特許ウォッチ

公開番号2025147902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024048404
出願日2024-03-25
発明の名称回転電機
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 9/19 20060101AFI20250930BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転電機全体としての径方向の体格増加を防止又は最小化しつつ、コイルエンド部を覆うカバー部材を確実に固定する。
【解決手段】複数のティース部を有する鉄心コアと、スロット内に挿入される態様で鉄心コアに巻装され、鉄心コアの軸方向端面に対して軸方向外側にコイルエンド部を形成するコイル線と、コイルエンド部を、軸方向外側、径方向内側、及び径方向外側から覆う第1カバー部材と、鉄心コアの軸方向端面を覆う第2カバー部材と、第1カバー部材と第2カバー部材との間に冷媒空間と、を備え、第1カバー部材と第2カバー部材とは、鉄心コアの中心軸を通る平面による断面視で、冷媒空間の径方向外側において第1結合部、及び、冷媒空間の径方向内側において第2結合部を介して、互いに結合され、第1結合部又は第2結合部は、軸方向視で鉄心コアに重なる、回転電機が開示される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数のティース部を有する鉄心コアと、
周方向で前記複数のティース部の間に形成されるスロット内に挿入される態様で前記鉄心コアに巻装され、前記鉄心コアの軸方向端面に対して軸方向外側にコイルエンド部を形成するコイル線と、
前記コイルエンド部を、軸方向外側、径方向内側、及び径方向外側から覆う第１カバー部材と、
前記鉄心コアの軸方向端面を覆う第２カバー部材と、
前記第１カバー部材と前記第２カバー部材との間に冷媒空間と、を備え、
前記第１カバー部材と前記第２カバー部材とは、前記鉄心コアの中心軸を通る平面による断面視で、前記冷媒空間の径方向外側において第１結合部、及び、前記冷媒空間の径方向内側において第２結合部を介して、互いに結合され、
前記第１結合部及び前記第２結合部のうちの少なくとも一方は、軸方向視で前記鉄心コアに重なる、回転電機。
続きを表示（約 300 文字）【請求項２】
前記第１結合部又は前記第２結合部は、軸方向視で前記コイルエンド部と重なる、請求項１に記載の回転電機。
【請求項３】
前記第１結合部及び前記第２結合部のうちの一方は、径方向のスナップフィット部と、径方向の締り嵌め部とを含み、前記第１結合部及び前記第２結合部のうちの他方は、径方向の締り嵌め部を含む、請求項１に記載の回転電機。
【請求項４】
前記冷媒空間は、軸方向視で円環状の形態を有し、
前記第１結合部は、径方向の締り嵌め部を含み、
前記締り嵌め部は、周方向全周にわたって設けられる、請求項１から３のうちのいずれか１項に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、回転電機に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
コイルエンド部を覆うコイルエンドカバーと、ステータコアの外周を覆う外側カバーとを、径方向のスナップフィット部を介して結合させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１０－２２６８７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記のような従来技術では、外側カバー自体に起因した回転電機全体としての径方向の体格増加の問題点や、スナップフィット部が径方向外側に張り出すことに起因した回転電機全体としての径方向の体格増加の問題点がある。
【０００５】
そこで、１つの側面では、本開示は、回転電機全体としての径方向の体格増加を防止又は最小化しつつ、コイルエンド部を覆うカバー部材を確実に固定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
１つの側面では、複数のティース部を有する鉄心コアと、
周方向で前記複数のティース部の間に形成されるスロット内に挿入される態様で前記鉄心コアに巻装され、前記鉄心コアの軸方向端面に対して軸方向外側にコイルエンド部を形成するコイル線と、
前記コイルエンド部を、軸方向外側、径方向内側、及び径方向外側から覆う第１カバー部材と、
前記鉄心コアの軸方向端面を覆う第２カバー部材と、
前記第１カバー部材と前記第２カバー部材との間に冷媒空間と、を備え、
前記第１カバー部材と前記第２カバー部材とは、前記鉄心コアの中心軸を通る平面による断面視で、前記冷媒空間の径方向外側において第１結合部、及び、前記冷媒空間の径方向内側において第２結合部を介して、互いに結合され、
前記第１結合部及び前記第２結合部のうちの少なくとも一方は、軸方向視で前記鉄心コアに重なる、回転電機が提供される。
【発明の効果】
【０００７】
１つの側面では、本開示によれば、回転電機全体としての径方向の体格増加を防止又は最小化しつつ、コイルエンド部を覆うカバー部材を確実に固定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
一実施例によるモータの断面構造を概略的に示す断面図である。
ステータコアの一部の断面図である。
図１のラインＡ－Ａに沿ったステータの断面図である。
モータケースから取り出した状態のステータの斜視図である。
回転軸を通る平面によるステータの断面図であって、スロットが存在しない周方向位置での断面図である。
回転軸に垂直な平面によるステータの断面図であって、コア端面カバーを通る平面による断面図である。
軸方向外側から視たコイルエンドカバーの単品状態の斜視図である。
軸方向内側から視たコイルエンドカバーの単品状態の斜視図である。
軸方向外側から視たコア端面カバーの単品状態の斜視図である。
軸方向内側から視たコア端面カバーの単品状態の斜視図である。
コイルエンドカバーとコア端面カバーの結合構造のうちの、第１スナップフィット部を拡大して示す斜視図である。
コイルエンドカバーとコア端面カバーの結合構造のうちの、第２スナップフィット部を拡大して示す斜視図である。
回転軸を通る平面によるステータの断面図であって、スロットを通る周方向位置での断面図である。
図１２のＢ部の拡大図である。
図１２のラインＣ－Ｃに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。また、図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
【００１０】
図１は、一実施例によるモータ１の断面構造を概略的に示す断面図である。図２は、ステータコア２１１の一部の断面図である。図３は、図１のラインＡ－Ａに沿ったステータ２１の断面図である。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許