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公開番号2025167092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024071384
出願日2024-04-25
発明の名称車両用のドアロック装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類E05B 81/30 20140101AFI20251030BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】ロック状態であるか否かにかかわりなく、駆動力源の一回の動作によりラッチ状態からアンラッチ状態に切替え可能な車両用のドアロック装置を提供する。
【解決手段】車両用のドアロック装置10は、アンラッチ状態への切替わりを許容するアンロック対応位置と許容しないロック対応位置とに移動可能なアクティブレバー26と、アクティブレバー26がロック対応位置に位置することを許容する退避位置と許容しない規制位置とに移動可能なピン62を備えるノック式カム25と、電動モータ21の駆動力によりアンラッチ対応位置に移動することによりアンラッチ状態に切替え、アンラッチ対応位置とは反対側に回転した位置であるカム動作位置に移動することにより、ノック式カム25をピン62が退避位置に位置する状態または規制位置に位置する状態に切替える回転部材22と、を備える。
【選択図】図2A


特許請求の範囲【請求項1】
車両ドアの開放を許容しないラッチ状態と前記車両ドアの開放を許容するアンラッチ状態とに切替え可能に構成されるラッチ機構と、
前記車両ドアに設けられる操作部材の手動操作によっては前記ラッチ機構が前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に切替わることを許容しない第一位置と、前記操作部材の手動操作によって前記ラッチ機構が前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に切替わることを許容する第二位置とに移動可能に構成され、前記第二位置に向かって弾性付勢される第一動作部材と、
退避位置と規制位置とに移動可能であり、前記退避位置に位置する場合には、前記第一動作部材が前記第二位置に位置することを許容し、前記規制位置に位置する場合には前記第一動作部材を前記第一位置に保持するように構成される第二動作部材を備える規制機構と、
駆動力源と、
第三位置と、前記第三位置から一方向に回転した位置である第四位置と、前記第三位置から前記一方向とは反対方向に回転した位置である第五位置と、に回転移動可能であり、前記駆動力源が出力する駆動力により、前記第三位置から前記第四位置に、および前記第三位置から前記第五位置に回転移動可能に構成される回転部材と、
を備え、
前記回転部材は、前記第三位置から前記第四位置に移動した場合には前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に切替えるように前記ラッチ機構と連係するとともに、前記第三位置から前記第五位置に移動した場合には前記規制機構を前記第二動作部材が前記退避位置に位置する状態から前記規制位置に位置する状態に、または前記規制機構を前記第二動作部材が前記規制位置に位置する状態から前記退避位置する状態に切替えるように前記規制機構と連係する、車両用のドアロック装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用のドアロック装置であって、
前記規制機構は、本体部と、前記本体部に対して移動することにより前記退避位置と前記規制位置とに移動可能な前記第二動作部材と、前記本体部に対して移動することにより第六位置と第七位置とに移動可能な第三動作部材とを備え、前記第三動作部材が前記第六位置から前記第七位置に移動するごとに、前記第二動作部材が前記退避位置に位置する状態と前記規制位置に位置する状態とに交互に切り替わるように構成されるノック式カムであり、
前記回転部材は、前記第三位置から前記第五位置に移動した場合に、前記第三動作部材に係合して前記第三動作部材を前記第六位置から前記第七位置に移動させるように構成される、車両用のドアロック装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用のドアロック装置であって、
前記第二動作部材の前記退避位置は、前記第一動作部材が前記第一位置から前記第二位置に移動する際の前記第一動作部材の移動軌跡の外部の位置であり、前記第二動作部材の前記規制位置は、前記移動軌跡の内部の位置である、車両用のドアロック装置。
【請求項4】
請求項2に記載の車両用のドアロック装置であって、
前記回転部材は、前記回転部材の回転中心線方向に突出し前記第三動作部材に係脱自在な第一係合部を備え、
前記回転部材は、前記第三位置から前記第五位置に移動する際に前記第一係合部が前記第三動作部材に係合して前記第三動作部材を押すことにより、前記第三動作部材を前記第六位置から前記第七位置に移動させるように構成される、車両用のドアロック装置。
【請求項5】
請求項2に記載の車両用のドアロック装置であって、
前記車両ドアに設けられ車両の内部から手動操作可能な第一操作部材に連係しており、前記第一操作部材の操作に連動して第八位置から第九位置に移動するように構成される第四動作部材を備え、
前記規制機構は、前記第二動作部材が前記退避位置に位置する状態で前記第三動作部材が前記第六位置から前記第七位置よりも前記第六位置に近い第十位置に移動すると、前記第二動作部材が前記規制位置に位置する状態に切替わるが、前記第二動作部材が前記規制位置に位置する状態で前記第三動作部材が前記第六位置から前記第十位置に移動しても前記第二動作部材が前記退避位置に位置する状態に切替わらないように構成され、
前記第四動作部材は、前記第八位置から前記第九位置に移動すると前記第三動作部材を前記第六位置から前記第十位置に移動させるように前記規制機構と連係する、車両用のドアロック装置。
【請求項6】
請求項2に記載の車両用のドアロック装置であって、
前記車両ドアに設けられ車両の外部から手動操作可能な第二操作部材の動きに連動して前記第一動作部材が前記第二位置に位置することを許容する第十一位置、または前記第一動作部材を前記第一位置に保持する第十二位置に移動するように構成される第五動作部材を備え、
前記回転部材は、前記第五動作部材が前記第十二位置に位置する状態で前記第三位置から前記第五位置に向かって移動した場合には、前記第五動作部材を前記第十二位置から前記第十一位置に向かって移動させるように前記第五動作部材と連係する、車両用のドアロック装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用のドアロック装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される車両用のドアロック装置は、電動モータの駆動力により、ロック状態と、アンロック状態と、アンラッチ状態とに切替えるように構成される。具体的には、特許文献1に開示される車両用のドアロック装置は、電動モータの駆動力により回転する回転部材を備える。この回転部材は、中立位置と、中立位置から所定方向に回転した位置であるアンロック対応位置と、中立位置から前記所定方向とは反対方向に回転した位置であるロック対応位置と、中立位置からロック対応位置を越えた位置であるアンラッチ対応位置とに回転可能であり、電動モータが動作していない間には中立位置に位置するように構成される。
【0003】
そして、車両用のドアロック装置がロック状態である場合に回転部材が電動モータの駆動力により中立位置からアンロック対応位置に回転すると、車両用のドアロック装置はアンロック状態に切替わり、車両用のドアロック装置がアンロック状態である場合に回転部材が電動モータの駆動力により中立位置からロック対応位置に移動すると、車両用のドアロック装置はロック状態に切替わるように構成される。さらに、回転部材が電動モータの駆動力により中立位置からロック対応位置を越えてアンラッチ対応位置に移動すると、車両用のドアロック装置はアンラッチ状態に切替わる。このように、特許文献1に開示される車両用のドアロック装置は、電動モータの駆動力の正逆の切替えによって、アンロック状態と、ロック状態と、アンラッチ状態に切替わるように構成される。
【0004】
特許文献1に開示される車両用のドアロック装置において、回転部材のロック対応位置およびアンラッチ対応位置は、中立位置から見て同じ側に位置する。このような構成であると、車両用のドアロック装置をアンロック状態からロック状態に切替える場合、回転部材がロック対応位置を通過してアンラッチ対応位置に到達すると、車両用のドアロック装置はアンラッチ状態に切替わってしまう。そこで、特許文献1に開示される車両用のドアロック装置は、アンロック状態である場合に、回転部材がロック対応位置を越えてアンラッチ対応位置に移動しないように回転部材の回転を規制する阻止レバーを備える。このような阻止レバーによれば、回転部材の回転によりアンロック状態からロック状態に切替える際に、回転部材をロック対応位置で確実に停止させることができるため、車両ドアの不測の開放が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-85292号公報
【発明の概要】
【0006】
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1に開示される車両用のドアロック装置においては、アンロック状態である場合、回転部材はロック対応位置を越えてアンラッチ対応位置に移動できない。このため、アンロック状態である場合にラッチ状態からアンラッチ状態に切替えるためには、電動モータの駆動力によりいったん回転部材をロック対応位置に移動させてロック状態に切替え、その後、再度電動モータの駆動力により回転部材をアンラッチ対応位置に移動させなければならない。このように、電動モータを2回にわたって駆動させなければならない。なお、ロック状態であるかアンロック状態であるかに係らず電動モータの1回の動作によってラッチ状態からアンラッチ状態に切替えられるようにするためには、ロック状態とアンロック状態を切替えるための機構および当該機構を駆動するための駆動力源とは別個独立して動作する切替機構およびその駆動力源が必要になる。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ロック状態であるかアンロック状態であるかに係らず、駆動力源の1回の動作でラッチ状態からアンラッチ状態に切替えることができ、かつ、ロック状態とアンロック状態を切替えるための駆動力源(ラッチ状態からアンラッチ状態に切替えるための駆動力源とは別個独立した駆動力源)が不要な車両用のドアロック装置を提供することである。
【0008】
(課題を解決するための手段)
前記課題を解決するため、本発明に係る車両用のドアロック装置は、
車両ドアの開放を許容しないラッチ状態と前記車両ドアの開放を許容するアンラッチ状態とに切替え可能に構成されるラッチ機構と、
前記車両ドアに設けられる操作部材の手動操作によっては前記ラッチ機構が前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に切替わることを許容しない第一位置と、前記操作部材の手動操作によって前記ラッチ機構が前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に切替わることを許容する第二位置とに移動可能に構成され、前記第二位置に向かって弾性付勢される第一動作部材と、
退避位置と規制位置とに移動可能であり、前記退避位置に位置する場合には、前記第一動作部材が前記第二位置に位置することを許容し、前記規制位置に位置する場合には前記第一動作部材を前記第一位置に保持するように構成される第二動作部材を備える規制機構と、
駆動力源と、
第三位置と、前記第三位置から一方向に回転した位置である第四位置と、前記第三位置から前記一方向とは反対方向に回転した位置である第五位置と、に回転移動可能であり、前記駆動力源が出力する駆動力により、前記第三位置から前記第四位置に、および前記第三位置から前記第五位置に回転移動可能に構成される回転部材と、を備える。
【0009】
そして、前記回転部材は、前記第三位置から前記第四位置に移動した場合には前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に切替えるように前記ラッチ機構と連係するとともに、前記第三位置から前記第五位置に移動した場合には前記規制機構を前記第二動作部材が前記退避位置に位置する状態から前記規制位置に位置する状態に、または前記規制機構を前記第二動作部材が前記規制位置に位置する状態から前記退避位置する状態に切替えるように前記規制機構と連係する。
【0010】
本発明によれば、ドアロック装置がアンロック状態である場合に回転部材が駆動力源の駆動力により第三位置から第五位置に移動すると、ドアロック装置はロック状態に切替わる。また、ドアロック装置がロック状態である場合に回転部材が駆動力源の駆動力により第三位置から第五位置に移動すると、ドアロック装置はアンロック状態に切替わる。さらに、ドアロック装置がロック状態であるかアンロック状態であるか否かに係らず、回転部材が駆動力源の駆動力により第三位置から第四位置に移動すると、ドアロック装置は、ラッチ状態からアンラッチ状態に切替わる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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