であるポリアミン化合物(B1)と、ポリアルキレンエーテル基の平均分子量が、500を超え3000以下であるポリアミン化合物(B2)と、を含む、(2)のポリウレア樹脂組成物製造原料。
(3)さらに、ポリオール化合物(C)を含む、(1)または(2)のポリウレア樹脂組成物製造原料。
(4)(1)~(3)の何れかのポリウレア樹脂組成物製造原料から得られる、ポリウレア樹脂組成物。
(5)(4)のポリウレア樹脂組成物を含有する、塗料。
(6)(5)の塗料からなる、塗膜。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポリウレア樹脂組成物製造原料によれば、高い引張強さと高い破断伸びを併せ持ち、屋外耐性に優れ、かつポリイソシアネート化合物とポリアミン化合物の混合時における増粘や発熱が改善されたポリウレア樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<ポリウレア樹脂組成物製造原料>
本発明のポリウレア樹脂組成物製造原料は、ポリイソシアネート化合物(A)と、ポリアミン化合物(B)を含有する。
【0010】
<ポリイソシアネート化合物(A)>
ポリイソシアネート化合物(A)は、1分子中に2つ以上のイソシアネート基を有する化合物のことを言い、本発明におけるポリイソシアネート化合物(A)は、カルボジイミド変性芳香族ポリイソシアネート化合物またはその誘導体(A’)を含むことが必要である。
(【0011】以降は省略されています)

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