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公開番号2025166527
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070616
出願日2024-04-24
発明の名称ステーリング及びステーリングの反力監視支援システム
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E04G 21/18 20060101AFI20251029BHJP(建築物)
要約【課題】ステーリングに作用するタワーからの反力を適切に管理すること。
【解決手段】ステーリング70は、タワー11を設置する際に、タワー11とタワー11の周囲に設けられるガイドタワー21との間に配置され、タワー11とガイドタワー21との間で水平力を伝達することで自身を介してガイドタワー21をタワー11に支持させる。ステーリング70は、タワー11を囲むとともにガイドタワー21を支持する枠部71と、枠部71の周方向において互いに間隔をあけて配置されるとともに枠部71に固定され、タワー11の外周面をそれぞれ押圧する複数の押圧機構73とを備えている。押圧機構73の各々は、タワー11の外周面から押圧機構73が受ける反力を検知する検知部79を有している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
タワーを設置する際に、前記タワーと前記タワーの周囲に設けられるガイドタワーとの間に配置され、前記タワーと前記ガイドタワーとの間で水平力を伝達することで自身を介して前記ガイドタワーを前記タワーに支持させるステーリングであって、
前記タワーを囲むとともに前記ガイドタワーを支持する枠部と、
前記枠部の周方向において互いに間隔をあけて配置されるとともに前記枠部に固定され、前記タワーの外周面をそれぞれ押圧する複数の押圧機構と、を備えており、
前記押圧機構の各々は、前記タワーの外周面から前記押圧機構が受ける反力を検知する検知部を有している、
ステーリング。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記タワーは、円筒状であり、
前記ガイドタワーは、正方形の4つの角に対応した位置にそれぞれ立設される4つの支柱を有するものであり、
前記枠部は、前記ガイドタワーの周方向において隣り合う2つの前記支柱の間において直線状に延在する4つのフレーム部を有しており、
前記フレーム部の両端には、前記支柱を支持する支持部がそれぞれ設けられており、
前記押圧機構は、
前記枠部の隅部に連結された連結部と、
前記タワーの外周面を押圧する押圧部と、
前記連結部に連結されるとともに前記押圧部に対して前記タワーの外周面を押圧する力を付与する付与部と、を有しており、
前記フレーム部の各々は、前記フレーム部の延在方向において2つのフレーム部分割体に分離可能に構成されており、
前記連結部は、前記隅部を構成する2つの前記フレーム部の双方に連結されている、
請求項1に記載のステーリング。
【請求項3】
前記付与部は、油圧シリンダを有している、
請求項2に記載のステーリング。
【請求項4】
前記押圧機構は、前記連結部と前記押圧部との間に設けられ、前記連結部に対して前記押圧部が近づくことを規制する規制部を備えている、
請求項3に記載のステーリング。
【請求項5】
前記押圧機構は、前記タワーの径方向に沿った前記押圧部の移動を案内する案内機構を備えている、
請求項4に記載のステーリング。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のステーリングに作用する反力の監視を支援するシステムであって、
前記検知部の各々に接続された送信部と、
サーバと、
表示部を有する作業者用端末と、を備え、
前記送信部は、前記検知部の各々の検知結果を前記サーバに対して送信し、
前記サーバは、前記送信部から送信される前記検知結果を受信するとともに前記検知結果を前記表示部に表示されるように出力し、
前記作業者用端末は、前記検知結果を前記表示部に表示する、
ステーリングの反力監視支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステーリング及びステーリングの反力監視支援システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
風力発電機の構築工法においては、構築中のタワーの頂部への資材の運搬などにリフトアップ装置が用いられている。リフトアップ装置は、タワーの周囲に設置されたガイドタワーと、ガイドタワーに支持され、昇降可能に構成された昇降装置とを備える。
【0003】
こうした風力発電機の構築工法においては、既に構築されたタワーとガイドタワーとの間に、ステーリングが取り付けられる。ステーリングは、タワーとガイドタワーとの間で水平力を伝達することで自身を介してガイドタワーをタワーに支持させる。これにより、ガイドタワーの倒壊が防止される。
【0004】
こうしたステーリングとしては、特許文献1に記載の支持機構がある。支持機構は、タワーを囲む正方形状のフレームと、フレームの4つの角部に設けられてガイドタワーの支柱をそれぞれ支持する4つのガイドローラと、タワーを締め付ける帯体と、帯体を揺動可能に連結する手段と、長さ調節手段とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-120775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、昇降装置は、ガイドタワーを構成する4つの支柱のうち片側の2つの支柱にのみ支持されている。このため、ナセルなどの重量資材を積載した昇降装置がガイドタワーに支持されながら昇降すると、ガイドタワーからステーリングを介してタワーに偏心力が作用する。このため、ステーリングにおいては、自身に作用するタワーからの反力を適切に管理することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためのステーリング及びステーリングの反力監視システムの各態様を記載する。
[態様1]
タワーを設置する際に、前記タワーと前記タワーの周囲に設けられるガイドタワーとの間に配置され、前記タワーと前記ガイドタワーとの間で水平力を伝達することで自身を介して前記ガイドタワーを前記タワーに支持させるステーリングであって、
前記タワーを囲むとともに前記ガイドタワーを支持する枠部と、
前記枠部の周方向において互いに間隔をあけて配置されるとともに前記枠部に固定され、前記タワーの外周面をそれぞれ押圧する複数の押圧機構と、を備えており、
前記押圧機構の各々は、前記タワーの外周面から前記押圧機構が受ける反力を検知する検知部を有している、
ステーリング。
【0008】
同構成によれば、複数の押圧機構にそれぞれ設けられた検知部の検知結果により、タワーの外周面から各押圧機構が受ける反力、換言すれば、各押圧機構がタワーの外周面を押圧している力を常時監視することが可能となる。これにより、検知された反力に基づいて各押圧機構が受ける反力を調整することが可能となる。したがって、自身に作用するタワーからの反力を適切に管理することができる。
【0009】
[態様2]
前記タワーは、円筒状であり、
前記ガイドタワーは、正方形の4つの角に対応した位置にそれぞれ立設される4つの支柱を有するものであり、
前記枠部は、前記ガイドタワーの周方向において隣り合う2つの前記支柱の間において直線状に延在する4つのフレーム部を有しており、
前記フレーム部の両端には、前記支柱を支持する支持部がそれぞれ設けられており、
前記押圧機構は、
前記枠部の隅部に連結された連結部と、
前記タワーの外周面を押圧する押圧部と、
前記連結部に連結されるとともに前記押圧部に対して前記タワーの外周面を押圧する力を付与する付与部と、を有しており、
前記フレーム部の各々は、前記フレーム部の延在方向において2つのフレーム部分割体に分離可能に構成されており、
前記連結部は、前記隅部を構成する2つの前記フレーム部分割体の双方に連結されている、
態様1に記載のステーリング。
【0010】
同構成によれば、ステーリングが、ガイドタワーの4つの支柱にそれぞれ対応した4つのユニットに分割して構成されている。すなわち、各ユニットは、枠部の隅部を構成する2つのフレーム部分割体、これらフレーム部分割体同士を連結する連結部、押圧部、及び押圧部に対してタワーの外周面を押圧する力を付与する付与部を有する。このように、ステーリングが4つのユニットに分割されているので、ステーリングの施工性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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