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公開番号
2025159783
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-22
出願番号
2024062537
出願日
2024-04-09
発明の名称
電磁攪拌制御方法
出願人
大同特殊鋼株式会社
代理人
弁理士法人むつきパートナーズ
主分類
B22D
11/115 20060101AFI20251015BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】 連続鋳造工程での溶鋼を電磁力により攪拌する電磁攪拌制御方法において、より均質な鋳片、特に、ホワイトバンドの形成を抑制し得る電磁攪拌制御方法の提供。
【解決手段】 攪拌位置での鋳造速度と、電磁力を生じさせる誘導電流の電流値と、をパラメータとして得られる鋳片の中心部性状に対応したパラメータ領域を設定し操業における電流値の決定を行う電流値決定工程を含み、電流値決定工程は、パラメータ領域の境界線を画定する境界関数を設定する境界設定工程を含み、境界関数を溶鋼の等軸晶率に基づいて鋳造速度と電流値とを変数とする一次関数として定める。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
連続鋳造工程での溶鋼を電磁力により攪拌する電磁攪拌制御方法であって、
攪拌位置での鋳造速度と、前記電磁力を生じさせる誘導電流の電流値と、をパラメータとして、得られる鋳片の中心部性状に対応したパラメータ領域を設定し、操業における前記電流値の決定を行う電流値決定工程を含み、
前記電流値決定工程は、前記パラメータ領域の境界線を画定する境界関数を決定する境界設定工程を含み、
前記境界関数を前記溶鋼の等軸晶率に基づいて前記鋳造速度と前記電流値とを変数とする一次関数として定めることを特徴とする電磁攪拌制御方法。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記中心部性状にはホワイトバンドの形成を含むことを特徴とする請求項1記載の電磁攪拌制御方法。
【請求項3】
前記境界設定工程において、前記鋳造速度に対する鋳片の組織観察から前記鋳造速度に対応した前記等軸晶率を求めて前記境界関数を決定する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の電磁攪拌制御方法。
【請求項4】
前記鋳造速度を含む前記溶鋼の元素成分毎に重み付けした関係式から前記鋳造速度に対応した前記等軸晶率を求めて前記境界関数を決定する工程を含むことを特徴とする請求項3記載の電磁攪拌制御方法。
【請求項5】
前記溶鋼の流路の軸線の周囲にて交互に回転方向を反転させるように攪拌することを特徴とする請求項1乃至4のうちの1つに記載の電磁攪拌制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続鋳造工程での溶鋼を電磁力により攪拌する電磁攪拌制御方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
連続鋳造後の鋳片では、最終凝固位置となる鋳片の中央部に空隙が形成されやすい。これは、凝固末期でのブリッジングの発生による局所的な溶鋼供給不足に起因するものとされる。この対策の1つとして、電磁攪拌によるブリッジングの抑制が効果的である。電磁攪拌により、中心部の空隙の解消とともに偏析も良化する。
【0003】
例えば、特許文献1では、未凝固圧下及び電磁攪拌を利用したスラブ鋳片の連続鋳造方法を開示している。ここでは、鋳片の厚み中央部の大部分には負偏析が形成されるものの、鋳片幅方向の一部に厚み中央部の正偏析部が残存してしまう傾向にあることを述べている。その上で、圧下ロールの上流にて未凝固溶鋼の電磁攪拌を行う電磁攪拌装置にて、幅方向に亘って、スラブ鋳片の厚み中心部に負偏析を安定的に形成させ、偏析を解消させるようにするとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-87249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1でも述べられているように、連続鋳造工程での電磁攪拌ではホワイトバンド(WB)と呼ばれる負偏析帯が観察され、一般的には、強攪拌が原因となって形成される。かかるホワイトバンドは、鋼材の断面内における物性の均一性の低下、製品外観などの劣化といった好ましくない影響をもたらす。そのため、これを抑制できるような電磁攪拌制御方法が求められた。
【0006】
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、連続鋳造工程での溶鋼を電磁力により攪拌する電磁攪拌制御方法において、より均質な鋳片、特に、ホワイトバンドの形成を抑制し得る電磁攪拌制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、連続鋳造工程での溶鋼を電磁力により攪拌する電磁攪拌制御方法であって、攪拌位置での鋳造速度と、前記電磁力を生じさせる誘導電流の電流値と、をパラメータとして得られる鋳片の中心部性状に対応したパラメータ領域を設定し操業における前記電流値の決定を行う電流値決定工程を含み、前記電流値決定工程は、前記パラメータ領域の境界線を画定する境界関数を設定する境界設定工程を含み、前記境界関数を前記溶鋼の等軸晶率に基づいて前記鋳造速度と前記電流値とを変数とする一次関数として定めることを特徴とする。
【0008】
かかる特徴によれば、溶鋼に所定の攪拌力を与える式に境界関数が与えられ、この境界関数に基づいて電流値の決定を行うことで、より均質な鋳片を与え得るのである。
【0009】
上記した発明において、前記中心部性状にはホワイトバンドの形成を含むことを特徴としてもよい。かかる特徴によれば、ホワイトバンドの形成までも抑制して、より均質な鋳片を与え得るのである。
【0010】
上記した発明において、前記境界設定工程において、前記鋳造速度に対する鋳片の組織観察から前記鋳造速度に対応した前記等軸晶率を求めて前記境界関数を決定する工程を含むことを特徴としてもよい。また、前記鋳造速度を含む前記溶鋼の元素成分毎に重み付けした関係式から前記鋳造速度に対応した前記等軸晶率を求めて前記境界関数を決定する工程を含むことを特徴としてもよい。かかる特徴によれば、幅広い成分組成の鋼種において、より均質な鋳片を簡便に与え得るようにできるのである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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