TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025161492
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-24
出願番号
2024064715
出願日
2024-04-12
発明の名称
ベーカリー食品用ミックス、それを用いたベーカリー食品及びその製造方法
出願人
ベースフード株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A21D
10/02 20060101AFI20251017BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約
【課題】本開示の課題は、50質量%以上の小麦全粒粉を含み、ふんわりとした柔らかい食感のベーカリー食品を製造可能なベーカリー食品用ミックスを提供することである。
【解決手段】小麦全粒粉50質量%以上、活性グルテン、及び大豆粉を含む、ベーカリー食品用ミックス。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
小麦全粒粉50質量%以上、活性グルテン、及び大豆粉を含む、ベーカリー食品用ミックス。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記小麦全粒粉100質量部当たり、前記活性グルテンと前記大豆粉の合計量が1~60質量部である、請求項1に記載のベーカリー食品用ミックス。
【請求項3】
前記小麦全粒粉100質量部当たり、前記活性グルテンが0.05~15質量部、且つ前記大豆粉が0.5~50質量部含まれる、請求項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックス。
【請求項4】
乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤よりなる群から選択される少なくとも1種を含まない、請求項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックス。
【請求項5】
前記ベーカリー食品が非発酵ベーカリー食品である、請求項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックス。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックスを用いて得られる、ベーカリー食品。
【請求項7】
以下の工程を含むベーカリー食品の製造方法:
請求項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックスに液体を添加して混合することにより生地を調製する工程、及び
得られた生地を加熱処理する工程。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、50質量%以上の小麦全粒粉を含み、ふんわりとした柔らかい食感のベーカリー食品を製造可能なベーカリー食品用ミックスに関する。また、本開示は、当該ベーカリー食品用ミックスを使用したベーカリー食品、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
パンケーキ等のベーカリー食品は、その食感のよさ、トッピング等によるアレンジの容易性等の魅力があり、人気の高い食品である。また、ベーカリー食品の調理に必要な粉末原料を予め混合したベーカリー食品用ミックスも市販され、ベーカリー食品を手軽に調理できるようになっている。
【0003】
従来、ベーカリー食品の食感や呈味だけでなく、栄養面からも様々な改良処方が提案されている。例えば、特許文献1では、美味しく食べることができる高タンパク質のパンケーキを製造できるパンケーキミックスとして、ホエイタンパク質、小麦タンパク質、イヌリン及びコーンスターチを含む高タンパク質のパンケーキミックスが記載されている。また、特許文献2には、食物繊維を含有し低糖質且つ低カロリーでありながらも、食感に優れたベーカリー食品を製造可能なベーカリー食品用ミックスとして、可溶性食物繊維、難消化性澱粉、非難消化性澱粉及び穀粉を含有し、該可溶性食物繊維の含有量が3~50質量%、該難消化性澱粉と該非難消化性澱粉との合計含有量が2~70質量%であるベーカリー食品用ミックスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-142542号公報
特開2019-017275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くのベーカリー食品では、主原料となる穀粉として、小麦粒の表皮及び胚芽を除いて製粉した小麦粉が使用されている。小麦粒の表皮及び胚芽には、食物繊維、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミン等の栄養が豊富に含まれているため、小麦粉は、小麦粒に含まれる栄養素が損なわれており、小麦全粒粉に比べて栄養面で劣っている。そのため、小麦全粒粉を主原料として含むベーカリー食品は、バランス良く不足しがちな栄養素を補給できる高栄養価の食品として有益である。
【0006】
しかしながら、ベーカリー食品用ミックスにおいて、小麦全粒粉の含有量を50質量%以上にまで高めると、食物繊維の含有量の増加等に起因して、調理後のベーカリー食品において、硬い食感になるという欠点がある。従来、乳タンパク質をベーカリー食品の硬さやタンパク質量の調整に使用できることが知られているが、乳タンパク質の添加は生地のべちゃつきをもたらし、更に調理後のベーカリー食品の膨らみも悪くなる。また、50質量%以上の小麦全粒粉を含むベーカリー食品用ミックスに乳タンパク質を配合すると、調理後のベーカリー食品が更に硬くなる傾向が現れる。従来、乳タンパク質を添加することによって生じる生地のべちゃつきやべちゃつきに起因する膨らみ等の問題を解決するために、増粘多糖類及び乳化剤を使用できることも知られているが、これらの添加はコスト増大を招き、更に添加する乳化剤の種類によってはクリーンラベルのトレンドに追従できなくなる。
【0007】
そこで、本開示の課題は、50質量%以上の小麦全粒粉を含み、ふんわりとした柔らかい食感のベーカリー食品を製造可能なベーカリー食品用ミックスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、50質量%以上の小麦全粒粉に加えて、活性グルテン及び大豆粉を含むベーカリー食品用ミックスを使用することにより、ふんわりとした柔らかい食感のベーカリー食品が得られることを見出した。更に、前記ベーカリー食品用ミックスにおいて、小麦全粒粉100質量部に対する活性グルテン及び大豆粉の合計量の質量比が20~40質量部を満たしている場合には、調理後のベーカリー食品の膨らみが向上することをも見出した。本開示は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0009】
即ち、本開示は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 小麦全粒粉50質量%以上、活性グルテン、及び大豆粉を含む、ベーカリー食品用ミックス。
項2. 小麦全粒粉100質量部当たり、活性グルテンと大豆粉の合計量が1~60質量部である、項1に記載のベーカリー食品用ミックス。
項3. 前記小麦全粒粉100質量部当たり、前記活性グルテンが0.05~15質量部、且つ前記大豆粉が0.5~50質量部含まれる、項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックス。
項4. 乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤よりなる群から選択される少なくとも1種を含まない、項1~3のいずれかに記載のベーカリー食品用ミックス。
項5. 前記ベーカリー食品が非発酵ベーカリー食品である、項1~4のいずれかに記載のベーカリー食品用ミックス。
項6. 項1~5のいずれかに記載のベーカリー食品用ミックスを用いて得られる、ベーカリー食品。
項7. 以下の工程を含むベーカリー食品の製造方法:
項1~5のいずれかに記載のベーカリー食品用ミックスに液体を添加して混合することにより生地を調製する工程、及び
得られた生地を加熱処理する工程。
【発明の効果】
【0010】
本開示のベーカリー食品用ミックスは、小麦全粒粉を50質量%以上も含んでいながらも、調理後のベーカリー食品にふんわりとした柔らかい食感を備えさせることができる。また、本開示のベーカリー食品用ミックスでは、乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤を使用せずとも、ふんわりとした柔らかい食感を実現できるので、人工乳化剤の添加が不要であり、クリーンラベルのトレンドに追従することもできる。また、本開示のベーカリー食品用ミックスの一態様では、調理後のベーカリー食品にふんわりとした柔らかい食感だけでなく、良好な膨らみを備えさせることができる。また、本開示のベーカリー食品用ミックスでは、栄養素が豊富な小麦全粒粉を50質量%以上も含むことに加え、大豆タンパク質も含まれているので、家庭内で栄養価が高いベーカリー食品を手軽に調理することが可能になるので、SDGs3の「すべての人に健康と福祉を」の「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進するという目標達成に貢献できる。更に、本開示のベーカリー食品用ミックスは、表皮や胚芽等を含む小麦全粒粉を使用しているので、食品ロスの削減に寄与でき、SDGs12「つくる責任つかう責任」及びSDGs13「気候変動に具体的な対策を」という目標達成にも貢献できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
調理用ガス窯
1か月前
個人
装飾ケーキの製造方法
2か月前
不二製油株式会社
パン類の製造方法
27日前
学校法人甲子園学院
カヌレの製造法
4か月前
不二製油株式会社
食物繊維含有ペストリー類
27日前
不二製油株式会社
焼成後冷凍複合ベーカリー食品
20日前
日本製紙株式会社
菓子用スポンジ生地
1か月前
日清食品ホールディングス株式会社
麺線群の搬送装置
19日前
株式会社NINZIA
蒟蒻食材を含む食品など
1日前
日清製粉株式会社
ベーカリー食品の製造方法
20日前
個人
多重積層パイ生地を用いた焼き菓子の製造方法
3か月前
株式会社 不二商会
バウムクーヘン自動焼成システム
3か月前
株式会社カネカ
冷凍用パン生地
6か月前
地方独立行政法人 岩手県工業技術センター
菓子成型器
6か月前
株式会社オシキリ
焼成装置、焼成制御方法、プログラム
2か月前
株式会社ADEKA
練りパイ用添加剤
4か月前
株式会社ADEKA
冷凍パン生地改良剤
4か月前
三菱商事ライフサイエンス株式会社
多加水パンに添加できる発酵種
3か月前
ナガセヴィータ株式会社
シュー生地
6日前
株式会社カネカ
多加水パン生地用改良剤
20日前
株式会社カネカ
多加水パン生地用改良剤
20日前
日清食品ホールディングス株式会社
麺線群のウエーブの自動形成装置
19日前
株式会社大和製作所
麺丸め装置
2日前
株式会社大和製作所
麺類計測器具
今日
日油株式会社
製菓用グルテン改質剤
20日前
株式会社ADEKA
速成パン用風味改良剤
19日前
日油株式会社
製パン用グルテン改質剤
20日前
株式会社デンソーウェーブ
バウムクーヘンの製造システム
5か月前
日東富士製粉株式会社
フランスパンの製造方法
26日前
株式会社ミールケア
野菜パンの製造方法
1か月前
株式会社ロッテ
食品生地の吐出ノズル及び吐出装置
2か月前
日清製粉株式会社
冷凍ベーカリー食品生地の製造方法
1か月前
日本ハム株式会社
低アレルゲンケーキおよびその製造方法
12日前
小野工芸株式会社
食品焼成用天板
13日前
日清製粉株式会社
具材入り焼成ベーカリー食品の製造方法
2か月前
日本製紙株式会社
米粉を用いたパンケーキ生地、及びパンケーキの製造方法
3か月前
続きを見る
他の特許を見る