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公開番号2025160969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024063747
出願日2024-04-11
発明の名称金属帯の加工設備、および、金属帯の加工方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B21B 45/02 20060101AFI20251017BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】金属帯に対して潤滑剤を供給して加工を行う装置の種類によらずに本発明を適用することができ、金属帯の表面に残留する水分を含む水溶性潤滑剤を除去して油焼けを抑制できるとともに、表面疵の発生を抑制することのできる金属帯の表面に残留する潤滑剤の除去装置、および、金属帯の表面に残留する潤滑剤の除去方法を提供する。
【解決手段】金属帯1に水分を含む水溶性潤滑剤を供給して金属帯1を加工する加工装置5、20有する金属帯1の加工設備2、17であって、加工装置5、20によって加工された金属帯1の表面に残留する水分を含む水溶性潤滑剤を流体によって除去する除去装置7を有し、除去装置7は、金属帯1に向けて流体を噴射するノズルヘッド13を有し、ノズルヘッド13は、上下方向で金属帯1の表裏面側にそれぞれ配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
金属帯に水分を含む水溶性潤滑剤を供給して前記金属帯を加工する加工装置を有する金属帯の加工設備であって、
前記加工装置によって加工された前記金属帯の表面に残留する前記水分を含む水溶性潤滑剤を流体によって除去する除去装置を有し、
前記除去装置は、前記金属帯に向けて前記流体を噴射するノズルヘッドを有し、
前記ノズルヘッドは、上下方向で前記金属帯の表裏面側にそれぞれ配置される
金属帯の加工設備。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記ノズルヘッドは、前記金属帯の表面に前記流体を噴射するスリットノズルを有しており、
前記スリットノズルは前記金属帯の幅方向に延びて配置されており、かつ、前記幅方向での前記スリットノズルの長さは、前記金属帯の幅よりも長い請求項1に記載の金属帯の加工設備。
【請求項3】
前記ノズルヘッドは、前記金属帯の表面に前記流体を噴射する複数のノズルを有しており、前記複数のノズルは前記金属帯の幅方向に並んで配置されており、かつ、前記幅方向に並ぶ複数のノズルのうち、前記幅方向で両側に位置するノズル同士の間隔は、前記金属帯の幅よりも長い請求項1に記載の金属帯の加工設備。
【請求項4】
前記流体は、空気と、ニート油と、アルカリ性水溶液と、有機溶剤とのうち、いずれか一つである請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の金属帯の加工設備。
【請求項5】
前記金属帯は、ステンレス鋼帯である請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の金属帯の加工設備。
【請求項6】
前記金属帯は、ステンレス鋼帯である請求項4に記載の金属帯の加工設備。
【請求項7】
前記加工装置は、圧延機と研削機とのいずれか一方である請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の金属帯の加工設備。
【請求項8】
前記加工装置は、圧延機と研削機とのいずれか一方である請求項4に記載の金属帯の加工設備。
【請求項9】
前記加工装置は、圧延機と研削機とのいずれか一方である請求項5に記載の金属帯の加工設備。
【請求項10】
前記加工装置は、圧延機と研削機とのいずれか一方である請求項6に記載の金属帯の加工設備。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属帯の加工設備、および、金属帯の加工方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
鋼帯の中でも無垢で使用されるステンレス鋼帯の表面品質は重要であり、特に、表面の光沢、美麗性は使用時の外観に直結する。
【0003】
ステンレス鋼帯は、通常、冷間圧延によって設計上決めた厚さに圧延される。その後、ステンレス鋼帯を焼鈍し、また、必要に応じて酸洗し、さらに、ステンレス鋼帯に調質圧延を施す場合がある。しかしながら、冷間圧延後のステンレス鋼帯の表面性状は、最終製品のステンレス鋼帯の表面品質に影響するため、より美麗な表面で冷間圧延を終えることが望まれる。
【0004】
冷間圧延を行うときには、通常、ステンレス鋼帯に潤滑剤を供給する。潤滑剤には、ニート油よりも冷却性能が高い水溶性潤滑剤を用いる場合がある。水溶性潤滑剤としては、ソリューション型、ソリュブル型、エマルション型を挙げることができる。いずれのタイプの水溶性潤滑剤であっても、水に溶解したり、乳化したりして水と共に使用することを特徴とする。
【0005】
冷間圧延時におけるこのような水分を含む水溶性潤滑剤の使用は焼き付きの抑制、鋼帯やロールの冷却、および、防災の観点で有利である。しかしながら、鋼帯表面に水分を含む水溶性潤滑剤が残留すると、「油焼け」と称される欠陥を生じる可能性がある。
【0006】
そこで、このような欠陥を防止する技術が従来検討されている。特許文献1には、鋼帯を冷間圧延する冷間圧延機にワイパー装置を装着し、当該ワイパー装置によって鋼帯表面に付着した水分を含む水溶性圧延油を除去する方法が開示されている。ワイパー装置には、発砲ゴムによって形成されており、鋼帯表面に接触する接触パッドが設けられている。
【0007】
特許文献2には、リバース式圧延機において、金属帯の表面に付着した圧延油、および、摩耗粉を除去する方法が開示されている。具体的には、圧延時における最終パスを含む少なくとも1つのパスにおいて、圧延スタンドの入側金属帯表面にワイピングパッドを押しつける。そして、当該ワイピングパッドによって入側金属帯表面に付着している摩耗粉等を除去する。また、圧延スタンドの出側金属帯表面にワイピングロールを押しつける。そして、当該ワイピングロールによって圧延スタンドの出側金属帯表面に付着している圧延油を除去する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2019-025532号公報
特開2001-137936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、鋼帯表面に接触させた接触パッドにスカムが付着し、当該スカムが接触パッドから鋼帯表面に落下する可能性がある。また、鋼帯表面にスカムが付着した状態で鋼帯が巻き取られると、上述したスカムが原因となって鋼帯表面に疵が生じる可能性があり、この点で未だ改良の余地がある。
【0010】
特許文献2に記載の方法はリバース式圧延機にのみ、適用可能な方法であり、鋼帯を一方向に搬送して圧延を行うタンデム圧延機、および、その他の装置に適用することができず、この点で未だ改良の余地がある。
(【0011】以降は省略されています)

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