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公開番号
2025165605
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-05
出願番号
2024069752
出願日
2024-04-23
発明の名称
車両用駆動装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
F16H
63/30 20060101AFI20251028BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】簡素な構成により駆動機構の潤滑必要箇所に油を供給できる車両用駆動装置を実現する。
【解決手段】車両用駆動装置は、被駆動部材41を駆動する駆動機構45を有する係合装置を備え、駆動機構45の潤滑必要箇所の少なくとも一部である対象箇所が、第1回転電機に対して径方向の外側に配置されていると共に、対象箇所の軸方向Bの配置領域が第1回転電機の軸方向Bの配置領域と重複するように配置され、ケース内の油の一部を、対象箇所に供給するための供給油路が、ケースを用いて形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
前記回転電機及び前記動力伝達機構を収容するケースと、
を備え、
前記動力伝達機構は、噛み合い式の係合装置を備え、
前記係合装置は、前記動力伝達機構における駆動力の伝達状態を切り替えるために駆動される被駆動部材と、前記被駆動部材を駆動する駆動機構と、を備え、
前記ロータの回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記回転軸心に直交する方向を径方向として、
前記駆動機構の潤滑必要箇所の少なくとも一部である対象箇所が前記回転電機に対して前記径方向の外側に配置されていると共に、前記対象箇所の前記軸方向の配置領域が前記回転電機の前記軸方向の配置領域と重複するように配置され、
前記ケース内の油の一部を前記対象箇所に供給するための供給油路が、前記ケースを用いて形成されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
油を貯留する第1貯留部を更に備え、
前記ケースは前記回転電機が収容される第1収容室を備え、
前記第1貯留部は、前記第1収容室における、前記対象箇所よりも上側となる高さに配置され、
前記供給油路は、前記第1貯留部に貯留された油を前記対象箇所に供給するように構成されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記ケースは前記回転電機が収容される第1収容室を備え、
前記駆動機構は、前記係合装置の駆動源である係合駆動源と、前記係合駆動源の駆動力を減速して前記被駆動部材に伝達する減速機構と、を備え、
前記減速機構の少なくとも一部が前記対象箇所であり、
前記対象箇所は、前記第1収容室に対して前記径方向の外側に配置された第2収容室に収容されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記駆動機構は、前記係合装置の駆動源である係合駆動源と、前記係合駆動源の駆動力を減速して前記被駆動部材に伝達する減速機構と、を備え、
前記減速機構は、前記係合駆動源により駆動される駆動ギヤと、前記被駆動部材に連結されたラックギヤと、ギヤ回転体と、を備え、
前記ギヤ回転体は、前記駆動ギヤに噛み合う従動ギヤと、前記ラックギヤに噛み合うピニオンと、前記従動ギヤと前記ピニオンとを連結する連結軸と、を備え、
前記連結軸を回転自在に支持する前記ケースの壁部と前記係合駆動源とに挟まれた空間であって前記駆動ギヤ及び前記従動ギヤが収まる空間に、前記供給油路から供給された油を貯留する第2貯留部が形成されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、係合装置を有する車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2013-087779号公報(特許文献1)には、駆動機構(90)を備えた係合装置が記載されている。駆動機構(90)は、アクチュエータケース(98)内に配置された駆動ギヤ(100)及び従動ギヤ(93)を備えている。このアクチュエータケースは、トランスミッションケース(11)の外周面にボルトにより固定されている。また、駆動機構(90)は、ピニオン(94a)とラック(95a)とを備えている。このピニオン(94a)及びラック(95a)は、トランスミッションケース(11)内において、トランスミッションケースの外周壁に比較的近い位置に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-087779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の車両用駆動装置において、潤滑のための油を駆動機構の各部に供給することが必要であると考えられる。しかし、上記のように駆動機構は、トランスミッションケースの外周壁に近い位置や外側等の動力伝達機構から遠い位置に配置される場合も多い。このような場合には、動力伝達機構が備えるギヤにより掻き上げた油を駆動機構の各部へ到達させることが難しく、駆動機構の各部への油の供給にオイルポンプ等の油圧装置が必要となる場合がある。しかし、そのような構成とすると、オイルポンプや油圧回路などが必要になるため、車両用駆動装置の構成が複雑になり易い。
【0005】
そこで、簡素な構成により駆動機構の潤滑必要箇所に油を供給できる車両用駆動装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る車両用駆動装置は、ロータを備えた回転電機と、車輪に駆動連結される出力部材と、前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、前記回転電機及び前記動力伝達機構を収容するケースと、を備え、前記動力伝達機構は、噛み合い式の係合装置を備え、前記係合装置は、前記動力伝達機構における駆動力の伝達状態を切り替えるために駆動される被駆動部材と、前記被駆動部材を駆動する駆動機構と、を備え、前記ロータの回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記回転軸心に直交する方向を径方向として、前記駆動機構の潤滑必要箇所の少なくとも一部である対象箇所が前記回転電機に対して前記径方向の外側に配置されていると共に、前記対象箇所の前記軸方向の配置領域が前記回転電機の前記軸方向の配置領域と重複するように配置され、前記ケース内の油の一部を前記対象箇所に供給するための供給油路が、前記ケースを用いて形成されている。
【0007】
本構成の車両用駆動装置では、駆動機構の対象箇所が回転電機に対して径方向の外側に配置されていると共に、当該対象箇所の回転軸方向の配置領域が回転電機の回転軸方向の配置領域と重複するように配置されているため、例えば、動力伝達機構が備えるギヤにより掻き上げられた油が対象箇所に届きにくい。しかし、本構成によれば、ケース内の油の一部を対象箇所に供給するための供給油路がケースを用いて形成されているため、駆動機構の潤滑必要箇所への油の供給を簡素な構成により実現し易い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る車両用駆動装置の骨子図
図1の車両用駆動装置の一部を拡大して示す断面図
図1の係合装置の斜視図
図3の駆動ギヤと従動ギヤが収まる空間を示す図
図3のギヤ回転体の回転軸心に沿うケースの断面を示す図
図1の車両用駆動装置における軸方向の供給油路の断面を示す図
図1の車両用駆動装置における軸方向の供給油路の入口を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、実施形態に係る車両用駆動装置10について、図面を参照して説明する。図1は、車両用駆動装置10及び車両用駆動装置10が搭載される車両100の一例を示す図である。
【0010】
車両100は車輪18の駆動源である車輪駆動源11を備えている。車輪駆動源11の例としては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関、回転電機、等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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