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公開番号2025159414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-21
出願番号2024061927
出願日2024-04-08
発明の名称圧延素材決定装置、圧延素材決定方法および板材製品の製造方法
出願人JFEスチール株式会社,JFEシステムズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B21B 37/00 20060101AFI20251014BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】圧延余長や必要となるスラブの重量、スラブの歩留を精度よく予測することができる圧延素材決定装置、圧延素材決定方法および板材製品の製造方法を提供すること。
【解決手段】圧延素材決定装置は、スラブを圧延した一枚の大板から、一つ以上の板材製品を組み合わせて編成された編成製品を採取する際の、圧延余長を予測する圧延素材決定装置であって、大板の設定寸法、スラブの寸法、および大板の圧延条件の過去の実績値をそれぞれ説明変数とし、それに対する圧延余長の過去の実績値を目的変数として学習させた予測モデルに対し、大板の設定寸法、大板の設定寸法から算出されたスラブの算出寸法、および大板の圧延条件を入力することによって、圧延余長を予測する予測部を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
スラブを圧延した一枚の大板から、一つ以上の板材製品を組み合わせて編成された編成製品を採取する際の、圧延余長を予測する圧延素材決定装置であって、
前記大板の設定寸法、前記スラブの寸法、および前記大板の圧延条件の過去の実績値をそれぞれ説明変数とし、それに対する前記圧延余長の過去の実績値を目的変数として学習させた予測モデルに対し、前記大板の設定寸法、前記大板の設定寸法から算出されたスラブの算出寸法、および前記大板の圧延条件を入力することによって、前記圧延余長を予測する予測部を備える、
圧延素材決定装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記予測部によって予測された前記圧延余長と、予め設定した目標余長との差分に基づいて、必要となる前記スラブの重量を決定する決定部を更に備える、
請求項1に記載の圧延素材決定装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記圧延余長と前記目標余長との差分と、前記大板の設定寸法とに基づいて、前記スラブの歩留を補正する歩留補正代を算出し、算出された前記歩留補正代に基づいて、必要とされる前記スラブの重量を決定する、
請求項2に記載の圧延素材決定装置。
【請求項4】
前記決定部は、
前記予測部で予測された前記圧延余長が予め設定した閾値の範囲内か否かを判定し、
前記圧延余長が前記閾値の範囲内の場合は、前記予測部で予測された圧延余長をそのまま用いて前記目標余長との差分を算出し、
前記圧延余長が前記閾値の範囲外の場合は、前記閾値の範囲内の数値のうち前記予測部で予測された圧延余長に最も近い数値を圧延余長とみなし、前記閾値を用いて前記目標余長との差分を算出する、
請求項2または請求項3に記載の圧延素材決定装置。
【請求項5】
前記決定部は、必要とされる前記スラブの重量を決定した後、決定した前記スラブの重量が設備制約を満たすか否か判定し、前記設備制約を満たさない場合は、前記設備制約を満たすスラブの重量を再度算出する、
請求項2または請求項3に記載の圧延素材決定装置。
【請求項6】
スラブを圧延した一枚の大板から、一つ以上の板材製品を組み合わせて編成された編成製品を採取する際に必要となる、前記スラブの重量または前記スラブの歩留を予測する圧延素材決定装置であって、
前記大板の設定寸法、前記スラブの寸法、および前記大板の圧延条件の過去の実績値をそれぞれ説明変数とし、それに対する前記スラブの重量または前記スラブの歩留の過去の実績値を目的変数として学習させた予測モデルに対し、前記大板の設定寸法、前記大板の設定寸法から算出されたスラブの算出寸法、および前記大板の圧延条件を入力することによって、前記スラブの重量または前記スラブの歩留を予測する予測部を備える、
圧延素材決定装置。
【請求項7】
スラブを圧延した一枚の大板から、一つ以上の板材製品を組み合わせて編成された編成製品を採取する際の、圧延余長を予測する圧延素材決定方法であって、
前記大板の設定寸法、前記スラブの寸法、および前記大板の圧延条件の過去の実績値をそれぞれ説明変数とし、それに対する前記圧延余長の過去の実績値を目的変数として学習させた予測モデルに対し、前記大板の設定寸法、前記大板の設定寸法から算出されたスラブの算出寸法、および前記大板の圧延条件を入力することによって、前記圧延余長を予測する予測ステップを含む、
圧延素材決定方法。
【請求項8】
請求項7に記載の圧延素材決定方法を用いて圧延余長を予測し、予測された前記圧延余長に基づいて重量が決定されたスラブを圧延して大板を生成し、前記大板から一つ以上の板材製品を採取する、
板材製品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧延素材決定装置、圧延素材決定方法および板材製品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
鉄鋼業等の製造業において、板材製品の生産計画を立案する場合に、スラブを圧延した一枚の大板に対して一つ以上の板材製品を組み合わせて編成された編成製品を割り当てて、一枚の大板から一つ以上の板材製品を採取するように生産計画を立案することが多い。
【0003】
例えば下記の特許文献1には、最適圧延板厚が同一または類似の製品同士をグルーピング(編成)し、グルーピングした製品の寸法に基づいて圧延する厚鋼板の板取、圧延寸法、および必要スラブ寸法、重量を決定する板取決定装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-281252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、編成製品が割り当てられる大板は、編成製品の寸法に対してある程度の余長が必要となる。従来は、仕上板厚精度や仕上寸法精度、長手方向ばらつき、加熱炉でのスケール剥離等を考慮して予め歩留マスターを設定しておく。そして、編成された大板寸法やスラブ寸法から該当するマスター値を読み込み、マスター値をもとに歩留を算出して必要スラブ重量を算出する方法等がとられている。
【0006】
このため、大板一本単位で評価したときに余長が適正な長さになっていないことがあり、余長が短すぎる、または不足する場合には板材製品の不合格率が高くなり、余長が長すぎる場合には歩留が悪化するという問題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圧延余長や必要となるスラブの重量、スラブの歩留を精度よく予測することができる圧延素材決定装置、圧延素材決定方法および板材製品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る圧延素材決定装置は、スラブを圧延した一枚の大板から、一つ以上の板材製品を組み合わせて編成された編成製品を採取する際の、圧延余長を予測する圧延素材決定装置であって、前記大板の設定寸法、前記スラブの寸法、および前記大板の圧延条件の過去の実績値をそれぞれ説明変数とし、それに対する前記圧延余長の過去の実績値を目的変数として学習させた予測モデルに対し、前記大板の設定寸法、前記大板の設定寸法から算出されたスラブの算出寸法、および前記大板の圧延条件を入力することによって、前記圧延余長を予測する予測部を備える。
【0009】
また、本発明に係る圧延素材決定装置は、上記発明において、前記予測部によって予測された前記圧延余長と、予め設定した目標余長との差分に基づいて、必要となる前記スラブの重量を決定する決定部を更に備える。
【0010】
また、本発明に係る圧延素材決定装置は、上記発明において、前記決定部が、前記圧延余長と前記目標余長との差分と、前記大板の設定寸法とに基づいて、前記スラブの歩留を補正する歩留補正代を算出し、算出された前記歩留補正代に基づいて、必要とされる前記スラブの重量を決定する。
(【0011】以降は省略されています)

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