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公開番号2025167547
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072298
出願日2024-04-26
発明の名称二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム及びその製造方法
出願人ユニチカ株式会社,日本エステル株式会社,ユニチカトレーディング株式会社
代理人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20251030BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)を出発原料として重合して得られた樹脂を用いて、透明性、特に低温環境下での優れた耐屈曲性などの機械的特性、および操業性に優れた二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムを提供する。
【解決手段】
全グリコール成分の合計量を100モル%とするときのジエチレングリコール含有量が4.0モル%以下のポリエステル樹脂Aを60質量%以上含有するポリエステル樹脂系フィルムであって、-10℃雰囲気下でのゲルボフレックステスターによる200回繰り返し屈曲疲労テスト後におけるピンホール個数が10個/500cm2以下であることを特徴とする二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
全グリコール成分の合計量を100モル%とするときのジエチレングリコール含有量が4.0モル%以下のポリエステル樹脂Aを60質量%以上含有するポリエステル樹脂系フィルムであって、
-10℃雰囲気下でのゲルボフレックステスターによる200回繰り返し屈曲疲労テスト後におけるピンホール個数が10個/500cm

以下であること、
を特徴とする二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
示差走査熱量測定(DSC)において、25℃から300℃まで昇温速度20℃/分で昇温し、300℃で10分保持した後、降温速度40℃/分で降温する際に結晶化する温度が160~180℃であることを特徴とする請求項1に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
【請求項3】
ヘイズが10.0%以下である、請求項1に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
【請求項4】
カルボキシル末端基濃度が20~60当量/tである、請求項1に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
【請求項5】
全反射測定法による赤外分光分析(ATR-IR)により求められる表面結晶化度が1.1~1.4である、請求項1に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
【請求項6】
厚みが50μm以下であり、かつ、MD方向及びTD方向の引張伸度がいずれも100%以上である、請求項1に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
【請求項7】
b*値が0以下である、請求項1に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムを含む包装材料。
【請求項9】
二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムを製造する方法であって、
(1)エチレンテレフタレートオリゴマーとエチレングリコールとを含む混合物に、ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを添加し、200~280℃の熱処理条件下でエステル化反応を行うことにより反応生成物を得る工程
(2)前記反応生成物に重合触媒を添加し、温度260~285℃及び1.0hPa以下の減圧下で重縮合反応に供することによりポリエステル樹脂Aを得る工程
(3)前記ポリエステル樹脂Aを含む出発材料を用いて未延伸フィルムを製造した後、前記未延伸フィルムを二軸延伸する工程、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムの製造方法。
【請求項10】
二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムを製造する方法であって、
(4)ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートにテレフタル酸を添加し、200~250℃の熱処理条件下でエステル化反応を行うことにより反応生成物を得る工程
(5)前記反応生成物に重合触媒を添加し、温度260~285℃及び1.0hPa以下の減圧下で重縮合反応に供することによりポリエステル樹脂Aを得る工程
(6)前記ポリエステル樹脂Aを含む出発材料を用いて未延伸フィルムを製造した後、前記未延伸フィルムを二軸延伸する工程、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、出発原料としてビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを用いた、ポリエステルフィルム及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステル樹脂の代表例であるポリエチレンテレフタレート(PET)は、高融点で耐薬品性があり、また比較的低コストであるため、繊維、フィルム、ペットボトル等の成形品等に幅広く用いられている。
【0003】
出発原料としてビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)を重合し、PETを得ることが検討されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2005/035621号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のように、BHETのみを用いて重合したポリエステル樹脂においては、副生成物であるジエチレングリコールの生成量が多くなる傾向にあり、前記ポリエステル樹脂を用いたフィルム製膜時の特に応力がかかる延伸工程では、重合中に生じたジエチレングリコールや熱劣化物等の異物が破断トラブルの原因になる場合があり、得られた延伸フィルムは透明性や機械的特性に劣る場合があった。
【0006】
従って、本発明の目的は、上記の問題点を解決し、BHETを出発原料として重合して得られた樹脂を用いて、透明性、特に低温環境下での優れた耐屈曲性などの機械的特性、および操業性に優れた二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)を用いて、特定の工程を経て得られる二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムが、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、下記の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムおよびその製造方法に係る。
1.全グリコール成分の合計量を100モル%とするときのジエチレングリコール含有量が4.0モル%以下のポリエステル樹脂Aを60質量%以上含有するポリエステル樹脂系フィルムであって、-10℃雰囲気下でのゲルボフレックステスターによる200回繰り返し屈曲疲労テスト後におけるピンホール個数が10個/500cm

以下であることを特徴とする二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
2.示差走査熱量測定(DSC)において、25℃から300℃まで昇温速度20℃/分で昇温し、300℃で10分保持した後、降温速度40℃/分で降温する際に結晶化する温度が160~180℃であることを特徴とする1に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
3.ヘイズが10.0%以下である、1または2に記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
4.カルボキシル末端基濃度が20~60当量/tである、1~3のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
5.全反射測定法による赤外分光分析(ATR-IR)により求められる表面結晶化度が1.1~1.4である、1~4のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
6.厚みが50μm以下であり、かつ、MD方向及びTD方向の引張伸度がいずれも100%以上である、1~5のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
7.b*値が0以下である、1~6のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルム。
8.上記1~7のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムを含む包装材料。
9.二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムを製造する方法であって、
(1)エチレンテレフタレートオリゴマーとエチレングリコールとを含む混合物に、ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを添加し、200~280℃の熱処理条件下でエステル化反応を行うことにより反応生成物を得る工程、
(2)前記反応生成物に重合触媒を添加し、温度260~285℃及び1.0hPa以下の減圧下で重縮合反応に供することによりポリエステル樹脂Aを得る工程、
(3)前記ポリエステル樹脂Aを含む出発材料を用いて未延伸フィルムを製造した後、前記未延伸フィルムを二軸延伸する工程、
を含むことを特徴とする1~7のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムの製造方法。
10.二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムを製造する方法であって、
(4)ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートにテレフタル酸を添加し、200~250℃の熱処理条件下でエステル化反応を行うことにより反応生成物を得る工程、
(5)前記反応生成物に重合触媒を添加し、温度260~285℃及び1.0hPa以下の減圧下で重縮合反応に供することによりポリエステル樹脂Aを得る工程、
(6)前記ポリエステル樹脂Aを含む出発材料を用いて未延伸フィルムを製造した後、前記未延伸フィルムを二軸延伸する工程、
を含むことを特徴とする1~7のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステル樹脂系フィルムの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、出発原料としてビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを用い、重合中に発生する熱劣化物等の異物量と副生成物であるジエチレングリコールの量が少ない、ポリエステル樹脂Aを用いて得られる二軸延伸フィルムは、機械的特性、又は製膜工程および延伸工程における加工操業性に優れ、バージンポリエステル樹脂で製膜した二軸延伸フィルムと同様のまたはそれ以上の優れた物性を示し、特に低温環境下での優れた耐屈曲性を有する二軸延伸ポリエステル樹脂フィルムを提供することができる。
【0010】
特に、本発明の二軸延伸ポリエステル樹脂フィルムは、異物混入量、副生成物であるジエチレングリコール量が少ないポリエステル樹脂Aを含むことから、厚みが50μm以下であっても、高い延伸速度で長期に亘って連続生産が可能であり、リサイクル原料を含まないポリエステル樹脂よりも低温環境下での耐屈曲性に優れ、MD及びTD方向の引張伸度もリサイクル原料を使用していないポリエステル樹脂フィルムと同等に優れているものである。
(【0011】以降は省略されています)

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