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公開番号2025163907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067541
出願日2024-04-18
発明の名称蓄電モジュール
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 10/0585 20100101AFI20251023BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】積層電極体を収容する収容体と積層電極体との絶縁性を確保しつつも、注液孔から注液された電解液の積層電極体への含浸性を高めた蓄電モジュールを提供する。
【解決手段】蓄電モジュールの積層電極体は、複数の電極が第1方向に積層され、かつ第1方向に垂直な第2方向に延びている。積層電極体は、第2方向に延び、かつ収容体に対向する周面を有する。蓄電モジュールは、周面と収容体との間に設けられ、かつ周面を覆う絶縁シート部を備える。絶縁シート部は、各々が第2方向に延び、かつ各々が周面の一部を覆う第1および第2絶縁シートを有する。第1および第2絶縁シートは、積層電極体の周方向において一部が重なっている。第1絶縁シートと第2絶縁シートとが重なった重畳領域は第2方向を長手方向とする。第1および第2絶縁シートは、重畳領域のうち、第2方向に互いに離間した複数の箇所で互いに溶着されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
蓄電モジュールであって、
電解液が含浸した積層電極体と、
前記積層電極体を収容する収容体と、を備え、
前記積層電極体は、
複数の電極が第1の方向に積層され、かつ、前記第1の方向に垂直な第2の方向に延びており、
前記第2の方向に延び、かつ、前記収容体に対向する周面を有し、
前記蓄電モジュールは、前記周面と前記収容体との間に設けられ、かつ、前記周面を覆う絶縁シート部をさらに備え、
前記絶縁シート部は、各々が前記第2の方向に延び、かつ、各々が前記周面の一部を覆う、第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとを有し、
前記第1の絶縁シートと前記第2の絶縁シートとは、前記積層電極体の周方向において一部が重なっており、前記第1の絶縁シートと前記第2の絶縁シートとが重なった重畳領域は前記第2の方向を長手方向とし、
前記第1の絶縁シートと前記第2の絶縁シートとは、前記重畳領域のうち、前記第2の方向に互いに離間した複数の箇所で互いに溶着されている、蓄電モジュール。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記周方向において離間した位置に、2つの前記重畳領域が存在し、
各前記重畳領域において、前記第1の絶縁シートと前記第2の絶縁シートとは、前記第2の方向に互いに離間した複数の箇所で互いに溶着されている、請求項1に記載の蓄電モジュール。
【請求項3】
前記収容体は、前記第2の方向側の端面を有し、
前記端面には、前記電解液を前記蓄電モジュール内に注入する注液孔が形成されており、
前記周面は、前記第1の方向側の第1および第2の主面と、前記第1および第2の方向に垂直な第3の方向側の第1および第2の側面とを有し、
前記第1および第2の側面は、各々が前記第1および第2の主面に連続し、
前記2つの重畳領域のうちの一方が、前記第1の方向において前記第1の側面の少なくとも一部を覆い、前記2つの重畳領域のうちの他方が、前記第1の方向において前記第2の側面の少なくとも一部を覆う、請求項2に記載の蓄電モジュール。
【請求項4】
前記収容体と前記電極とにおける前記第1の方向と前記第2の方向とに垂直な第3の方向の長さは、前記収容体と前記電極とにおける前記第1の方向の長さよりも長く、
前記収容体と前記電極とにおける前記第2の方向の長さは、前記収容体と前記電極とにおける前記第3の方向の長さよりも長く、
前記収容体は、前記第2の方向側の端面を有し、
前記端面には、外部接続用の端子が形成されており、
前記端子は、前記積層電極体と電気的に接続されている、請求項1または2に記載の蓄電モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電モジュールに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、積層電極体を備えた蓄電モジュールが知られている。特開2022-79186号公報(特許文献1)には、このような蓄電モジュールとして、角形二次電池が開示されている。当該角形二次電池は、開口および開口を規定する側壁を含む外装体と、開口を封口する封口板と、外装体に収納された電極体(積層電極体)と、封口板と電極体との間に設けられた電流遮断機構と、外装体と電極体との間に配置され、電極体における電流遮断機構と対向する面上に折り込まれた部分を有する絶縁シートとを備える。
【0003】
詳しくは、上記角形二次電池では、電極体が1枚の箱状ないし袋状に成形された絶縁シートで包まれた状態で、電池ケースを構成する外装体に収容されている。封口板には、電解液を電池ケース内に注液するための電解液注液孔が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-79186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のような蓄電モジュールでは、絶縁シートが積層電極体を収容する収容体(電池ケース)と積層電極体との間に設置されているため、注液孔から注液された電解液が積層電極体に含浸しにくくなる虞がある。
【0006】
本開示は、積層電極体を収容する収容体と積層電極体との絶縁性を確保しつつも、注液孔から注液された電解液の積層電極体への含浸性を高めた蓄電モジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある局面に従うと、蓄電モジュールは、電解液が含浸した積層電極体と、積層電極体を収容する収容体と、を備える。積層電極体は、複数の電極が第1の方向に積層され、かつ、第1の方向に垂直な第2の方向に延びている。積層電極体は、第2の方向に延び、かつ、収容体に対向する周面を有する。蓄電モジュールは、周面と収容体との間に設けられ、かつ、周面を覆う絶縁シート部をさらに備える。絶縁シート部は、各々が第2の方向に延び、かつ、各々が周面の一部を覆う、第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとを有する。第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとは、積層電極体の周方向において一部が重なっている。第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとが重なった重畳領域は第2の方向を長手方向としている。第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとは、重畳領域のうち、第2の方向に互いに離間した複数の箇所で互いに溶着されている。
【0008】
上記の構成によれば、第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとの重畳領域のうち溶着がなされていない箇所における第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとの隙間を介して、注液された電解液を積層電極体に供給することができる。したがって、蓄電モジュールによれば、収容体と積層電極体との絶縁性を確保しつつも、蓄電モジュールの外部から蓄電モジュールの内部に注液された電解液の積層電極体への含浸性を高めることができる。
【0009】
好ましくは、周方向において離間した位置に、2つの重畳領域が存在する。各重畳領域において、第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとは、第2の方向に互いに離間した複数の箇所で互いに溶着されている。
【0010】
上記の構成によれば、2つの重畳領域の一方が第2の方向にわたって全て溶着されているような構成に比べて、電解液の積層電極体への含浸性を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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