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公開番号2025159829
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024062628
出願日2024-04-09
発明の名称内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F01M 11/12 20060101AFI20251015BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】オイルレベルゲージの支持剛性を向上させてオイルレベルゲージが振動することを抑制でき、異音の発生を抑制できる内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造を提供する。
【解決手段】シリンダブロック2に取付けられるチェーンケース5は、シリンダブロック2の前端部に対向するチェーンケース本体5Aと、クランク軸方向と直交するチェーンケース本体5Aの幅方向の両端部からクランク軸方向に折り曲げられ、フランジ部2Fに締結される側壁部5Bとを有し、側壁部5Bに、オイルレベルゲージ10をエンジン1の内部に挿入するオイルレベルゲージ挿入孔11が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
クランク軸を有し、クランク軸方向の一端部の外周縁にフランジ部が形成されたシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの下部に設けられ、オイルを貯留するオイルパンと、
前記シリンダブロックのクランク軸方向の一端部に設けられたタイミングチェーンを覆うように、前記フランジ部に締結されるチェーンケースと、
前記オイルパンに貯留されるオイルの油面の高さを検出するオイルレベルゲージとを含んで構成される内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造であって、
前記チェーンケースは、前記シリンダブロックのクランク軸方向の一端部に対向するチェーンケース本体と、前記クランク軸方向と直交する前記チェーンケース本体の幅方向の両端部から前記クランク軸方向に折り曲げられ、前記フランジ部に締結される一対の側壁部とを有し、
前記一対の側壁部のうちの一方の側壁部に、前記オイルレベルゲージを前記内燃機関の内部に挿入するオイルレベルゲージ挿入孔が形成されていることを特徴とする内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記一方の側壁部に第１の補機を締結するボス部が形成されており、前記オイルレベルゲージ挿入孔を前記ボス部に近づけて配置したことを特徴とする請求項１に記載の内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造。
【請求項３】
前記チェーンケース本体の内側面に、前記オイルレベルゲージ挿入孔に対して前記オイルパン側に位置する１つ以上のガイドリブが設けられており、
前記ガイドリブは、前記オイルレベルゲージ挿入孔から前記内燃機関の内部に挿入された前記オイルレベルゲージを前記オイルパンの水平部に案内するように、案内方向に沿って延びていることを特徴とする請求項２に記載の内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造。
【請求項４】
前記一対の側壁部のうちの他方の側壁部側に位置し、かつ、前記チェーンケース本体の前記シリンダブロック側の内側面から前記シリンダブロックに向かって突出し、前記第１の補機と異なる第２の補機を収容する第２の補機収容部と、
前記第２の補機収容部に対して前記一方の側壁部側に位置して前記チェーンケース本体の内側面から前記シリンダブロックに向かって突出し、前記第１の補機と前記第２の補機と異なる第３の補機を収容する第３の補機収容部と、
前記チェーンケース本体の内側面に設けられ、前記ボス部から前記第２の補機収容部まで延びる第１の補強リブと、
前記チェーンケース本体の内側面に設けられ、前記ボス部から前記第３の補機収容部まで延びる第２の補強リブと、
前記ガイドリブは、前記第１の補強リブと第２の補強リブとを連結していることを特徴とする請求項３に記載の内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造。
【請求項５】
前記第１の補強リブは、前記オイルレベルゲージ挿入孔から前記ガイドリブに前記オイルレベルゲージを案内する切り欠きを有し、
前記切り欠きは、前記第１の補強リブと前記ガイドリブの連結部の周囲に形成されていることを特徴とする請求項４に記載の内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造。
【請求項６】
前記第３の補機収容部は、前記一方の側壁部と前記他方の側壁部の間に位置しており、
前記ガイドリブは、前記一方の側壁部に近づくように、前記一方の側壁部と前記第３の補機収容部の間に位置していることを特徴とする請求項４または請求項５に記載の内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造。
【請求項７】
前記内燃機関は、前記オイルレベルゲージ挿入孔が上を向くように傾いて配置されていることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造。
【請求項８】
前記内燃機関は、前記オイルレベルゲージ挿入孔が上を向くように傾いて配置されていることを特徴とする請求項６に記載の内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
車両に搭載される内燃機関にはオイルパンに貯留されたオイルの油面の高さを検出するオイルレベルゲージが設けられている（特許文献１参照）。
【０００３】
特許文献１に記載されるオイルレベルゲージは、クランクケースの前面部に設けられたチェーンカバーのオイルレベルゲージ挿入孔を通してクランクケースに挿入されており、オイルレベルゲージ挿入孔に対してクランクケースの外方にはオイルパイプをオイルレベルゲージ挿入孔に案内するガイドパイプが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第５７０６７９９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、従来のオイルレベルゲージにあっては、クランクケースの前面部に設けられたチェーンケースのオイルレベルゲージ挿入孔に配置されているので、チェーンケースの剛性が弱い箇所にオイルレベルゲージが配置されることになる。
【０００６】
このため、内燃機関によってチェーンケースが振動した場合に、オイルレベルゲージも振動し、異音が発生するおそれがある。
【０００７】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、オイルレベルゲージの支持剛性を向上させてオイルレベルゲージが振動することを抑制でき、異音の発生を抑制できる内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、クランク軸を有し、クランク軸方向の一端部の外周縁にフランジ部が形成されたシリンダブロックと、前記シリンダブロックの下部に設けられ、オイルを貯留するオイルパンと、前記シリンダブロックのクランク軸方向の一端部に設けられたタイミングチェーンを覆うように、前記フランジ部に締結されるチェーンケースと、前記オイルパンに貯留されるオイルの油面の高さを検出するオイルレベルゲージとを含んで構成される内燃機関のオイルレベルゲージの支持構造であって、前記チェーンケースは、前記シリンダブロックのクランク軸方向の一端部に対向するチェーンケース本体と、前記クランク軸方向と直交する前記チェーンケース本体の幅方向の両端部から前記クランク軸方向に折り曲げられ、前記フランジ部に締結される一対の側壁部とを有し、前記一対の側壁部のうちの一方の側壁部に、前記オイルレベルゲージを前記内燃機関の内部に挿入するオイルレベルゲージ挿入孔が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
このように上記の本発明によれば、オイルレベルゲージの支持剛性を向上させてオイルレベルゲージが振動することを抑制でき、異音の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、本発明の一実施例に係るオイルレベルゲージの支持構造を備えたエンジンを前方から見た図である。
図２は、本発明の一実施例に係るオイルレベルゲージの支持構造を備えたエンジンを右方から見た図である。
図３は、本発明の一実施例に係るオイルレベルゲージの支持構造を備えたエンジンのチェーンカバーをシリンダブロックから取り外し、オイルパンを図２のIII－III方向矢視断面で切断してチェーンカバーの内側面を後方から見た図である。
図４は、オイルレベルゲージの支持構造を備えたエンジンのチェーンカバーをシリンダブロックから取り外し、後斜め上方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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