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公開番号2025160445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2025129453,2023574787
出願日2025-08-01,2022-06-03
発明の名称新規のポリチオフェン/ポリアニオン組成物
出願人アグフア-ゲヴエルト,ナームローゼ・フエンノートシヤツプ
代理人弁理士法人小田島特許事務所
主分類C08L 101/02 20060101AFI20251015BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】粒子が小さく、かつ導電性が高い導電性ポリマー分散液、及びポリマーコンデンサーの作製におけるその使用を提供すること。
【解決手段】(a)式Iの第1のモノマーと、式IIの第2のモノマーとのポリチオフェンコポリマーであって、Aが、スルホン酸、ホスホン酸、リン酸エステル、硫酸エステル、及びカルボン酸またはそれらの塩から選択される少なくとも1つの官能基でさらに官能化されたC1-C5アルキレン架橋基を有し、Bが、C1-C5アルキレン架橋基を有する。第1と第2のモノマーのモル比が1/4~4/1である、ポリチオフェンコポリマーと、(b)特定の置換基を有するポリマーポリアニオンを含み、A及びBの合計に対するポリアニオンの官能基のモル比が1.1~1.75である、ポリチオフェン分散液。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)式I
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2025160445000014.tif
43
161
の第1のモノマーと、式II
TIFF
2025160445000015.tif
43
162
の第2のモノマーとのポリチオフェンコポリマーであって、
式中、
Aが、スルホン酸またはその塩、ホスホン酸またはその塩、リン酸エステルまたはその塩、硫酸エステルまたはその塩、及びカルボン酸またはその塩からなる群から選択される少なくとも1つの官能基でさらに官能化された置換または非置換のC

-C

アルキレン架橋を表し、
Bが、置換または非置換のC

-C

アルキレン架橋を表すが、但し、Bが、pH応答基でさらに官能化されていないことが条件であり、
前記第1のモノマーと前記第2のモノマーとのモル比が1/4~4/1である、前記ポリチオフェンコポリマーと、
(b)ポリマーポリアニオンであって、前記ポリマーポリアニオンのモノマー単位の少なくとも75mol%が、スルホン酸またはその塩、ホスホン酸またはその塩、リン酸エステルまたはその塩、硫酸エステルまたはその塩、及びカルボン酸またはその塩からなる群から選択される官能基で官能化されている、前記ポリマーポリアニオンと、
を含むポリチオフェン分散液であって、
前記ポリチオフェンコポリマーの前記第1のモノマー及び前記第2のモノマーの合計に対する前記ポリアニオンの前記官能基のモル比が1.1~1.75であることを特徴とする、前記ポリチオフェン分散液。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1のモノマーと前記第2のモノマーとの前記モル比が3/7~1/1である、請求項1に記載のポリチオフェン分散液。
【請求項3】
前記ポリチオフェンコポリマーの前記第1のモノマー及び前記第2のモノマーの合計に対する前記ポリアニオンの前記官能基のモル比が1.25~1.65である、請求項1または2に記載のポリチオフェン分散液。
【請求項4】
前記第1のモノマーが、式I-a
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2025160445000016.tif
51
162
の化学構造を有し、
式中、


が、1~15個の炭素原子を含む二価の連結基を表し、
Cが、スルホン酸またはその塩、ホスホン酸またはその塩、リン酸エステルまたはその塩、硫酸エステルまたはその塩、及びカルボン酸またはその塩からなる群から選択される基を表す、請求項1~3のいずれかに記載のポリチオフェン分散液。
【請求項5】
前記第1のモノマーが、式I-b
TIFF
2025160445000017.tif
52
161
の化学構造を有し、
式中、


が、10個以下の炭素原子を含む二価の連結基を表し、
Mが、水素を表すか、またはスルホン酸基の負電荷を相殺するための対イオンを表す、先行請求項のいずれかに記載のポリチオフェン分散液。
【請求項6】
前記第2のモノマーが、3,4-エチレンジオキシチオフェンである、先行請求項のいずれかに記載のポリチオフェン分散液。
【請求項7】
前記ポリマーポリアニオンが、ポリ(4-スチレンスルホン酸)またはその塩である、先行請求項のいずれかに記載のポリチオフェン分散液。
【請求項8】
前記ポリマーポリアニオンの重量平均分子量(Mw)が、100000~300000Daである、先行請求項のいずれかに記載のポリチオフェン分散液。
【請求項9】
前記ポリチオフェン及び前記ポリアニオンがポリチオフェン/ポリアニオン粒子として存在し、液相遠心沈降法(CPS)によって測定される前記ポリチオフェン/ポリアニオン粒子の中央粒径(d
50
)が5~40nmである、先行請求項のいずれかに記載の導電性ポリマー分散液。
【請求項10】
先行請求項のいずれかに記載の導電性ポリマー分散液を含む液体配合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規のポリチオフェン/ポリアニオン組成物及びさまざまな用途(例えば、ポリマーコンデンサーなど)におけるその使用に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
温室効果ガス排出に対する環境的な懸念から、バッテリー容量を大きくしたバッテリー式電気自動車及び(プラグイン)ハイブリッド電気自動車に対する需要が喚起されている。こうした自動車用電子機器中の制御装置は、いわゆるポリマーコンデンサーをいくつか含む。
【0003】
この分野では、ポリマーハイブリッドアルミニウム電解コンデンサーがよく利用される。こうしたコンデンサーは、電極及び誘電体層として働くエッチング処理アルミニウム/酸化アルミニウム(Al/Al



)箔からなり、このAl/Al



箔は、対電極として機能する導電性ポリマー層によって被覆されている。一般にはポリ(3,4-エチレンジオキシ-チオフェン):ポリ(スチレンスルホネート)(PEDOT:PSS)が使用され、PEDOT:PSSは、水性分散液からの浸漬被覆によってAl/Al



基材上を被覆する導電性ポリマー複合物である。
【0004】
こうしたコンデンサーの製造の重要な側面は、Al/Al



箔への導電性ポリマー粒子の浸透である。表面積を広げるために、Al箔にはエッチング処理が施され、その後にこのエッチング処理Al箔が陽極酸化されてAl



の薄層を与える。このプロセスによって多孔質Al/Al



基材が創出され、この基材は水性PEDOT:PSS分散液で浸漬被覆される。したがって、導電性ポリマー粒子の粒径が、Al/Al



基材の細孔へのポリマーの浸透能力を決定付ける。それ故に、導電性ポリマー分散液の粒径が小さければ小さいほど、より良好な被覆が得られる上、コンデンサーの等価直列抵抗(ESR)も低下する。
【0005】
こうしたPEDOT:PSS分散液の粒径を小さくすることは、複合物中の両ポリマーの相対量を変えることによって達成され得る。ポリマーコンデンサーを作製する上で、PEDOT:PSSの質量比は、典型的には、1:2.5とされ、この質量比にする理由は、これによって特性(PEDOT:PSS層の表面抵抗及びPEDOT:PSS分散液の粒径など)の間でバランスが得られることにある。PSSの量を増やした場合、結果として得られる粒子は小さくなるが、表面抵抗が大幅に上昇する(Conjugated Polymers 3rd Edition,2007,CRC Press)。代わりに、PSSの量を減らせば表面抵抗は低下するが、PEDOT:PSS分散液の粘度、粒径、及び凝集物(>5μm)の数が大幅に上昇する。
【0006】
特許文献1(Heraeus)では、さまざまなPEDOT:PSS比及びポリマーコンデンサーにおけるその使用について開示されている。PEDOT:PSS比は、好ましくは、0.67~1.5である。しかしながら、導電性は、PEDOT:PSS質量比が1:2.5の参照材料の導電性と比較して低いものである。粒径に対する効果は報告されていない。
【0007】
特許文献2(Shin-Etsu Polymer)では、さまざまなPEDOT:PSS比が開示されている。PSSの含量を減らした材料について、導電性が上昇することが報告されている。PEDOT:PSSの粒径に対する影響は報告されていない。
【0008】
特許文献3(Kemet)においても、2つのポリマーの比が異なるPEDOT:PSS分散液について記載されている。PSSの量を増やすこと及び合成方法を変えることによってPEDOT:PSSの粒径が小さくなっている。
【0009】
特許文献4(Agfa Gevaert/Heraeus)では、4-(2,3-ジヒドロチエノ[3,4-b][1,4]ダイオキシン-3-イルメトキシ)ブタン-1-スルホン酸(EDOT-S)の合成及び重合について開示されている。EDOT-Sは共有結合したスルホン酸を含むため、こうしたモノマーを用いて調製されるチオフェンポリマーは、ポリアニオン(PSSなど)を用いて水中で安定化させる必要がないものである。アニオン性基またはその塩を含むモノマーは、自己ドープ型EDOTモノマーと称されることが多い。
【0010】
特許文献5(Heraeus)では、自己ドープ型EDOT誘導体(例えば、EDOT-S)を使用する水溶性チオフェンポリマーの調製方法が開示されている。
(【0011】以降は省略されています)

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