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公開番号2025167018
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024071272
出願日2024-04-25
発明の名称打撃レンチ、治具、及び工具セット
出願人日本建設工業株式会社
代理人弁理士法人R&C,個人
主分類B25B 13/00 20060101AFI20251030BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】打撃レンチと他のボルトなどとの間に手指を挟むことなく、安全に作業することができ、また、打撃レンチの挙動を安定させることができる打撃レンチを提供する。
【解決手段】打撃レンチ1aは、ボルト9などの被回転要素に嵌められて被回転要素とともに回転可能な頭部10と、頭部10に固定され、頭部10の回転方向Rの打撃を受ける腕部20と、頭部10の回転中心Cに対して軸対称な摘み部30と、頭部10と摘み部30とを連結して固定することにより摘み部30を頭部10とともに回転可能にする接続部40と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
被回転要素に嵌められて前記被回転要素とともに回転可能な頭部と、
前記頭部に固定され、前記頭部の回転方向の打撃を受ける腕部と、
前記頭部の回転中心に対して軸対称な摘み部と、
前記頭部と前記摘み部とを連結して固定することにより前記摘み部を前記頭部とともに回転可能にする接続部と、
を有する打撃レンチ。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記接続部は、前記頭部の回転中心からみて前記被回転要素よりも外側の複数の位置で前記頭部に固定されており、前記頭部の回転中心からみて前記複数の位置よりも外側の視点から前記被回転要素を視認可能とする開口を含む、
打撃レンチ。
【請求項3】
被回転要素に嵌められて前記被回転要素とともに回転可能な頭部と、前記頭部に固定され、前記頭部の回転方向の打撃を受ける腕部と、を含む打撃レンチとともに用いられる治具であって、
前記頭部に嵌められる接続部と、
前記接続部に固定され、前記接続部が前記頭部に嵌められることにより前記頭部の回転中心に対して軸対称であって前記頭部とともに回転可能となる摘み部と、
を有する治具。
【請求項4】
請求項3において、
前記接続部は、前記頭部の回転中心からみて前記被回転要素よりも外側の複数の位置で前記頭部と接して前記頭部に嵌められるように構成され、前記頭部の回転中心からみて前記複数の位置よりも外側の視点から前記被回転要素を視認可能とする開口を含む、
治具。
【請求項5】
請求項3において、
前記接続部は、前記腕部のうちの前記頭部との固定端を受け入れることによって前記摘み部を前記頭部とともに回転可能とする切り欠きを有する、
治具。
【請求項6】
被回転要素に嵌められて前記被回転要素とともに回転可能な頭部と、前記頭部に固定され、前記頭部の回転方向の打撃を受ける腕部と、を含む打撃レンチと、
前記頭部に嵌められる接続部と、前記接続部に固定され、前記接続部が前記頭部に嵌められることにより前記頭部の回転中心に対して軸対称であって前記頭部とともに回転可能となる摘み部と、を含む治具と、
を有する工具セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボルトやナットなどの被回転要素を回転させるための打撃レンチ、打撃レンチとともに用いられる治具、及び打撃レンチと治具とを有する工具セットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ボルトやナットなどの被回転要素を大きいトルクで回転させるためにハンマーで腕部を打撃できるようにした打撃レンチが知られている。打撃レンチの落下防止のために、打撃レンチの腕部に形成された孔にロープを通し、打撃レンチの回転方向にロープを引っ張りながら腕部に打撃を与えることが推奨される。しかし、ボルトの設置面の傾斜が90度以上である場合など、打撃レンチの落下防止のためにロープだけでは不十分な場合は打撃レンチを手で押さえながら腕部に打撃を与えることがある。
【0003】
図1~図4は、従来の打撃レンチ1の使用態様を示す。この例においては、大型タンクの点検口の蓋8の外周部が多数のボルト9で強く締め付けられている。ボルト9の設置面は水平面に対してほぼ90度である。図1に示されるように、1つのボルト9を緩めようとするときは、まずボルト9に打撃レンチ1の頭部10を嵌める。次に図2に示されるように、ハンマー7で打撃レンチ1の腕部20を打撃する。このとき、打撃レンチ1の落下防止のためには打撃レンチ1をほぼ平手で押さえていれば十分である。
【0004】
しかし、図3に示されるように、打撃レンチ1とともにボルト9が反時計回りに回転し、ボルト9が緩んでくると、ボルト9と蓋8との摩擦が急激に低下する。このため、1回の打撃で打撃レンチ1が大きく回転してしまうなど、打撃レンチ1の挙動が不安定になりやすいので、作業者は反射的に指を曲げて打撃レンチ1を握ろうとすることがある。また、打撃レンチ1にロープを結んであっても、打撃レンチ1の回転によりロープが緩んで打撃レンチ1の挙動が不安定になりやすいので、作業者は指を曲げて打撃レンチ1を握ろうとすることがある。さらに、多数のボルト9に対して同様の作業を繰り返すうちに作業者の手が疲労してくるので、平手で押さえる力の低下を補うために無意識に指を曲げて打撃レンチ1を握ろうとすることがある。
【0005】
図4に示されるように、打撃レンチ1を握った手は打撃レンチ1と一緒に回転する。作業対象のボルト9のすぐ近くに別のボルト9があったり、その他の構造物や突起物があったりした場合には、打撃レンチ1の回転に伴って手指を挟む可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-120097号公報
特開2011-194506号公報
特開2014-108488号公報
特開2014-108489号公報
実開昭59-132772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1~4には、ボルト軸に取り付けることで打撃レンチの落下を防止する治具が記載されている。しかし、特許文献1~4に記載の治具は、打撃レンチをナットに嵌める場合にはボルト軸に取り付けできるが、打撃レンチをボルト頭に嵌める場合はボルト軸がないので治具を取り付けることができない。
【0008】
特許文献5には、ソケットレンチのソケット体に把手体を回転自在に取り付け、把手体を軽く押さえて円形ハンドルを惰性回転させることにより緩いボルトを効率よく回せるようにすることが記載されている。しかし、把手体は1本の中心軸だけでソケット体に支持されており、打撃の衝撃に耐えられるものではないので、特許文献5に記載の技術を打撃レンチに適用することはできない。
【0009】
本発明の1つの態様は、打撃レンチと他のボルトなどとの間に手指を挟むことなく安全に作業可能な打撃レンチ、打撃レンチとともに用いられる治具、及び打撃レンチと治具とを有する工具セットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の1つの観点に係る打撃レンチは、
被回転要素に嵌められて前記被回転要素とともに回転可能な頭部と、
前記頭部に固定され、前記頭部の回転方向の打撃を受ける腕部と、
前記頭部の回転中心に対して軸対称な摘み部と、
前記頭部と前記摘み部とを連結して固定することにより前記摘み部を前記頭部とともに回転可能にする接続部と、
を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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