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公開番号2025158486
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024061065
出願日2024-04-04
発明の名称回収装置、回収システム、及び回収方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C23C 2/00 20060101AFI20251009BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】溶融金属ポットにおける湯面上に発生するドロスを自動的かつ効率的に回収して廃棄可能にする回収装置を提供する。
【解決手段】回収装置10は、金属帯に鍍金処理を施す溶融金属鍍金ラインにおいて湯面上のドロスを除去する回収装置10であって、溶融金属ポットにおける湯面の状態を撮像する撮像部11と、撮像部11の撮像画像に基づいてドロスが湯面に占める割合を算出して第1閾値と比較する判定部12と、割合が第1閾値以上であるとドロスの回収動作を実行するように回収部14を制御する制御部13と、制御部13による制御に従ってドロスを回収する回収部14と、回収部14が回収したドロスを集約する廃棄部15と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
金属帯に鍍金処理を施す溶融金属鍍金ラインにおいて湯面上のドロスを除去する回収装置であって、
溶融金属ポットにおける前記湯面の状態を撮像する撮像部と、
前記撮像部の撮像画像に基づいて前記ドロスが前記湯面に占める割合を算出して第1閾値と比較する判定部と、
前記割合が前記第1閾値以上であると前記ドロスの回収動作を実行するように回収部を制御する制御部と、
前記制御部による制御に従って前記ドロスを回収する前記回収部と、
前記回収部が回収した前記ドロスを集約する廃棄部と、
を備える、
回収装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の回収装置であって、
前記判定部は、前記撮像画像に対して前記ドロスの色成分を抽出し、輝度の第2閾値によって前記湯面の第1領域と前記ドロスの第2領域とを分離する、
回収装置。
【請求項3】
請求項2に記載の回収装置であって、
前記判定部は、前記第1領域と前記第2領域とを分離した二値化画像を生成し、前記二値化画像に対して収縮処理を実行してから膨張処理をさらに実行して前記二値化画像を更新する、
回収装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の回収装置であって、
前記判定部は、前記二値化画像の画素の状態に基づいて前記ドロスの量を算出する、
回収装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回収装置であって、
前記回収部は、柄部と網部とを有する回収治具を先端に有し、
前記柄部は、弾性機構を有する、
回収装置。
【請求項6】
請求項5に記載の回収装置であって、
前記弾性機構は、ばねを含む、
回収装置。
【請求項7】
請求項5に記載の回収装置であって、
前記廃棄部は、上部が開口した箱状の形状を有し、
前記制御部は、前記回収部が前記廃棄部に前記ドロスを移動させるとき、前記廃棄部の縁部分に前記柄部を叩きつける動作を前記回収部に実行させる、
回収装置。
【請求項8】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回収装置であって、
前記回収部は、前記廃棄部に対して予め分割設定された、前記廃棄部の中の前記ドロスを投入する複数の位置にわたって、前記ドロスを投入する動作を前記位置ごとに繰り返す、
回収装置。
【請求項9】
金属帯に鍍金処理を施す溶融金属鍍金ラインにおいて湯面上のドロスを除去する回収システムであって、
溶融金属ポットにおける前記湯面の状態を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置の撮像画像に基づいて前記ドロスが前記湯面に占める割合を算出して第1閾値と比較する判定装置と、
前記割合が前記第1閾値以上であると前記ドロスの回収動作を実行するように回収装置を制御する制御装置と、
前記制御装置による制御に従って前記ドロスを回収する前記回収装置と、
前記回収装置が回収した前記ドロスを集約する廃棄容器と、
を備える、
回収システム。
【請求項10】
金属帯に鍍金処理を施す溶融金属鍍金ラインにおいて湯面上のドロスを除去する回収方法であって、
溶融金属ポットにおける前記湯面の状態を撮像することと、
撮像画像に基づいて前記ドロスが前記湯面に占める割合を算出して第1閾値と比較することと、
前記割合が前記第1閾値以上であると前記ドロスを回収することと、
回収した前記ドロスを集約することと、
を含む、
回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、回収装置、回収システム、及び回収方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、金属ドロスの回収については、作業者自身が目で判断しながらドロスの掬い取りまでを行うことが一般的となっていた。このような作業者による作業の水準と同等の水準でドロスの回収の自動化を図る試みが知られている。例えば、特許文献1には、赤外線センサによって得られた赤外線の強度の経時的変化量に基づいて浴面上のドロスの位置を特定し、特定された位置の浴面上のドロスをドロスロボットに捕集させるドロス除去装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/172393号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の従来技術では、赤外線の強度の経時的変化量が用いられており、作業者が目で判断して行う通常の人力作業とは大きく異なる判断基準が用いられている。したがって、ドロス除去装置がドロスを回収する動作タイミングが作業者による差異的判断に基づくタイミングに対して大きく乖離する可能性があった。加えて、溶融金属ポットにおいてドロスの生成が低速であった場合に、ドロスが大量に発生している状況であっても、ドロス除去装置による検出動作が働かない可能性もあった。さらに、ドロスを回収した後にドロスを廃棄容器などに集約するときに、ドロスロボットへのドロスの付着などのトラブルが発生しやすいが、特許文献1にはこのようなドロスの廃棄動作などについては十分に考慮されていなかった。
【0005】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、溶融金属ポットにおける湯面上に発生するドロスを自動的かつ効率的に回収して廃棄可能にする回収装置、回収システム、及び回収方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の一実施形態に係る回収装置は、
金属帯に鍍金処理を施す溶融金属鍍金ラインにおいて湯面上のドロスを除去する回収装置であって、
溶融金属ポットにおける前記湯面の状態を撮像する撮像部と、
前記撮像部の撮像画像に基づいて前記ドロスが前記湯面に占める割合を算出して第1閾値と比較する判定部と、
前記割合が前記第1閾値以上であると前記ドロスの回収動作を実行するように回収部を制御する制御部と、
前記制御部による制御に従って前記ドロスを回収する前記回収部と、
前記回収部が回収した前記ドロスを集約する廃棄部と、
を備える。
【0007】
(2)本開示の一実施形態として、(1)において、
前記判定部は、前記撮像画像に対して前記ドロスの色成分を抽出し、輝度の第2閾値によって前記湯面の第1領域と前記ドロスの第2領域とを分離する。
【0008】
(3)本開示の一実施形態として、(2)において、
前記判定部は、前記第1領域と前記第2領域とを分離した二値化画像を生成し、前記二値化画像に対して収縮処理を実行してから膨張処理をさらに実行して前記二値化画像を更新する。
【0009】
(4)本開示の一実施形態として、(2)又は(3)において、
前記判定部は、前記二値化画像の画素の状態に基づいて前記ドロスの量を算出する。
【0010】
(5)本開示の一実施形態として、(1)乃至(4)のいずれかにおいて、
前記回収部は、柄部と網部とを有する回収治具を先端に有し、
前記柄部は、弾性機構を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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