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公開番号
2025164302
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2024068144
出願日
2024-04-19
発明の名称
非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助する方法および非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助するためのデータを得る方法
出願人
富士フイルム株式会社
,
国立大学法人北海道大学
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
G01N
33/92 20060101AFI20251023BHJP(測定;試験)
要約
【課題】検体中の所定のマーカーの量を測定することによって非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助する方法を提供すること、検体中の所定のマーカーの量を測定することによって非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助するためのデータを得る方法を提供すること。
【解決手段】検体中のLDLの量と上記検体中のLDL中のホスファチジルコリンの量とを測定する工程1、およびLDLの量とLDL中のホスファチジルコリンの量との比を算出する工程2を含む、非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
検体中のLDLの量と前記検体中のLDL中のホスファチジルコリンの量とを測定する工程1、および
LDLの量とLDL中のホスファチジルコリンの量との比を算出する工程2
を含む、非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助する方法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
LDLの量とLDL中のホスファチジルコリンの量との比がカットオフ値以上の場合、非アルコール性脂肪性肝炎を発症している可能性が高いことを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
LDLの量とLDL中のホスファチジルコリンの量との比を指標とし、前記比が、単純性脂肪肝を患う患者の検体中のLDLの量と前記検体中のLDL中のホスファチジルコリンの量との比以上の場合、非アルコール性脂肪性肝炎を発症している可能性が高いことを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
LDL中のホスファチジルコリンが、
総ホスファチジルコリンであるか、または
ホスファチジルコリンにおける脂肪酸を構成する炭化水素基の炭素数の総数が30~40であり、前記脂肪酸を構成する炭化水素基の二重結合の総数が0~7個である1種又は2種以上のホスファチジルコリンである、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
非アルコール性脂肪性肝炎を単純性脂肪肝と区別して判定することを補助する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
検体が、血液試料である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
検体が、全血、血清、または血漿である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
検体中のLDLの量と前記検体中のLDL中のホスファチジルコリンの量とを測定する工程1、および
LDLの量とLDL中のホスファチジルコリンの量との比を算出する工程2
を含む、非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助するためのデータを得る方法。
【請求項9】
LDL中のホスファチジルコリンが、
総ホスファチジルコリンであるか、または
ホスファチジルコリンにおける脂肪酸を構成する炭化水素基の炭素数の総数が30~40であり、前記脂肪酸を構成する化水素基の二重結合の総数が0~7個である1種又は2種以上のホスファチジルコリンである、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
検体が、血液試料である、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助する方法、および非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助するためのデータを得る方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)は、組織診断や画像診断により脂肪肝を認めた疾患である。近年、生活習慣の変化に伴い本邦でも患者数が増加している。NAFLDには、病態がほとんど進行しない単純性脂肪肝(NAFL)と、肝硬変と肝癌に進行する非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が存在する。NASHの診断には、肝生検による病理組織診断が必要であるが、肝生検は侵襲性が高く、患者の負担が大きい。血液由来試料を分析することによって脂肪性肝疾患を診断する方法が報告されている。
【0003】
特許文献1には、被験者から採取した血液由来試料に含まれるカイロマイクロン、超低比重リポタンパク質、カイロマイクロン・レムナントおよび超低比重リポタンパク質・レムナントからなる群から選ばれる少なくとも1種を分析する工程と、上記分析の結果に基づいて脂肪性肝疾患への罹患、疾患の重症度又は疾患に対する治療効果を判定する工程とを含む脂肪性肝疾患の診断方法が記載されている。
【0004】
特許文献2には、末梢血のリン脂質若しくはリン脂質の脂肪酸組成を測定することを特徴とする非アルコール性脂肪肝炎の鑑別方法が記載されている。
【0005】
特許文献3には、検体から分離された生物学的試料のスフィンゴミエリン(sphin gomyelin;SM)の含有量を測定する測定段階を含む非アルコール脂肪肝疾患(NAFLD)の組織学的重症度診断又は予後測定に関する情報提供方法が記載されている。
【0006】
さらに、特許文献4には、 生体から分離された被検血液試料中に含まれるLDL-TG(低密度リポ蛋白中のトリグリセリド)および/又はApoE rich HDL-C(アポリポタンパク質Eを多く含む高密度リポ蛋白中のコレステロール)の存在量を測定することを含む、非アルコール性脂肪性肝炎の検出を補助する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開WO2009/048081号公報
国際公開WO2005/109006号公報
特表2022-502685号公報
特許第7029139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、検体中の所定のマーカーの量を測定することによって非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助する方法を提供することを解決すべき課題とする。本発明はさらに、検体中の所定のマーカーの量を測定することによって非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助するためのデータを得る方法を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは上記課題を解するために鋭意検討した結果、検体中のLDLの量と、検体中のLDL中のホスファチジルコリンの量との比を指標として、非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助できることを見出した。本発明は上記知見に基づいて完成したものである。
【0010】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
<1> 検体中のLDLの量と上記検体中のLDL中のホスファチジルコリンの量とを測定する工程1、および
LDLの量とLDL中のホスファチジルコリンの量との比を算出する工程2
を含む、非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助する方法。
<2> LDLの量とLDL中のホスファチジルコリンの量との比がカットオフ値以上の場合、非アルコール性脂肪性肝炎を発症している可能性が高いことを示す、<1>に記載の方法。
<3> LDLの量とLDL中のホスファチジルコリンの量との比を指標とし、上記比が、単純性脂肪肝を患う患者の検体中のLDLの量と上記検体中のLDL中のホスファチジルコリンの量との比以上の場合、非アルコール性脂肪性肝炎を発症している可能性が高いことを示す、<1>に記載の方法。
<4> LDL中のホスファチジルコリンが、
総ホスファチジルコリンであるか、または
ホスファチジルコリンにおける脂肪酸を構成する炭化水素基の炭素数の総数が30~40であり、上記脂肪酸を構成する炭化水素基の二重結合の総数が0~7個である1種又は2種以上のホスファチジルコリンである、
<1>に記載の方法。
<5> 非アルコール性脂肪性肝炎を単純性脂肪肝と区別して判定することを補助する、<1>に記載の方法。
<6> 検体が、血液試料である、<1>に記載の方法。
<7> 検体が、全血、血清、または血漿である、<1>に記載の方法。
<8> 検体中のLDLの量と上記検体中のLDL中のホスファチジルコリンの量とを測定する工程1、および
LDLの量とLDL中のホスファチジルコリンの量との比を算出する工程2
を含む、非アルコール性脂肪性肝炎の判定を補助するためのデータを得る方法。
<9> LDL中のホスファチジルコリンが、
総ホスファチジルコリンであるか、または
ホスファチジルコリンにおける脂肪酸を構成する炭化水素基の炭素数の総数が30~40であり、上記脂肪酸を構成する炭化水素基の二重結合の総数が0~7個である1種又は2種以上のホスファチジルコリンである、
<8>に記載の方法。
<10> 検体が、血液試料である、<8>に記載の方法。
<11> 検体が、全血、血清、または血漿である、<8>に記載の方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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