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公開番号2025165604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2024069751
出願日2024-04-23
発明の名称車両用駆動伝達装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 63/30 20060101AFI20251028BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】簡素な構成によりギヤ回転体の軸方向の移動を適切に規制できる車両用駆動伝達装置を実現する。
【解決手段】車両用駆動伝達装置において、減速機構47が、係合駆動源46により駆動される駆動ギヤ48と、被駆動部材41に連結されたラックギヤ49と、ギヤ回転体50と、を備え、ギヤ回転体50が係合駆動源46に対して軸方向第2側L2に配置されていると共に、軸方向Lに沿う軸方向視で係合駆動源46と重複するように配置され、減速機構47がギヤ回転体50の軸方向第1側L1への移動を規制する規制部材60を備え、規制部材60は、ギヤ回転体50と係合駆動源46との軸方向Lの間においてギヤ回転体50の軸方向第1側L1の端部である第1端部に対向するように配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車輪の駆動源である車輪駆動源に駆動連結される入力部材と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記入力部材と前記出力部材との間で駆動力を伝達する動力伝達機構と、
を備え、
前記動力伝達機構は、噛み合い式の係合装置を備え、
前記係合装置は、前記動力伝達機構における駆動力の伝達状態を切り替えるために駆動される被駆動部材と、前記被駆動部材を駆動する駆動機構と、を備え、
前記駆動機構は、前記係合装置の駆動源である係合駆動源と、前記係合駆動源の駆動力を減速して前記被駆動部材に伝達する減速機構と、を備え、
前記減速機構は、前記係合駆動源により駆動される駆動ギヤと、前記被駆動部材に連結されたラックギヤと、ギヤ回転体と、を備え、
前記ギヤ回転体は、前記駆動ギヤに噛み合う従動ギヤと、前記ラックギヤに噛み合うピニオンと、前記従動ギヤと前記ピニオンとを連結する連結軸と、を備え、
前記ギヤ回転体の回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側として、
前記ギヤ回転体は、前記係合駆動源に対して前記軸方向第2側に配置されていると共に、前記軸方向に沿う軸方向視で前記係合駆動源と重複するように配置され、
前記減速機構は、前記ギヤ回転体の前記軸方向第1側への移動を規制する規制部材を更に備え、
前記規制部材は、前記ギヤ回転体と前記係合駆動源との前記軸方向の間において前記ギヤ回転体の前記軸方向第1側の端部である第1端部に対向するように配置されている、車両用駆動伝達装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記軸方向視で前記駆動ギヤの回転軸心と前記ギヤ回転体の回転軸心とを結ぶ方向を噛合い方向とし、前記噛合い方向における前記駆動ギヤに対して前記従動ギヤが配置された側を噛合い方向第1側とし、前記軸方向視で前記噛合い方向に直交する方向を噛合い直交方向として、
前記規制部材は、
前記軸方向視で前記駆動ギヤに対して前記噛合い直交方向の両側に分かれて配置された一対の固定部と、前記軸方向視で前記ギヤ回転体の回転軸心と重複する位置に配置された支持部と、を備え、
前記駆動ギヤを前記噛合い方向第1側から囲むように配置されていると共に、前記駆動ギヤの回転軸心に直交する方向に沿う板状に形成されている、請求項1に記載の車両用駆動伝達装置。
【請求項3】
前記規制部材は、前記軸方向視で前記ギヤ回転体の回転軸心と重複する位置に配置され、前記軸方向第2側に突出する凸状部を備えている、請求項1又は2に記載の車両用駆動伝達装置。
【請求項4】
前記従動ギヤ及び前記ピニオンは平歯車であり、
前記ギヤ回転体は、前記動力伝達機構を収容するケースに対して、前記軸方向第2側への移動が規制された状態で回転自在に支持されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、係合装置を有する車両用駆動伝達装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特開2013-087779号公報(特許文献1)には、ラックギヤ(95a)に噛み合うピニオン(94a)を有するギヤ回転体(94)を備えた係合装置が記載されている。この係合装置は係合駆動源(92)を備え、ギヤ回転体(94)の一端にピニオン(94a)が形成され、他端がアクチュエータケース(98)の蓋体(97)に設けられた円筒壁(97a)に支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-087779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の車両用駆動伝達装置では、ラックギヤとピニオンとが噛み合うようにギヤ回転体を挿入後、アクチュエータケースの蓋体が取り付けられて、その蓋体に設けられた円筒壁よりギヤ回転体が抜けないように支持される。しかし、このようにすると、アクチュエータケースの蓋体が取り付けられるまでギヤ回転体がその軸方向に移動可能であり作業性が低くなる。そこで、蓋体に替えて係合駆動源のステータ等の係合駆動源を構成する部材に、ギヤ回転体を支持する機能を付加することで作業性を向上させることが考えられるが、このようにすると係合駆動源を構成する部材の構造が複雑になり易いという問題があった。
【0005】
そこで、簡素な構成によりギヤ回転体の軸方向の移動を適切に規制できる車両用駆動伝達装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る車両用駆動伝達装置は、車輪の駆動源である車輪駆動源に駆動連結される入力部材と、車輪に駆動連結される出力部材と、前記入力部材と前記出力部材との間で駆動力を伝達する動力伝達機構と、を備え、前記動力伝達機構は、噛み合い式の係合装置を備え、前記係合装置は、前記動力伝達機構における駆動力の伝達状態を切り替えるために駆動される被駆動部材と、前記被駆動部材を駆動する駆動機構と、を備え、前記駆動機構は、前記係合装置の駆動源である係合駆動源と、前記係合駆動源の駆動力を減速して前記被駆動部材に伝達する減速機構と、を備え、前記減速機構は、前記係合駆動源により駆動される駆動ギヤと、前記被駆動部材に連結されたラックギヤと、ギヤ回転体と、を備え、前記ギヤ回転体は、前記駆動ギヤに噛み合う従動ギヤと、前記ラックギヤに噛み合うピニオンと、前記従動ギヤと前記ピニオンとを連結する連結軸と、を備え、前記ギヤ回転体の回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側として、前記ギヤ回転体は、前記係合駆動源に対して前記軸方向第2側に配置されていると共に、前記軸方向に沿う軸方向視で前記係合駆動源と重複するように配置され、前記減速機構は、前記ギヤ回転体の前記軸方向第1側への移動を規制する規制部材を更に備え、前記規制部材は、前記ギヤ回転体と前記係合駆動源との前記軸方向の間において前記ギヤ回転体の前記軸方向第1側の端部である第1端部に対向するように配置されている。
【0007】
本構成によれば、簡素な構成によりギヤ回転体の軸方向の移動を適切に規制することができる。また、本構成によれば、規制部材がギヤ回転体と係合駆動源との軸方向の間においてギヤ回転体の第1端部に対向するように配置されているため、係合駆動源を構成する部材とギヤ回転体との接触とが接触することがなく、係合駆動源を構成する部材の摩耗等が生じることを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る車両用駆動装置の骨子図
図1の係合装置の斜視図
図2の規制部材の側面を示す図
図3の規制部材の断面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、実施形態に係る車両用駆動伝達装置10について、図面を参照して説明する。図1は、車両用駆動伝達装置10及び車両用駆動伝達装置10が搭載される車両100の一例を示す図である。
【0010】
車両100は車輪18の駆動源である車輪駆動源11を備えている。車輪駆動源11の例としては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関、回転電機、等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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